SNSで集客2倍に! 動画制作のモットーはわかりやすさ「STUNNING.」門脇音々さん
全国各地にヘアサロンを直営で8店舗展開している「AFLOAT」。その東京・渋谷にある「STUNNING.」は、お客様の個性とライフスタイルに合わせた自分らしさを引き出すことをモットーにしているヘアサロンです。そこでスタイリストを務めているのが、入社2年目の門脇音々さん。
前編では1社目時代に乗り越えた悩みや成長のための工夫についてお話をお聞きしました。
後編では、「AFLOAT」に転職したあとの門脇さんのキャリアについてお話を伺います。1社目を退職後、「STUNNING.」のスタッフとして声を掛けられたという門脇さん。美容師キャリアを長く続けていく上で必要な幅広い知識と技術を身につけられると思い、応募を決めたそうです。
「STUNNING.」スタイリスト
門脇音々さん
山形県出身。資生堂美容技術専門学校を卒業後、都内サロンを挟んで「AFLOAT」に就職。現在2年目。「AFLOAT」の渋谷店「STUNNING.」でスタイリストを務める。
美容師キャリアのために幅広い知識と技術を学びたい
――「STUNNING.(AFLOAT)」へ転職を決めた理由は?
自分をより成長させられると思ったからです。私がサロン探しをしているときに、先に退職した1社目の同期から、「STUNNING.」のオープニングスタッフとして声を掛けてもらいました。
そこで、店舗のコンセプトは「若者に関するさまざまなジャンルの発信」だと聞いたんです。当時からパーマという武器は獲得していたものの、美容師キャリアを長く続けていくためには幅広い提案ができたほうがいいと思っていたので、自分にマッチしていると思い、応募を決めました。
――前向きな転職ですね!
また、「STUNNING.」を運営する「AFLOAT」は、自分が経験してこなかったスタイルの技術力がとても高い企業でした。新たな知識との出会いがたくさんあり、技術面も接客面も成長できると感じたのも理由のひとつです。
――入社してみて、どのようなことを感じましたか。
入社前に予想していたように、経験してこなかったスタイルと向き合う機会が多く、とても新鮮に感じました。とくに初めは、こんな切り方、スタイリングの仕方があるんだ、と驚くことが多かったです。新たな強みを育てていくのは刺激的で楽しいですし、本当に入社してよかったと思っています。
転職で顧客減少 。わかりやすさを大切にした動画配信で集客
――入社後、壁に感じたことはありましたか?
集客の悩みを抱えていました。私はスタイリストとして入社したのですが、転職でエリアが変わったことによって、顧客が減ってしまったんです。ありがたいことに引き続き足を運んでくださる方もいましたが、新規集客のために奔走しなければならない状況でした。
――それはどのようにして乗り越えましたか。
以前から取り組んでいましたが、SNSにより力を入れるようにしました。「AFLOAT」に入社してからは動画での発信を心掛け、とくにTikTokの更新を増やしています。今では集客数が当初の2倍になりました。
フォロワー数はまだまだですが、SNSをきっかけに足を運んでくださるお客様も多いので、引き続き発信をがんばっていきたいです。
――動画作りにおいて、門脇さんなりのこだわりは何ですか?
わかりやすさを追求しています。さまざまな投稿をしてみたところ、最も再生数が伸びたり、保存数が多かったりしたのは、パーマのスタイルだけでなく細かな質感もわかる動画でした。
それを分析してみて、動画をきっかけに来店したときに「この動画のスタイルにしてください」と言いやすい、あるいは言いたくなる動画がいいと気づきました。ですから、私の技術も、動画の内容もわかりやすい作りにこだわっています。
投稿内容を具体的に挙げると、カウンセリング動画や、髪型の変化するビフォーアフター動画が多いです。SNSは流動性が高いので、見た人が一瞬でわかるように文字入れも心掛けていますね。
美容師は従事者としても、人としても必要とされる
――新人時代に取り組んでおけばよかったと思うことは?
選り好みをせずにさまざまなスタイルを練習しておけばよかったと後悔しています。新人時代はパーマ以外のスタイルも学んでいましたが、武器と言えるほど深くまで練習はしていませんでした。早いうちから、あらゆるスタイルの技術力を高めておけば、いまの時点でより多くのお客様を獲得できていたかもしれないと思います。
とくにカットは美容室の本質ですし、どの時代もお客様に求められるものです。幅広いジャンルのカット技術を習得しておくと、美容師キャリアの心配もほとんどないかと。
――門脇さんにとって、美容師の仕事のやりがいは何ですか。
いくつもありますが、ひとつ挙げるならお客様と関係性を築ける点です。施術を重ねていくとお互いがどんな人かわかり、仲よくなっていく。そして、時には「音々さんに会うために来ました」などうれしいお言葉をいただくことも。従事者としてだけでなく、人としても必要としてもらえることは、美容師ならではだと思います。
また、美容師の仕事は取り組んだことが自分の成長にも、お客様の満足にもつながるんです。今後も技術の研究と練習は継続していきたいと思っています。
――最後に、新人時代を過ごしている方にアドバイスをお願いします。
美容師は仕事ですから辛いこともあります。もし辞めたい、向いていないと思っても、スタイリストデビューなど何かをきっかけに楽しくなる時期が訪れるはずなので、そこまではがんばってほしいです。
私には過去にこの仕事が向いていないかもしれない、と悩んでいた時期がありました。そのときにある先輩から「仕事の向き、不向きは本人が決めることじゃない」と言われたんです。当時の私はよく理解していませんでしたが、お客様など周りの人に必要とされている限りは、向いていると信じてコツコツがんばるべきという意味なのかなと。この言葉が誰かの支えになればいいなと思います。
門脇さんが充実した新人時代を送れた3つのポイント
1.カリキュラムを進めるときは周りを頼ることも忘れなかった
2.幅広い知識と技術を求めて、思い切って転職した
3.試行錯誤を繰り返しながらSNSで集客を行った
これまでさまざまな壁にぶつかってきた門脇さん。ときにはご自身で、ときには周りを頼って、着実に乗り越えてきた姿勢はとてもかっこいいと感じました。また、門脇さんが美容師の仕事とお客様を愛していることも伝わり、それが今のご活躍の秘訣なのだと思います。いま新人時代を過ごしている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
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STUNNING.
住所:東京都渋谷区宇田川町25-9 シュウ渋谷 7F
TEL:03-6455-1640

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