心と身体の疲れをほぐす!ロミロミの技術を取得しよう

「ロミロミ」というものをご存じでしょうか?ロミロミとは、ハワイ発祥のマッサージのことです。

海外から取り入れられたマッサージには、ほかにもいろいろなものがありますが、日本でのロミロミ利用者も増えつつあり、専用に行うサロンもできています。現地で体験してロミロミの魅力を知り、技術を学んで開業する人もいます。

ロミロミに興味があった人も初めて耳にする人も、ロミロミの特徴と技術の習得方法、そして資格について知るところから始めてみましょう。

ロミロミの特徴は?

ロミロミは、主に『揉む・圧す・摩擦させる』ことで、血液やリンパの流れといった人間の循環機能を正常にし、健康な身体にしていくことを目的とした、ハワイの伝統的なマッサージです。ロミロミの歴史は古く、現代のような医療が発展していない時代から、病気やケガに対して施術される神聖で医療的な行為としてハワイで発展してきたものですが、近年はリラクゼーションを目的としたマッサージという位置づけもされてきています。日本では、1970年代以降にハワイへ旅行する人が増えたことで知られるようになりました。近年は、その技術を習得して日本で開業する人も増え、気軽に入れるサロンとしても利用されています。「ロミ」とは、ハワイの言葉で『揉む』という意味を指します。『揉む』行為が含まれるものを表現していることも多いため、ほかのものとは区別するためにマッサージを加えて『ロミロミマッサージ』と表現するところもあります。ロミロミのマッサージ法の主なものは『揉む・圧す・摩擦させる』ですが、指先だけでなく腕も中心に使うのが特徴的です。マッサージには腕や肘を使い、さらに自分の体重を利用しながら患部を揉みほぐしていくので、正しい技術を習得すれば力に自信がない人でも施術できるという特徴があります。ロミロミには、身体の疲れを取るにはまず心の疲れを取るという考え方があり、精神のリラックスをはかるためにアロマを用いながら行うことも多いマッサージです。ロミロミは、施術してもらう人が横になれるベッドと少しの空間があれば狭いスペースでも可能なので、個人宅の1室を利用したり、マンションなどの空間を利用したりして開業する人も多く、日本ではこのような個人で営業するサロンもよく見られます。

ロミロミを始めるために必要な資格は?

ロミロミマッサージの発祥であるアメリカ国内では、人の身体に触れて行うものとして、ロミロミに限らずマッサージを仕事としてするためには国家資格が求められています。そのため、ハワイをはじめとしたアメリカ国内でロミロミマッサージを行うことを目的に、開業または就職するには資格の取得は必須です。これに対して、日本でロミロミマッサージを行うには、特に資格取得は義務づけられていません。しかし、正しいマッサージを行うには、正確な技術や知識を継承するところで学ぶ必要があります。ロミロミマッサージを始める人は、その歴史や技術を正しく学ぶために現地に留学する人もいます。必要な技術を学び、さらに高い技術が認められる人に対して認定資格を受けられる協会も存在しており、日本でロミロミマッサージを行う人の多くが、この認定資格を持つことで開業したり就職したりすることを目的にしている傾向があります。また、利用者の安心と信頼を得やすいという点を考えても、技術を学ぶだけではなくこうした資格の取得を目指す人が多く、条件のひとつともいえるでしょう。認定資格を持つことで顧客の信頼度が上がるだけでなく、施術を行ううえで患部の正しい症状判別ができるなど、実際のマッサージに伴う知識や技術も高いものが期待できます。また、認定資格を持つことでサロンの開業など、経営者としてだけでなくインストラクターといった指導する立場として活動の場も広まります。

充分な技術を学ぶには留学しないとダメ?

ロミロミマッサージの技術を学ぶ手段としては、主に2通りあります。現地ハワイに留学して学ぶ方法が、そのひとつです。留学の場合には、短期タイプと通常タイプに分かれますが、短期の場合は旅行感覚で気軽に学べる3日間から5日間程度というものも存在しています。短期ということもあって、じっくり集中して学ぶコースが多く、個人でも気軽に申し込むことが可能です。短期の場合、費用は10万円前後が一般的で、旅行の延長という感覚で手頃なのが特徴ではないでしょうか。通常コースは10日以上のものが多く、基本的な部分からかなり本格的なストーンを用いるマッサージまで行い、短期よりさらにプロフェッショナルなコースになります。短期も通常のコースも、現地のインストラクターから直に学べ、全課程を終了すれば修了証が発行されます。半月以上のコースもあるので、1カ月前後で集中して技術を習得したいという人に利用されています。また、国内でも本格的な技術を学べるスクールは増えています。認定資格が取得できる認定校も多いので、認定資格を目指す人は、国内の認定校であるスクールでロミロミを修得するという方法もあります。国内のスクールで学ぶ場合でも、現地で本格的に勉強してきたインストラクターが多いので、現地と技術の差が出るという心配は少ないようです。費用やコースもスクールによってさまざまですが、自宅から通学しやすい場所にあれば、日常生活の空いた時間を利用して自分のペースで学ぶこともできます。

現地で修得する場合でも、最短3日からのコースが利用可能なので、旅行のついでに学びたい人から数週間滞在して集中して一気に学びたい人に向いています。また、環境を変えずに日本で時間をかけて学びたい人は、日本のスクールを利用するなど、自分の事情や希望に合ったものを自由に選んで技術をマスターしましょう。

ワークショップやスクールで学んでみましょう

ロミロミマッサージが未体験で、ここで初めて知ったという人や、現地や日本のサロンで施術してもらった体験があって自分でもやってみたいと考えている人は、まずどんなものか体験してみるのもいいでしょう。いきなりスクールへ入学したり現地ハワイに留学したりする前に、自分でできそうかどうかやってみることも大切です。ロミロミは、力の弱い人にも向いているマッサージといわれていますが、やってもらう側と施術する立場では、違いがあることも考えられます。どんなことにもいえますが、まず試してみることは必要です。数時間程度のワークショップが開催されていることもあるので、行きやすい場所で見つけて、自分に合っているか体験してみるという方法もあります。スクールの場合でも、体験入学を設けているところがあれば、実際に入学を決める前に体験入学をしてみましょう。ロミロミは、それだけで独立した専門のサロンとして開業する人も多いですが、美容室と平行して、ひとつのメニューとして行うところも見られます。美容師としてサロン経営をしている人が、新たな資格取得を目指したい場合にもロミロミはおすすめのマッサージです。また、スタッフを雇い、専用の店舗として本格的に展開していくことも夢ではありません。ロミロミマッサージは、すでにサロン経営をしていて新たな資格やサービスの展開を考えている人から、会社を辞めて独立を考えている人まで、さまざまな人に向いているといえます。空いている自宅の1室を利用してもできる気軽さもあって、ロミロミマッサージは主婦でも始める人が増えています。休暇を利用したハワイでの短期集中コースから、普段の生活を優先しながら日本国内でのスクールの利用など、自分の事情や目的に沿った手段でロミロミを実際に学んでみましょう。

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