「やっぱり子どもと関わりたい」。思いに従い選び直した、キッズサロンという環境「チョッキンズ」天野美月さん

美容師を目指すきっかけは人それぞれ。なかには「子どもと関わる仕事がしたい」という思いから、この道を選ぶ人もいます。

「こども専用美容室 チョッキンズ(以下、チョッキンズ)二子玉川店」で働く天野美月さんも、そのひとりです。ただ、キッズサロンにたどり着くまでには、少しの遠回りがありました。

美容師免許を取得した天野さんは、一度は一般的な美容室に就職。そこで働くうちに感じた違和感をきっかけに、自分にとって本当に合う環境を選び直したといいます。

今回、お話を伺ったのは…

天野美月さん

「チョッキンズ 二子玉川店」スタイリスト

東京都出身。横浜fカレッジで美容師免許を取得後、都内の美容室に入社する。その後、子どもと関わる仕事がしたいという思いから、2021年に「チョッキンズ」に転職。現在は美容師歴7年目で、「チョッキンズ二子玉川店」でスタイリストとして活躍中。

年の離れた妹がくれた、美容師へのきっかけ

取材に応じてくれた、天野さん

――美容師を目指そうと思ったきっかけは?

私にはダンスを習っている8歳下の妹がいて、発表会のときに髪をセットしてあげることが多かったんです。それがすごく楽しく感じたし、妹が喜んでくれるのもうれしくて。

当時は「絶対に美容師になりたい」という強い気持ちがあったわけではないのですが、「もしかして、こういうことが好きなのかな」と、少しずつ意識するようになりました。

――そこから、何か決定的なきっかけはあったのですか?

はい。中学生のときに家の近くの商業施設に「チョッキンズ」がオープンしたことでした。

妹の友達と遊ぶ機会も多くて、子どもが好きだったので、「子どもと関わりながら美容師ができる、こんなお店があるんだ」と思って。

お店がカラフルでにぎやかで、自分の好きな雰囲気だったのもあって、「ここで働けたらいいな」という気持ちを持つようになりました。そこから本格的に美容師を目指すことに決めたんです。

苦手だった実技。仲間と一緒だから乗り越えられた

専門学校2年生のときに、ファッションショーにモデルとして参加した際の天野さん。専門学校時代のもっとも印象的な思い出だという

――美容専門学校に進んで、どんなことを感じましたか?

正直にいうと、学科も技術も苦労をすることが多かったです。思うようにできなくて、ときには逃げ出したくなることも。

でも、放課後に同級生と残って練習する時間が楽しかったんです。ひとりだったら辛かったかもしれませんが、仲間がいたから楽しく過ごすことができました。

ちなみに卒業してから7年ほどが経った今でも、つながっている友人も多いです。私はキッズサロンで働いていますが、アイリストや、一般的な美容室のスタイリストなど、それぞれ違う場所で働いているからこそ情報交換できることもあって、「仲間がいてよかったな」と感じています。

――専門学校で印象的だったことはありますか?

2年生のときに経験したファッションショーです。チームでコンセプトや衣装、ヘアメイクを考えるのですが、私はモデルとして参加しました。

すべてが初めての経験で、最初は戸惑うことばかりで。ウォーキングの練習も必要だったので、毎日のように集まって練習していました。

本番はすごく緊張しましたが、それも含めて今ではいい思い出です。

一度は別の環境を選んだからこそ明確になった、子どもと関わりたい思い

転職のきっかけについて話す天野さん

――キッズサロンを意識していたということですが、専門学校卒業後は一般的なサロンに就職されたのですね。

はい。「チョッキンズ」は、カットとパーマのメニューしかないので、まずは美容師として一通りの技術を身につけた方がいいと思い、一般的なサロンを選びました。それに着付けにも興味があったので、それができるところを選んだんです。

――実際に働いてみて、いかがでしたか?

ちょうどコロナ禍での入社だったこともあって、思うように出勤できない時期が続いたんです。週に1回、出社してシャンプー練習をしてはいましたが、全体的に練習の機会も限られていて、なかなか現場に立てないもどかしさがありました。

夏ごろから徐々に現場に立つ機会も増えてきましたが、そうなってくると「やっぱり私の働く場所はここではないかもしれない。子どもの近くで働きたい」という思いが強くなっていきました。美容師になるか、保育士になるか迷ったくらい私にとっては、子どもと一緒に過ごせる仕事が魅力的で。

私は大人の方に対しては人見知りになってしまうことが多くて、当時働いていたサロンではなかなかお客様とお話するのも難しく、お子さんへの施術の方が向いているのではないかと思う部分もありました。

――キッズサロンへの思いが明確になっていったのですね。

はい。当時働いていた美容室のキラキラした雰囲気より、「チョッキンズ」のカラフルでにぎやかな雰囲気の方が自分にあっているという思いもありましたね。

最終的に、「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい」と思い、入社から1年ほどで転職を決めました。

――キッズサロンという特殊な環境に転職することに不安はありませんでしたか?

最初はやっぱり悩んで、母にも相談しましたね。「決めるのはあなただけど、転職するならきちんとけじめをつけなさい」と言われて。

背中を押したのは、一度別の環境で働いてみたからこそ、「やっぱりここではない」ということがはっきりわかったこと。それなら自分が本当に働きたい環境に進もうと決心しました。

そこで当時勤めていたサロンの店長にも、キッズサロンに進みたいという気持ちを伝えて、転職することにしたんです。


後編では、「チョッキンズ」に転職した天野さんが直面した壁について伺います。

子どもと関われる環境を楽しみに入社したものの、実際の現場では、想像以上に動いてしまう子どもたちへの対応や、入店から退店まで30分以内に施術を終えるというスピード感に戸惑う日々。

その不安を、先輩の技術を間近で観察しながら学び、スタッフ同士で連携することで、少しずつ乗り越えていきました。


Check it

チョッキンズ 二子玉川店
住所:東京都世田谷区玉川2丁目21-1 二子玉川ライズS.C. タウンフロント 8F
TEL:03-6805-7644

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