飽くなき探求心で独自性豊かな施術&サービスを提供『commune』
「10年後、あなたの髪はどうなっているか想像できますか？」。あらためてそう聞かれると、ドキっとされる方も多いのではないでしょうか。髪のピークは30歳といわれ、残念ながらそこから先の髪質は、ケアを怠ると加齢とともにどんどん悪くなっていきます。髪の毛の問題を根本的に改善するヘッドスパメニューや、ホームケアアドバイスの徹底に注力しているのが、京都・四条烏丸にある大人のための美容室『commune』。
「ツヤが出ない」「パサつきが気になる」といった髪を劇的に蘇らせるトリートメントメニューやパーマ、縮毛矯正、カラーなどこだわりのメニューをたくさん取り揃え、40～50代の女性を中心に多くの固定ファンを獲得しています。2015年9月のオープンから店長を務めるヒラノカオルさんに、同店ならではの施術のこだわりをお伺いしました。
健やかな心身といつまでも美しい髪を保つために
――ヒラノさんは『エステシモ ヘッドスパビューティスト』『アーユルヴェーダ スパニスト』の認定資格を取得しておられるとお聞きしたのですが、ヘッドスパの施術はどのような流れで進んでいくのですか？
「初めてのお客様の場合、まずはカウンセリングシートにご記入いただき、頭皮・髪の自覚症状からライフスタイル、お肌や体のサインまで総合的にお伺いします。同時に肩や首のコリ具合、頭皮の硬さ、髪の状態などを触って確認し、“今”の状態にベストな化粧品とマッサージ方法を決定します。たとえば肌や髪のベタつきが気になる方には、ストレスなどで硬くなった頭皮・肩・首をほぐしてリンパの流れを良くするスパを――、ボリューム低下や分け目が気になる、フェイスラインを引き締めたいといった方には、一枚の皮でつながった頭皮をマッサージで引き上げることでお顔のたるみを引き上げ、見た目の印象をUPさせる施術を――といった具合ですね。アレルギー体質や乾燥肌の方には、保護クリームとセットで頭皮を守り、薬剤をしっかり除去することで髪にも頭皮にもダメージが残らない施術を心がけています。とにかく頭皮を柔らかくし、リンパの流れをスムーズにしたい方には、アーユルヴェーダの考えを取り入れたデトックススパをお勧めしています」
居心地の良さを追求したナチュラルテイストな店内
――デザイナーを入れず、ヒラノさんが中心になって店内の内装やデザインも考えられたということですが、特にこだわったポイントがあれば教えてください！
「コレ！といったコンセプトがあったわけではなく、考えの中心にあったのは“居心地の良い空間”にすること。心からリラックスして施術を受けていただけるよう、ナチュラルな色味で全体を統一し、自分で取り寄せたクロスを要所で使ってちょっとしたアクセントを付けました。ここ、お店の真裏が佛光寺で、裏庭から年季の入ったレンガ壁が見えるのがすごく気に入っているんです。このレンガ壁の雰囲気を楽しんでいただこうと窓枠を広く取ったことで、陽の光も十分に入る明るいスペースになりました。裏庭には庭師さんの提案で、ハナミズキの木を植えています。シャンプー台は外から見えないようにしていますので、周囲の状況を気にする必要もありません。通りから少し分かりにくいというご意見をいただくことが多いので、近いうちに新しい看板を設置しようと思っているところです。お客様の意見を取り入れながら、これからも少しずつ色々な箇所に手を加えていけたらと考えています」
喜びの声が続々！蒸気の力を使った画期的な縮毛矯正
――悩んでいる方が多い縮毛矯正に関しても、『commune』では独自の施術を行っていると伺いました。果たしてどんな内容なのでしょうか？
「一般的な縮毛矯正は髪をプレスしてストレートにするため、どうしても髪本来の自然な動きが出づらいんですね。“作られた”というのがひと目で分かってしまううえ、一生懸命コテで巻いても数時間でダレてしまったり…。何より髪がすごく傷んでしまいます。そんな悩みに応えるべく、当店オーナーのイナバがこれまでの経験をフルに活かして考案したのが『湿熱ストレート』。髪をプレスせず、丸い状態のまま蒸気の力でストレートにすることにより、ペタンとしたふっくらとした自然なストレートになります。コテで巻いても長持ちしますし、デジタルパーマでない普通のパーマもしっかりとあたります。蒸気の力で髪の芯から伸ばすので、かなりきつい縮毛でも綺麗に伸ばすことが可能なんですよ。イナバが中心となってこれまでに1000人以上のモニター実験を繰り返し、アイロン操作や薬液選定、処理方法、微妙な見極めなどをとことん追求し続けてきました。縮毛でお悩みの方は、お気軽にご相談いただければと思います」
後編では、オーナーのイナバさんにcommuneを立ち上げた経緯やこれから美容師を目指す方へのメッセージなどを語っていただきます。
