SHINO interview#1:私には『美腰エクササイズ』しかなかった。だからまい進するだけだった

出産後の体重増加をきっかけに勉強・研究をして、美腰エクササイズを作り出したSHINOさん。確実に効くということでエクササイズを受けたい人が殺到し、教室は満員、テレビからもオファーがかかり、数々の出版物も手がけてきました。今回はそんなSHINOさんがインタビューに登場! 30数年続けてきた経験から継続することの大切さ、子育てと仕事の両立、そしてまだまだ尽きない夢などについてを語ってくれました。

――エクササイズというと全身というイメージがありますが、なぜ腰に焦点をあててエクササイズをしようと考えたんですか?

「出産後に腰回りがボテッと太ったんのがきっかけなんですね。いろんなメディアでは86cmと言っていましたが、実際は97cmありました(笑)。産んだあとに胎盤が出なくて、そのあとに骨盤が緩みきって太ってしまったんです」

――だから腰なんですね。

「はい。当時はハタチくらいでしたから、お腹まわりが太ってしまうとつらいですよね。オシャレもできないし、着るお洋服もないし、もう産うつみたいになってしまい、食べないダイエットを試みたりもしたんですが、なかなか痩せられなくて。そういう悩んでいたときに、たまたま洗濯物を外に干していて、雨が降ってきたので取り込んでいたんですね。いっしょに座布団も干していて、それを太ももの間に挟んで、手には娘を抱きかかえながら、ピョンピョンと跳ねるように歩いていたんです。そしたら股関節からすごい音がして、一瞬“骨が折れた”と思ったんです。だけど、なぜかスカッとして。あとから整体の先生に聞いたら、骨盤が歪んでいると言われました。『骨盤って歪むんですか?』と訊ねたら、『小さいところで歪みがある』ということだったんです」

SHINOさん

――ジャンプしていたら、歪みが直ったということなんですか?

「そのときは完全に直るとか、そういうのではなくて、要するに歪みやすい体質をゼロにするというイメージで私は捉えたんですね。もしかしたら、これをやることで歪んでいるものをゼロにできる。それがこのジャンプなのかなと思いました」

――座布団を挟んでピョンピョン跳ねるのを始めて、どのくらいで細くなっていったんですか?

「跳ねる以外にも座布団を挟んでスクワットもやっていたんですが、だいたい3カ月から半年でウエストが66cmくらいまでいったんです。そのあと63cmになり、そのうちにまわりの人から『その体操を教えて』と言われるようになって教え始めました。すると、大変なことに気づいたんです……」

SHINOさん

――と言いますと?

「産後のママさんって体の回復もしていないし、家事をしないといけない。奥さんでなければならないし、お母さんでないといけない。みなさん、けっこう青白い顔をしながら、そこまでして痩せるために来ていたんです。もし、この体操で痩せなかったらどうしよう。私はたまたまうまくいっただけで単なる偶然だったらどうしよう。ちゃんとした理論もないまま教えるのが申し訳ないなと思ったんです。それから、助産婦さんや産婆さん、整体の先生などのところへ行ったり、図書館で専門書を借りて読んだりして勉強しましたね。自分の体を実験台に、なぜ痩せたのかから始まって、なぜ自分はこういうふうになったのか。なぜこの体操が効くのか。痩せる体操っていろいろあるけど、その理屈ってなんなのだろうとか、そういうのを調べていき、理解しようと努めました。最初はなんでもかんでも取り入れて、いらないものをどんどん捨てていって、どの角度から見ても立証できるものだけを残して、今のエクササイズが完成していったという感じです。もう30数年やっていますが、いまだに学ぶことだらけ。やればやるほど難しいですね。私たちの体はひとりひとりが違う。そんなに簡単ではないですね」

――Rejobは子育て世代のママたちも仕事探しのために見ています。ご本人も働きながら子育てをしたと思うのですが、どのように両立しましたか?

「言いにくいんですけど、私は優秀とはほど遠いお母さんだったと思います。とにかく不器用で、真面目すぎ。どのお母さんとも仲よくできて、仕事もきちんとできるようなお母さんではなかったですね。私はこのエクササイズしかできなかったので、これを一生懸命やりながら、子育てはいろいろな人に助けてもらっていました。ただ、料理を作るのが好きだったので、下手なりに一生懸命作っていました。娘は二人とももう三十を過ぎていますが、彼女たちが今、私が作ったお弁当や料理をそのままの味で孫たちに食べさせているのを見て、あれはあれでよかったんだと感じています。以前、娘から『お母さんは忙しかったけど、一生懸命私たちを愛してくれた』って言われたときがあって、うれしかったですね」

SHINOさん

――産休が終わって、仕事に復帰したいと思っている人に対して言えることとは、どういったことでしょうか?

「プライドを持って、手に職を持って、自分が誰かのためにお役に立ちたいと思う気持ちがあるのならば、続けていくことですよね。ブランクがあっても年齢に関係なく、自分の性格と時代のニーズに合ったことを常に考えていれば、受け入れてくださる方が必ず見つかります。また、誰かの役に立ちたいと思う気持ちをずっと維持していれば、少しずつ成長もしていくと思います」

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