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コラム・特集 2014-05-27

酒井慎太郎 interview:目の前の患者さまに全力投球!患者様が求めていることを考えること

『神の手を持つ』と呼ばれ、16年先まで予約が入っているという脅威の柔道整復師・酒井さん。一生懸命やればやるほど患者さまのお悩みはすぎに解決し、来なくなってしまうという矛盾を、どうやって乗り越えていったのか。求められる施術者ならではの生き方を、リジョブだけに語っていtくぁだきました。

20代で開業を目指し、柔道整復師に

酒井 慎太郎さん

「学生時代はもともと理系だったので、将来は医療関係がおもしろいかな、とぼんやり考えていました。しかし、医学部だと6年勉強した後、さらにインターン期間があるでしょう。私は、30歳までに自分の城を持ちたかったのです。そこで資格を調べていたら、柔道整復師というものがあった。それまで聞いたこともない資格だったのですが、どうやら整骨院などを開業できる資格だということを知りました。予備校講師などのバイトも行っていたので、教育関係の仕事に進むのもいいかな、とも思いましたが、これから少子化と高齢化が進むだろうし、整骨院の方がやりがいがありそうだと思い、勉強を始めました。

大学在学中にダブルスクールで柔道整復師の学校に行き資格を取り、卒業後は他の治療院さんなどで働かせていただいて、2年ほどで開業しました。開業までは早い方だと思います。今思うと、思いきったなあ! という感じですね(笑)」

目の前の患者さまに100%の力を出しきる

修業時代の2年間は丁稚奉公みたいなもので、それで食おうなんて思っていませんでした。塾講師のアルバイトで生活費を稼ぎ、ひたすら勉強の毎日でした。でもその2年でいろいろな経験をさせていただいて、大変感謝しています。勉強といっても、学校の勉強は自分のために行うものですが、現場には、毎日悩んでいる患者さまがいらっしゃるわけです。その方の苦しみをなんとか取り除いてあげるための勉強ですからね。それはやりがいがあります。

開業してからの苦労はあまりありません。経営者の方々はみんなそうだと思うのですが、いろいろ考え込まないようにしています。キリがないですからね。クレーム等もある時はありますし、いただいた意見に耳を傾けることも大事ですが、自分が落ち込みすぎてしまうと人を診ていられなくなってしまうでしょう。目の前の悩んでいる患者さまのために自分の力を100%出しきることに専念して、今まで続いてきた感じです。

うちに来る患者さまは、身体が動かなくなって仕事を辞めざるを得なくなったり、どこに行っても治らなかったという、深い悩みを持った方が多いのです。そういう患者さまが、好転するきっかけを作って差し上げることができると嬉しいですね」

TV出演をきっかけに、全国から患者さまが

酒井 慎太郎さん

「TVに出るようになったのはほんの些細なきっかけです。当時1冊だけ本を出していた私の本を、ニュース番組のプロデューサーさんがたまたま読んでいてくれていたらしく、腰痛特集の時にお声をかけていただきました。そのTVを見てスポーツ選手の方が来てくれて、1ヵ月くらい治療をして回復され、それをまたTV番組で特集されたりなどして、だんだんと露出が多くなっていったのです。

整形・整骨院というものは基本的には地域密着型で、所在地から500m四方の住人が患者さまになると言われています。ところがTVに出てからは患者層がガラっと代わりまして、うちの治療院には、今や日本全国はもとより、海外からの患者さまもいらっしゃるんですよ。現在、私の指名だと予約は16年先まで埋まっています。他のスタッフで3年待ちくらいですね。患者さまに入る日は、朝6時から夜11時までノンストップです。お昼を食べる時間もない(笑)。ですが、遠方から来られる患者さまが多いので『また来週来てくださいね』とは言えないでしょう。できるだけ一回でしっかり結果が出るように、1人当たり2~3時間かけてじっくり診ます」

どの本にも載っていない、深いお悩みが増えていく

「治療の仕事というのは、患者さまのために頑張れば頑張るほど患者さまは痛みがなくなり、やがて来なくなってしまうという矛盾があります。とはいえ、手を抜くわけにはいかない。地域の患者さまだけではそのうち経営が成り立たなくなってしまうのではないか…と思っていたところにTVで紹介され、患者層が様変わりして、結果としては良かったと思います。

ただ、患者さまの居住地が広がっただけではなく、深いお悩みを持った方が圧倒的に多くなりました。5、6箇所の病院を周って来られる患者さまや、本などにも載っていない、誰に聞いても診たことがない症例が増えました。こういう場合、全て自分の経験則で診ていかなくてはいけません。今後は、うちのスタッフたちにこの経験を伝えていって、同じように苦しむ人が少しでも減っていくといいと思っています。

私は44歳になりますけど、ここまで経験を重ねてもまだ新しい経験ができるというのは、大変やりがいのある仕事ですね。患者さまに育てていただいている感覚はすごくあります。難しいですが、だからこそ楽しい。エンドレスでレベルアップできる職業だと思っています」

原因がわかりにくい『腰痛』

酒井 慎太郎さん

「現代日本人の持っている疾患の中で腰痛の所有率は一番といっていいほど高いのですが、診断率は一番低いと言われています。85%は原因不明で、整形外科でもヘルニアの切除と痛み止めの処方くらいしかない。腰痛になる原因は様々なのですが、比較的多いのは生活習慣です。日常生活の動作や姿勢などが積み重なって症状として出ている場合、その原因はMRIやレントゲンには写らないでしょう。こういう腰痛に関しては、原因をひも解くには非常に原始的な『問診』しかないと思っています。

