“最高の美容師人生”のために。自分らしい働き方で、技術や収入を伸ばす仕組み「NeiRo」高橋昭雄さん
「若いスタッフもどんどんお客様を担当してほしい」「頑張った分だけ、自分で稼げる環境をつくりたい」「仕事も大切だけれど、豊かな生活も大切にしてほしい」。そんな考えのもと、教育制度や給与、働き方まで柔軟な仕組みを整えている美容室「NeiRo」。代表を務める高橋昭雄さんに、さまざまなこだわりを伺いました。
大きな特徴のひとつは、最短1年でのカットデビューを目指せる教育制度です。社内アカデミーで集中的に技術や知識を学ぶだけでなく、合格した技術から実際のお客様を担当することで、アシスタントでも自分で売上をつくることが可能に。
さらに、完全週休2日を基本としながら、「労働環境の選択制」を設けることで一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方にも対応。休暇の取りやすさや住宅手当、食事補助といった、スタッフの生活を支える体制も充実しています。詳しくは、ぜひインタビュー本文をご覧ください。
今回お話を伺ったのは…
高橋昭雄さん
株式会社NeiRo 代表取締役

「人生を変えるショートヘア」を武器に、年間5千人以上を担当。33歳で独立して「NeiRo」をオープンし、現在は都内5店舗のヘアサロンと、アイラッシュサロン1店舗を経営。
最短1年でカットデビュー。社内アカデミーと実践的教育で「売れる美容師」を育成

――「最短1年でカットデビュー」とされていますが、それを実現するために、どのような教育制度を整えているのでしょうか?
アシスタントに向けては、社内でアカデミーを開催しています。月に2~4回程度、1日8時間かけてみんなでレッスンをします。集中して技術を高める時間を設けているのが特徴ですね。
営業時間中にモデルさんを呼んで、実践的な練習をすることもできます。そして、合格した技術については、自分で集客してお客様を担当し、スタイリストと同じように売上をつくってもらう。それに対して歩合給を還元するという方法を取っています。
――身につけた技術から、段階的にデビューしていくということですね。
そうですね。カリキュラムはシャンプーから始まり、次はカラーリングがメインになります。カラーのテストに合格したら、自分でカラーのお客様を呼べる。縮毛矯正も合格すれば、その施術を希望するお客様を担当できる。最後にカットのテストに合格すれば一通りの技術ができる状態になります。
アカデミー以外での強制的な練習はほとんどありません。月2回ほど各店舗で練習会を行なっていますが、あとは基本的に自主練習です。そのため、個人の練習量によって進み具合に多少差は出ますが、頑張っている子は大体1年でデビューできると思います。
――高橋さんは「小顔ショート」を得意とされていますが、そのカット技術を直接指導されるんですか?
アカデミーでは僕が直接教えています。各店舗の幹部も指導力があるので、例えば自主練で困ったことや疑問が出たときなどはいつでも聞くことができます。アシスタントだけでなく、スタイリスト向けにも1〜2ヶ月に一度はカットレッスンを行ない、スタイリストデビュー後の技術向上もサポートしています。
――カット技術について、特に大切にしていることはありますか?
20年美容師をやってきて、「誰でも簡単にかわいく切れる方法」をずっと追求してきました。切り方自体は本当にシンプルなんですけど、顔の輪郭やお客様がなりたいイメージによっていくつかセオリーがあるので、それを自分なりのカット術に落とし込んでいるんです。
――薬剤や店販品は「最先端」「最高峰」にこだわっているそうですね。
カットでかわいくするのはもちろんですが、「カラーをしたのに髪が傷まない。むしろツヤが出た」とか、「トリートメントをしたら、どこよりもキレイでサラサラになった」と感じてもらいたいんです。そうすることで、僕をはじめNeiRoの美容師を選んでよかったという評価につながるからです。
もちろん、薬剤や商品の力だけではなく、それらを正しく使うための知識や技術も大切です。アカデミーでも教えていますし、新しい商材を導入するときには、メーカーさんに講習会をしてもらうこともあります。スタッフには、商品の良さや使う理由をきちんと理解したうえで、お客様にも分かりやすく説明できるようになってほしい。技術力だけではなく、接客力も美容師として最低限必要なものだと考えているので、そこもしっかりと“NeiRo基準”を設けています。
「頑張った人が稼げる」を仕組みに。集客支援と高還元の給与制度で若手も活躍

