顔が変わると人生が変わる。それくらい大きな影響を与えられる仕事 小顔専門サロンCOCO 谷口梓さん#2

自身が丸顔で悩んだことから小顔専門サロンを始めた谷口梓さん。エステでの学びに整体や理学療法士としての経験をミックスした手技に変えたところ、お客様の納得感が増し、リピート率もアップしたそう。この後編では、集客の工夫と訪問リハビリや整体院との両立についてお伺いします。

 顔専門がないから近隣客がリピートしてくれる

「施術直後に変化を実感していただけることが多いです。初めは1週間~10日おきに3回が理想的。そこでいい状態を定着することをおすすめしています」

――集客は最初から順調だったんですか。

サロンを開けばお客様が来ると思っていましたが、そうではないことを実感しました。

――なにか工夫を?

オープン当初はインスタ発信をがんばりました。施術内容やビフォーアフター、あとは自分の思いとかセルフケアも投稿。最近はクーポンサイトでの集客がメインになっています。

――クーポンサイトはどうですか。

クーポンサイトではリピートできないと聞いていましたが、そんなことないかも。たぶんエリアもいいんですよ。日吉駅からここに来るまでの間に整体院は多いんですが、顔専門のサロンは私が知る限りではないですね。それで近隣の方が来てくれています。

――立地もいいんですね。セラピストのお仕事に理学療法士の経験が活かされていると感じることはありますか。

解剖学の知識があるのは強いかなと思います。なにが原因でいまの症状が出ているのか考えられるので。

――お客様の安心材料にもなりそうですね。

確かにわたしが理学療法士だと知って来てくださる方も多いです。でもそれが集客に大きく影響するわけではないんだなとも感じています。結局お客様はどんな手技でもいいから変わればいいんですよね。小顔になればいい。たるみが改善すればいい。そこに理学療法士であるかどうかはそれほど大きく影響しないのかなと思っています。

小顔サロン、訪問リハビリ、整体院。3つの仕事を掛け持ち

「最近は、顔と体を一緒にみることが多くなりました。入口はどちらでもいいのでまずは来ていただいて、ご自分の状態を知ってもらって体と向き合っていただけたらいいなと思っています」

――サロン以外のお仕事もされているそうですね。

はい。いま3つの仕事を掛け持ちしています。訪問リハビリを週2回、技術を深めるために整体院に週2回、それ以外で小顔サロンをやっています。

――訪問リハビリのお仕事について教えていただけますか。

1日8時間のフルパートで、おひとり40分、一日6~7名の高齢者の方を担当しています。利用者さんによって状況はそれぞれで、お散歩できる方もいれば寝たきりの方も。

――大変なことはありますか。

環境が整ってないことですね。まずリハビリに必要な物品がないですし、ご自宅ではベッドを壁につけている方が多いので、左側からやりたいけど壁との間に隙間がなくてできないなんてこともしょっちゅう。

――そういう場合はどうするんですか。

自分の体勢を変えてやってみたり、その場で考えます。訪問リハビリは、言い方悪いかもしれませんが、アウェイなので、家族がいるお宅に一人で行くのは最初は緊張しますね。ご家族が見ているときは、今こういうのやってますと説明するようにしています。

――では訪問リハビリの楽しさは?

利用者さんの生活状況が見れることです。デイサービスや病院ではその方がどんな生活をしているのか分からないけど、ご自宅に伺うとだいたい分かる。そこからどういうリハビリをやったらいいのか考えたりするのが楽しいです。

働くことは挑戦。挑戦することで成長できる

サロン名の「COCO」は憧れのココ・シャネルから。

――セラピストの魅力は?

ちょっと大げさかもしれませんが、顔が変わると人生が変わる。それくらい大きな影響を与えられる仕事だと思います。私自身、写真を撮られるのが苦手だったんですが、顔が変わることでコンプレックスがなくなり、写真に抵抗がなくなりました。お客様には、ブライダル前の方も多いんですが、結婚式後に「いい写真が撮れました」と報告に来てくださるときは本当に嬉しいですね。

――今後業界を目指す人にメッセージをお願いします。

すでにたくさんのサロンがあるので、「これでやっていくんだ」と覚悟を決めることが必要だと思います。それはお客様にもちゃんと伝わるし、そのほうが楽しく仕事ができるんじゃないかな。

――ご自分で全部やるのは大変なこともありますよね。

大変なことの方が多いかもしれません。でも雇われていたら分からないこともたくさん。それも含めて私は起業してよかったなと思います。人生は一度きりだから、いろんなことに挑戦していきたいです。

――今後の展開は?

店舗展開も憧れるけど、いまは時期尚早。まずは、いまのサロンを日吉でいちばんの小顔サロンにしたいです。

――最後に谷口さんにとって働くとは?

なんだかんだ働くの、好きなんですよね。働くことは挑戦かな。挑戦することで成長できる。挑戦してきたから今があるし、これからも続けていきたい。普通で終わるのはつまらない。ひとつに縛られるのではなく、やりたいと思うことをやった方がいい。その姿勢を息子にも見せたいです。

谷口さんがセラピストとして充実している理由は

1.丸顔に悩んだ経験を活かした

2.理学療法士としての経験を活かした

3.施術をミックスすることでリピート率アップ

「普通で終わるのはつまらない」、「挑戦することで成長できる」など印象的な言葉を残してくれた谷口さん。小顔専門サロン、今後の展開が楽しみです。

撮影/森末美穂
取材・文/永瀬紀子


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小顔専門サロンCOCO
谷口梓さんのインスタグラム

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