まるで「草野球」から「メジャーリーグ」。気づかされた「思いを伝える」大切さ「tida smile」赤木大地さん
2021年のオープン以来、わずか4年で東京・東久留米市を中心に美容室5店舗、アイラッシュ1店舗、ネイルサロン1店舗を展開し、多くのお客様から信頼を集めている「tida smile」。
今回お話しを伺うのは美容師歴6年、入社2年目となる、「The mile」スタイリストの赤木大地さんです。前編では赤木さんが1社目のサロンで経験した新人時代について伺いました。
後編では「tida smile」に入社したあとの赤木さんの経験を掘り下げます。「tida smile」に入ったことを草野球からメジャーリーグに移籍したようだったと表現した赤木さん。なかでも赤木さんを驚かせたのが、お客様との向き合い方でした。「tida smile」が大切にする「思いを伝える接客」について詳しく伺います。
お話を伺ったのは…
赤木大地さん
「The mile」スタイリスト
高校卒業後、美容室に勤めながら通信課程で美容師免許を取得。1社目でスタイリストデビューを果たしたのち、「tida smile」に転職。常に美容への熱い情熱があり、現在はメンズパーマを武器にメンズサロン「The mile」でスタイリストとして活躍中。
まるで神様のような存在。迷うことなく入社を決めた
――その後、「tida smile」へ転職した経緯は?
「tida smile」の社長の栄田は、直接の接点はなかったものの、以前同じ会社に所属していた大先輩です。僕の尊敬している師匠を通して紹介してもらいました。
――「tida smile」のどんな点に惹かれたのですか?
前社時代から、栄田は圧倒的な結果を出して、全国でセミナーを行うほど活躍していましたし、僕にとっては師匠の師匠、つまり神様のような存在だったんです。そんな人の元で働けるならと、1ミリの迷いもなく入社を決めました。
また「tida smile」は人間関係がとても良好だと聞いたのも理由のひとつです。入社してから「tida smile」は給料や福利厚生も充実していることを知りましたが、入社前は一切気にしなかったし、確認もしませんでした。それほど僕にとっては、「どんな人と働くか」という方が重要だったんです。
――入社後、どんなことを感じましたか?
入社初日の朝礼で、とても感動することがあって。社長がこう話したんです。
「みんな目を閉じて想像してみて。ここはアメリカの美容室です。みんなは入社したばかりで何もわかりませんし何もできません。まさに今の大地くんはそんな状態です。唯一の救いは言葉が通じることですが、どこに何があるか、何をすればいいかも分からない。それを想像した上で、今日1日大地くんと関わってください」と。
この言葉に緊張が一気にほぐれていきました。
――それは嬉しいですね。確かに今日こちらに伺ったときも、スタッフの皆さんが優しく声をかけてくれましたし、仲のよさが伝わってきます。
はい、この会社は人間関係がとてもよく、スタッフ同士が自然と助け合う社風なんです。
お客様との信頼関係は「思い」から生まれる

――前社と比べて違いを感じた点は?
まるで草野球からメジャーリーグに飛び込んだような感覚でした。ひと言でいえば、この会社では誰もが常に本気でお客様と向き合って、信頼関係を築いています。技術力の高さはもちろん、提案力やお客様への思いの伝え方など、すべての面でレベルが違うと感じました。
――お客様との信頼関係を築くために、思いを伝えることが大切なのですか?
はい。「tida smile」ではお客様への思いをどう届けるかを大切にしているんです。たとえば「また来てください」「一生担当させていただきたいです」といった言葉も、思いを込めて伝えます。そして、もちろん口だけではなく、本気でそう思っています。
僕は担当するお客様全員とハグができるくらいの愛があります。そうした思いを行動で示すことで、初めてお客様に「一生通いたい」「大切な人を紹介したい」と思ってもらえる信頼関係が築ける。それが結果として、美容師の成果やお客様の幸せにつながると考えているんです。
――学びの環境についても特徴的だと伺いました。
うちは「学びに命をかけている会社」です。月に1度の勉強会では、全店舗を休業にして、ときには外部講師を招きながらセミナーを行います。
会社にとっては1日の売上が丸ごと失われるわけですが、それでもスタッフ全員の成長を優先する。そんな姿勢に、本気で感動しました。
――入社してから印象的だったことは?
僕はもともとヘアセットが好きで、入社後はメンズに特化した美容師としてもっと活躍したいと思っていました。その気持ちを社長に伝えたところ、わずか半年ほどでメンズ専門サロン「The mile」を立ち上げてくれたんです。
――それはすごい! 個人の希望を叶えてくれたということですよね。
そうなんです。この会社にはスタッフの夢を本気で応援してくれる環境があります。メンズサロンの出店というのは、単純にターゲットが半分に減るということ。会社にとって決して簡単な決断ではなかったはずです。
それでもそんな環境を用意してくれたことに感謝し、その恩返しとして、僕は関わるすべてのお客様を笑顔で帰すこと、そして後輩たちに明るい未来を見せることを目標にしています。
成功したいなら、やり抜くしかない

――赤木さんにとって、新人時代の経験はどのような学びになりましたか?
「時間は裏切らない」、そして「神様は見ている」。この2点が僕の学んだことです。辛いことや大変なこともありましたが、自分が実現したい目標や夢を想像して、それに向かってひたすら練習に時間を使った日々は、今の自信につながっています。
――ぶれることなくモチベーションを維持していたのが素晴らしいですね。
理想の自分を描いて、ただ走り続けてきただけなので、気持ちに左右されることはありませんでしたね。
以前に星渉さんの著書「神モチベーション 『やる気』しだいで人生は思い通り」という本を読んだことがあったのですが、まさに自分がやってきたことそのものだと感じました。
簡単にいうと未来の自分を鮮明に想像することで、現在とのギャップがやる気を生むということ。そして、やる気を出そうと無理にがんばるのではなく、無意識に行動できる仕組みをつくることが重要だと書かれていました。
つまり、目標を強く想像できる人ほど、無意識に行動できるということ。僕は常に理想の姿を思い描き、その実現のために動き続けてきました。努力を「辛い」と感じたことは一度もありません。
――これから美容師を目指す方にアドバイスをお願いします。
少し厳しい言い方になりますが、本気で美容師として成功したいなら、どんなに辛くてもやり抜くこと。ただし、それは「未来が見える環境」であることが前提です。もし未来が見えないと感じるなら、環境を変える勇気を持ってください。
そして、成功した自分を具体的に想像すること。あとは何も考えず、全力で走るだけです。
――赤木さん自身のこれからの目標は?
家族を幸せにしつつ、僕が所属する「The mile」が本店「tida smile」以上の存在感を示せるよう発展させることです。そこに向かって、今後も努力を続けていきたいと思います。
赤木さんが充実した新人時代をすごした3つのポイント
1.「時間は裏切らない」と信じ、努力を積み重ねた
2. できない自分を恐れず、前に進み続けた
3. 理想の自分を想像し、行動に変えた
少し意外だったのは、赤木さんが美容師になる以前の自分を「心が弱かった」と表現したこと。しかし今の赤木さんの言葉には、飾らないなかに確かな強さがありました。時間をかけて磨いた技術と心で、これからも多くのお客様を幸せにしていくことでしょう。
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The mile
住所:東京都東久留米市東本町7-6栗原ビル1F
TEL:042-420-6433
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