学び・キャリア 2025.07.02

「何を求められているか」を忘れずに。寄り添う気持ちがフォロワー数に直結する【GARDEN 銀座　加藤ゆりえさん】#2

sns運用術美容師就職ノウハウ

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

前回に引き続き、「GARDEN 銀座」スタイリストの加藤ゆりえさんにインタビュー！　加藤さんはアシスタント時代にSNSをスタートさせ、今では2万人のフォロワーから注目を集めています。今回は、学生がSNSを始めるときのポイントについてお話をお聞きします。

スタイリスト歴は10年。「大人」×「可愛い」を軸に毎朝のセットが楽になるヘアなど、お客様一人一人のライフスタイルに合わせたヘアスタイルの提案が得意。悩みに寄り添う姿勢の評価は高く、相談が絶えない。

SNSのツール選びは興味のあるものか馴染みのあるものを

――SNSを始める学生のツール選びのコツを教えてください。

自分の興味があるものを選ぶと良いと思います。SNSに限らず、得意だったり興味があるものの方が覚えが早いですし、何より前向きに取り組めるはず。

あとは、自分の世代に合ったツールを選ぶのもアリですね。使い慣れていたり馴染みがあると、そのツール特有の魅せ方やそれに合わせた編集の仕方が感覚でわかると思うので、取り組みやすいのではないでしょうか。

――もしも加藤さんが今学生だったとしたら、どのツールを選びますか？

世代も関係しますが、私はInstagramを選ぶと思います。Instagramは結果が出るまで時間がかかりますが、その方が私には合っているんです。地道に継続できるなら、Instagramがおすすめです。

――テーマに悩む学生は多いですが、先にテーマは決めておくべきでしょうか？

最初は、質よりも量が大事です。投稿していくうちにだんだんと方向性を決めていくので、先に決める決めないは関係ないです。

テーマにこだわりすぎて数えるくらいしか投稿していない人よりも、とりあえずやってみてどんどん投稿数を増やせる人の方が成長が早い傾向がありますね。まずは、チャレンジし続けられる気持ちと実行力が大事だと思います。

――では、就活に向けてサロンの好感度が高い投稿をするコツを教えてください。

学生時代から好きなものがわかっていて、それを投稿に反映できている人は好感度が高いですね。投稿のテーマはそれぞれありますが、特に評価されやすいのは作品撮りの投稿です。自分の世界観を詰め込んだ作品撮りを意識すると良いと思います。

テーマや世界観が伝わる投稿はもちろん、そのツールの特性を理解して編集ができる人は一目置かれやすいです。学生のときに基礎ができていると周りと差がつけられますし、評価も高いと思います。

――反対に悪い印象を与える投稿の特徴は？

美容アカウントなのに食べ物ばかり載せていたり、身だしなみに気を使っていなかったり…美容とかけ離れていると思われてしまう投稿は、あまり良い印象を持たれないと思います。

美容にまつわる投稿をしている場合も、最大限のおしゃれを心がけた方が良いと思います。やっぱり「美容」をテーマにしているのだから、その人なりに可愛さだったりかっこよさを追求している姿勢が見られることが大事なのかなと。

――フォロワーを増やすために必要なことは何でしょう？

寄り添う気持ちです。そもそも、増やすというより、いかに定着してもらうかが重要だと思っていて、フォローいただく度にフォローされた意味を考えるようにしています。何か一つでも気になって、憧れられて、フォローにつながっているのだから、投稿する全てのものが求められているものだと意識しながら投稿しています。

バズる投稿の秘訣を考えるよりも、フォロワーが求めていることを考えて、それをしっかり投稿に反映すること。フォロワーに寄り添う気持ちが、大事だと思うのです。

――改めて、フォロワーが増えて良かったことをお聞かせください。

自分の自信につながったと感じます。以前、思うように集客ができなかったときがありましたが、フォロワーがいることが心の支えになり、前向きにがんばることができました。

他にも、投稿するときのヒントになることもあります。自分が良いと思った投稿よりも思いがけない投稿が注目を浴びることもあって、私が伸ばしていくべきところがわかるようになりました。

――フォロワーがいることが前向きに挑戦し続けられる秘訣なのですね。
今後もフォロワーのための投稿を続けていく？

そうですね。フォロワーの中には、来店いただいていない方もいらっしゃいます。今後は、その層にアプローチしていく必要があると考えていて。私にしか提案できないヘアスタイルとアイテム紹介などの投稿を増やして、まだ来店されていないお客様に実際にお越しいただくことが目標です。

取材・文／東菜々（レ・キャトル）

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GARDEN ginza
住所：東京都中央区銀座１丁目８−１４銀座大新ビル 8階
TEL：03-6263-2621

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