――若手スタッフが早い段階からお客様を獲得できるように、どのようなサポートをされていますか?
特にSNSの運用方法や集客については、しっかりサポートしています。集客サイトの上位プランを契約して会社全体の集客力を高めたり、個人の集客サイトにかかる手数料などの費用も会社が全額負担しています。やはり、まずはチャンスを平等に与えることが大事ですから。
――先ほどの段階的デビューシステムや集客サポートで、アシスタントの時期から売上をつくれるのは大きいですね。
経営者側からすると、誰であろうと売上をつくってくれたら嬉しいんです。できる技術があるなら、積極的に入客したほうが生産性も上がります。だからアシスタントでも自分のお客様の予約が取れれば、優先的に売上をつくれる仕組みにしています。逆に、スタイリストでも予約が入っていなければ、ほかのスタッフを手伝うこともありますよ。
――スタッフの頑張りは、給与面にもしっかり反映されるのでしょうか?
もちろんです。「最低保証給+歩合+諸手当」で給与が決まるので、売上に応じて給与に還元されます。歩合率についても業界トップクラスだと自負しています。
まず僕自身がプレイヤーとして一番売上をつくり、自分の給与とそれ以上の部分をまかなっています。そしてもちろん、幹部クラスから若手まで個々のスタッフが頑張ってくれるからこそ、彼らにしっかり還元できるんです。
――若手の「やってみたい」という気持ちも、大切にされているそうですね。
年齢やキャリアに関わらず、スタッフの意見はできるだけ取り入れたいと思っています。「この薬剤を使いたい」「新しい機械を導入したい」「エクステをメニューに入れてほしい」「カラーリストになりたい」など、これまでにいろいろな意見や要望が出ました。
店や会社にとってプラスになることであれば、基本的に何でもOKですね。若手だからとか中途だからという理由で、挑戦できることが限られることはありません。
――意見が採用されるまでのスピード感は?
「熱が冷めないうちに、すぐ!」です。本人のやる気にさらに火がついて、結果を出してくれた子もたくさんいます。アシスタント2年目で月給が40万円を超えたという実績もありますよ。チャンスは平等にありますから、頑張った分だけしっかり稼げます!
土日休みも週休3日もOK。一人ひとりの希望を叶える柔軟な働き方

――NeiRoでは働き方がかなり柔軟だと伺いました。
基本は完全週休2日ですが、「もっと働いて稼ぎたい」という人は、月の稼働日数や勤務時間を増やすこともできます。逆に、育休から復帰したスタッフは週休3日にしたり時短勤務にしたり、それぞれが働きやすい方法を選んでいます。それがNeiRoの「労働環境の選択制」なのですが、ゆくゆくはフレックス制度も取り入れていきたいなと、準備をしているところです。
――希望を伝えれば、すぐに働き方を変えられるのでしょうか?
もちろんです。「明日から働き方を変えたい」でもOKです。「パートナーの仕事の都合で日曜は休みたい」「子供の保育園の関係で平日は17時までに」「営業時間より前にお客様の予約を受けたい」。相談内容はさまざまですが、基本的には「好きにしていいよ」と言っています。
――柔軟に働ける一方で、店舗の人員バランスを考える必要もありますよね。
そこは、お互いの助け合いだと思っています。今日はこの子が休むから僕たちが頑張る。来週は僕が休むからみんなで頑張るというふうに。もちろん、全員が同じ日に休むわけにはいかないので、そこは譲り合いですね。
――助け合いや譲り合いのためには、人間関係も重要になりそうです。
そうですね。若いスタッフの人間性を育てていくのも僕の仕事だと思っているので、挨拶や思いやりについては結構厳しく指導しています。ただ、最初から完璧である必要はないんです。技術も人間性も、入社してから成長してくれればいい。一番大事なのは、やる気と、本当に美容師が好きだという気持ちです。
スタッフ同士の交流も良好な人間関係のベースになると思っているので、NeiRoではイベントを積極的に開催しています。各店舗での食事会や、会社全体でのバーベキューに研修旅行、忘年会や新年会など。強制ではないですけど、そのときは店を早く閉めて、みんなが参加できるような形にしています。
――福利厚生もとても手厚いですね。
いろいろ力を入れていますが、住宅手当の支給は強みのひとつです。東京での一人暮らしが金銭的に大変なのは、僕自身も若い頃に感じていましたから。今年入社した新卒の子たちは、13名中12名が地方出身者でした。全国から集まってくれたというのは、ある意味、福利厚生を充実させた成果が現れたのかなと思っています。
ほかには食費の負担も大きいですから、サロンで炊き立てのご飯と味噌汁を食べられるようにしています。あとはおかず1品でもふりかけでも自分で用意すれば、お腹が満たされて、頑張れるかなって。
――休暇をしっかり取れるのも魅力的だと思います。
出産・育児休暇を取得したスタッフはこれまでに4人いるのですが、短くて1年くらい、長くて2年半くらい休んでいます。一人目の産休・育休から、そのまま二人目の産休に入った人もいますね。
また、地方出身者も帰省しやすいように、年末年始は1週間お店を休みにしています。夏休みは5日間まとめても、分割して取るのも自由です。有給と合わせて2~3週間休んで、海外旅行を楽しむ人もいます。“有給の前借り”も可能で、入社した月から使えますよ。
なぜ仕事をするかというと、お金を得て生活するため。でも、人生を豊かにしなければ稼ぐ意味がないと思います。だからこそ、オンとオフをしっかり切り替えることが大切。しっかり休んで、行きたいところに行って、好きなものを食べる。そのためなら、仕事も効率よく、楽しくできるんじゃないかなと思っています。
NeiRoは、一人ひとりが“最高の美容師人生”を送れる、そんな会社を目指しています。
NeiRoが大切にしているのは、技術力や売上だけではありません。働き方を自由に選び、年齢やキャリアに関係なく、やりたいことに挑戦できる環境が整っています。
今後は都内だけでなく地方都市への展開や、ブリーチ特化サロンの出店も考えているという高橋さん。これからNeiRoのメンバーになる人への思いを伺うと、こんな答えが返ってきました。
「NeiRoに入社したことによって、自分に関わる人を幸せにできる美容師になってほしい。僕自身も、常にそうありたいと思っています」
取材・文/井上菜々子
撮影/高嶋佳代
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NeiRo 日本橋
住所:東京都中央区日本橋堀留町1-9-8 人形町PREX 1F
TEL:03-6661-6680
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