スタッフが輝くため、柔軟に変化するトータルビューティーサロン『uka』

ukaは、都内を中心にネイル、ヘア、エステ、アイラッシュ、ヘッドスパを展開するトータルビューティサロン。さらにサロンワークだけでなく、自社プロダクト販売や人材育成のための教育事業など幅広く複合的な事業を運営しています。

今回はスタッフの教育システムや、ウカデミーという社内外にむけての教育事業について、スタッフの方々にお話を伺いました。

技術よりもまずは「気配り」。一年かけて磨く人間力

――毎年新卒採用されているそうですが、新入社員の教育システムについてお聞かせください。

「ukaが最初に教えているのは、技術の前に“気配り”。新入社員は入社後3カ月間、技術向上のためのトレーニングに集中し、技術テストに合格後、店舗に入ります。それと並行して、1年間に座学のプログラムを受講します。このプログラムの内容は課題解決力、仮説構築力、ロジカルシンキング、プレゼンテーション力など、一流のサロンニストになるための人間力。プログラム終了時には、“自分はどんなビューティシャンになっていくか”“学んだことを仕事にどう生かしていくか”をテーマに、一人ずつ経営陣の前でプレゼンテーションを行います。この1年間で、技術力だけでなく、人間力もバランスよく向上させていきます。
これによりスタッフのコミュニケーション力が向上したり、壁にぶつかっても自分で解決していく力がついたりして、離職率がぐんと減りました」

大所帯でも、チーム制でしっかりフォローアップ

――トータルビューティサロンということで、部門もスタッフも多いと思うのですが、どのように一人ひとりをフォローされているのですか？

「サロンはヘア、ネイル、エステ、アイラッシュ、ヘッドスパの5部門で、技術者が130名ほど。そのほかにオフィスチームが20名ほど、合計で150名のスタッフが社に在籍しています。
サロンは1店舗のスタッフ数が多いため、5～6人からなるチーム制で教育や評価を行っています。チームリーダーが、売上の評価と、売上以外-たとえば、勤務態度や教育カリキュラムの進捗状況など、総合的な評価の両面でメンバーを評価する。必ず半年に1回面談が行われ、その結果が自分の評価として昇給にフィードバックされていきます。教育カリキュラムの進捗状況もチームリーダーがチェックして、スケジュールどおりに進めていけるようフォローしています。
150名という大所帯ですが、入社式はもちろん、年に2回のファッショントレンド勉強会や、月1回の社内勉強会も開催しています。ボーリング大会も開催されており、社員が一堂に会する機会は意外とたくさんあるんですよ」

産休・育休制度もスタッフに合わせて柔軟に

――女性がたくさん活躍されていると思うのですが、産休や育休制度についてはいかがですか？

「産休明けで働いているスタッフが、現在5名ほどいます。復帰後の働き方は、スタッフによってそれぞれ条件が異なってきますよね。なので、会社の社会保険労務士さんに相談をし、本人の状況に合った復帰のプランを提案してもらっています。
実際の復帰例として、最初は週1回のミーティング参加からスタートし、1日4～5時間勤務を半年、最近フルタイムへとシフトしたスタッフがいます。それぞれのスタッフに合った柔軟な勤務形態をとることができています。
わが社は創業70年という歴史の長い会社ですが、経営陣は時代に合ったことをやらなければならないという柔軟な考えを持っているんです。課題が出てくると、解決するために方法を変えて、それを修正したりブラッシュアップしたり、良い方向へスピードを持って変えていく。時には思い切った行動もやる。この姿勢が、スタッフの教育や育休・産休制度の充実に生きていると思います」

社内向けにやってきたことが、周囲に求められるように。ウカデミーライブという教育システム

――サロンだけでなく、ウカデミーライブという、社外にむけての教育事業もされているそうですね。

「ukaでは長年培ってきたサロンの技術や、経営に関するノウハウをもとに、人材育成や経営支援のための教育事業も行っています。これまで社内でやってきたことが、ありがたいことに周囲に注目されるようになり、社外への教育事業としてスタートしました。ライブでなければ伝わらないことを大切にするため、オンラインではなく、今の時代だからこそあえて教室で開催される講座に参加するスタイルをとっています。
セミナーの内容によって対象の方を設定していますが、学びたいという思いを持って参加される方をお断りすることはなく、一般の方も参加できる開かれたコースとなっています。」

――スタッフ1人ひとりの声を大切に、柔軟に変化し続けるuka。社名のukaは、さなぎが蝶になる「羽化」のこと。お客さまが蝶のように輝く場であるのと同じように、働くスタッフにとっても、輝ける場であることは間違いなさそうです。

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