うちの場合は、なぜそうなるのか、どうしたら良くなるのかにも取り組んでいます。例えば3Dで全方向をチェックし、さらに10年後、20年後の画像を制作して、家の中に貼ってもらっています。痛いとか痺れているとか自覚症状がある時にはみんな姿勢を良くしますが、痛みがなくなると忘れてしまいがちですから」

正しい姿勢で、いつもの服が見違える

「もしうちが採用するとしたら、条件は3つです。1つは技術。2つ目は知識、3つ目はサービス精神。この3つのバランスがいい人がベストですが、技術は経験によってついてくるので、そこまで重要視はしていないです。知識は国家資格を取ったからOKというものではないので、さらに勉強していく意欲があるか。そしてサービス精神は、この中で一番重要かもしれない。面接をしていると、技術さえあればいいと本気で思っている学生さんもいます。ですが、我々は人と接する職業ですから、患者さまとのコミュニケーションがとても大切です。何よりもまず必要な要素は、人が好きなことでしょうね。

そして、伝統的な柔道整復師は骨折、脱臼、打撲、捻挫が中心で、国家資格の問題もほとんどそれが出ます。しかし現代で実際に骨折したら外科に行く人が多いでしょう。まだ現場に出ていない方はなかなか難しいでしょうが、患者さまが今求めているものは何かを察知して、広く勉強していったらいいと思いますよ」

求められる施術者を目指して

酒井 慎太郎さん

「今後は、スタッフが開業して、活躍できる場ができるといいと思っています。お話したように、私の患者さまはお悩みが深い方が多いです。私の治療院に来られる方はごく一部で、その後ろには大勢の不調の方がいると考えると、様々な症例を他のスタッフに伝え、同じようなお悩みを抱える方々のお手伝いができるようサポートしていきたいです。私自身はチェーン展開などは考えていません。もちろん経営者として素晴らしい方もたくさんいらっしゃいますが、実際に多角経営を始めてしまうと現場に入ることは難しくなってしまうので。まだまだ勉強していくことはたくさんありますし、患者さまに向き合っていきたいですね。

また、情報発信も、もっとうまく効率的にやっていけたらいいですね。首や腰は、楽な姿勢がいい姿勢だと思っている方も多いので、実はそうじゃないんですよ、ということを伝えていきたいです。私自身も、この仕事を始めた時に手が痺れてきたことがあり、それは頸椎が固まり椎間板が崩れ、圧迫されて手が痺れている、という状況だったのですが、ストレッチや関節の調整など今まで得た知識をもとに自分で実践してみて治ったという経験があります。なので、人にお話しするのも非常に説得力があると思いますよ(笑)。

これからこの仕事を目指す方は、興味があるならまずやってみたらいいと思います。求められるものも多い仕事ですが、逆に言えば、ぜひ求められる施術者となるべく頑張っていただきたいですね」

どの本にも載っていない、深いお悩みが増えていく

「治療の仕事というのは、患者さまのために頑張れば頑張るほど患者さまは痛みがなくなり、やがて来なくなってしまうという矛盾があります。とはいえ、手を抜くわけにはいかない。地域の患者さまだけではそのうち経営が成り立たなくなってしまうのではないか…と思っていたところにTVで紹介され、患者層が様変わりして、結果としては良かったと思います。

ただ、患者さまの居住地が広がっただけではなく、深いお悩みを持った方が圧倒的に多くなりました。5、6箇所の病院を周って来られる患者さまや、本などにも載っていない、誰に聞いても診たことがない症例が増えました。こういう場合、全て自分の経験則で診ていかなくてはいけません。今後は、うちのスタッフたちにこの経験を伝えていって、同じように苦しむ人が少しでも減っていくといいと思っています。

私は44歳になりますけど、ここまで経験を重ねてもまだ新しい経験ができるというのは、大変やりがいのある仕事ですね。患者さまに育てていただいている感覚はすごくあります。難しいですが、だからこそ楽しい。エンドレスでレベルアップできる職業だと思っています」

Profile

酒井 慎太郎さん

酒井 慎太郎(さかい しんたろう)さん

さかいクリニックグループ代表

『神の手を持つ』とも言われる柔道整復師。スポーツ選手や俳優・女優などから厚い信頼を寄せられている。腰痛やスポーツ障害の疾患を得意とし、関節包内矯正を中心に難治の腰痛や膝痛の施術を1日170名以上手がけている。
TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」、Tokyo MXテレビ レギュラー担当。
著書に「99%完治する」シリーズ(幻冬舎/30万部達成)、「膝をきちんと伸ばしなさい!」(講談社)等。

Company

さかい保健整骨院

さかいクリニックグループ

東京都北区にある、酒井先生が代表を務めるクリニックグループ。
さかい保健整骨院(完全予約制)、Himedic system(リハビリ・再発予防・リラクゼーション・エステ)、さかい関節医学研究所(完全予約制)、Sakai Himedic Solution(完全予約制)、セカンドオピニオンコースもあり。

さかい保健整骨院:東京都北区王子5-2-2-116
ご予約はお電話にて。
03-3912-5402、03-3912-5411、03-3912-5412、03-3912-5416(全施設共通)
HP:http://www.sakai-clinic.co.jp/

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