木のテイストを活かしながら、より個性的に!【サロンの新スタイル・木の家具 #3】

ある程度の時間をサロンで過ごすお客さまは、その貴重な時間の中に居心地のよい癒しを求めていらっしゃいます。

そこでいま注目されているのが、ウッディな感覚のサロンインテリアです。

本物のウッディなインテリアには何とも言えないぬくもりを感じます。会話はもちろんですが、サロンが落ち着く空間であればこそ、お客様の満足度をアップさせることも可能なのです。

木の家具の魅力について、神奈川県横浜市青葉台にある家具屋さん、家具に宿る“心”を伝える『ウッディハート』の木村浩之さんにお話を伺いました。

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イメージを明確にすること!

木の家具の中でもヨーロピアン、アジアン、カントリー、和風というよう様々なスタイルがあります。お店をリニューアルしたり、始めたりするときには、明確なサロンのイメージを持つことが大切と木村さんは言います。ターゲットとなるお客様のことも考えなければなりません。

サロンの新スタイル・木の家具

『ウッディハート』にはお店を経営している方から一般の方、また若い方から年配の方まで、いろんな世代のお客様がお見えになるそうですが、ご自分の木の家具に対する明確なイメージをお持ちの方は少ないようです。

「そんな時はお話ししながら、まずその方の家族構成やライフスタイル、店舗の場合なら客層やオーナーの好みをお聞きし、さらにそのお客様が求めるものが機能なのか、デザインなのか、カラーなのか、素材なのかを私なりに分析した上で、そのお客様に合った家具をおすすめしています」

木村さんの提案する家具の考え方は、欧米式インテリアの固定観念に捉われないことだと言います。

サロンの新スタイル・木の家具

「リビングにはソファを、ダイニングにはダイニング用のイスを、という概念に捉われて、その人の暮らし方に合っていない場合があります。

たとえば、ソファを買いに来たお客様に、どんな場所に、どんな家族構成で、どんなライフスタイルかを尋ね、最終的にお客様のライフスタイルにふさわしいものをおすすめしたいと思っています。そのため、場合によってはお買いいただくアイテムがソファからひとり掛けチェアに変わることもあります。中には家具が優先でなく、床の色を優先させる方もいらっしゃいます。でもこれはイメージを明確にするうえでとても大切なことなんです。サロンやショップだったらなおさら重要になります。
家具を決めるときには第一印象だけで即決しないことをおすすめします。数多くのお店を回って、自分の好みや求めるものをより明確につかむことが大切だからです。
また価格的なものの相場、妥当な値段なのかを見極めることも失敗のない家具選びではないでしょうか?一般のご家庭の家具もそうですが、サロンやショップは、家具やインテリアがスペース全体の雰囲気を大きく左右することもあります」と木村さん。

木の家具を使った空間テイストの一例

「家具のテイストに関して言うと、ひとつのイメージでまとめるのもいいですが、木が好きだったらいろんなテイストがあるので、それらを上手に組み合わせると個性的になります。
たとえば、アンティーク調のトラッドな中に和風の岩谷堂箪笥とか日本古来のアンティークの家具を合わせ、そこで使う食器などをモダンなものにしてみるとぐっとセンスがアップします。
家具の配置に関しては、ひと壁ごとにテイストをまとめること。そして家具と家具を決してくっつけて並べないことですね。物が置けない程度の隙間を作って置くと家具に存在感が出てきて、空間を演出してくれるんです」とのこと。

それでは、家具のテイストについて紹介いたしましょう。
お好みで組み合わせて、サロンやお部屋のイメージを作ってみてください。

ナチュラルテイスト

自然素材の木の質感や色を活かしたシンプルなデザイン。今人気の北欧スタイルは、ナチュラルテイストの代表的なスタイルです。

サロンの新スタイル・木の家具

アジアンテイスト

バンブーや、籐などを使ったリゾート感あふれるアジアの民芸的な家具を主体にしたインテリア空間。中国、バリなどの家具を組み合わせた演出も面白い。

サロンの新スタイル・木の家具

クラシックテイスト

濃い色彩と装飾性に優れたヨーロッパのアンティーク風家具。格調高く古典的な印象。テーブルやイス、キャビネットの脚には猫脚がよく使われています。

サロンの新スタイル・木の家具

カントリーテイスト

フランスやアメリカの素朴でカジュアルな様式をイメージしたスタイル。パイン材のシンプルなテーブルや食器棚が代表的なアイテムです。

シンプルテイスト

余分な装飾を取り除いたすっきりとしたデザイン。ナチュラルのイメージに似ていますが、パブリックで個性を引き出したり、イメージを変えたりできます。

サロンの新スタイル・木の家具

ジャパニーズテイスト

伝統工芸の民芸調でまとめる場合と洋を取り入れながら現代風にアレンジした和モダンがあります。民芸調は時代箪笥や座敷机に代表される古来からの家具と陶芸などのインテリアを合わせた重厚なスタイルです。和モダンはナチュラルテイストとシンプルテイストといったスタイルを基調に和のテイストをミックスしたイメージ。

「サロンやショップ、またはご自分のライフスタイルや好みのイメージを考えた上で、できるだけ具体的にイメージを明確に持つことが大事です」と木村さんのアドバイスでした。

取材・文/ORCA
写真/ORCA・WOODY HEART

Profile

木村浩之さん

木村浩之社長は北海道の家具の街、旭川で就職し、家具に携わること50年。家具の卸を経て20年前に先代社長、菅沼謙司さんとこの青葉台へ。刻一刻と変わる流行に左右されない普遍的なスタイルを守りながら、家具に宿る“心”を伝えていた先代が3年前に他界、その遺志を継ぎ木村さんが社長に就任。先代は目利きとして地元の人々から絶大なる信頼を得ていました。その目利きは木村さんにもしっかり受け継がれ、今では多くの地元の人々が訪れています。恵比須様のような笑顔の木村さんがライフスタイルや家族構成、予算に合わせてベストチョイスをしてくれます。もちろんオーダー家具もOKです。
ウッディハートの店内は、家具のスタイルごとにコーナーを分け、お店全体を回遊できる設計になっているので、いろんなスタイルの家具が見ることができます。高級家具屋さんというイメージですが、木村さんの優しい笑顔と木の家具に癒されます。ぜひ一度訪れてみてください。

Company

WOODY HEART

無垢材の本格志向の家具を扱う専門店
WOODY HEART「ウッディハート」

〒227-0061
神奈川県横浜市青葉区桜台30-6
045-986-0211
http://www.w-heart.co.jp/

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