SNSは自分を客観視できる唯一の道具。過去と現在を確認することが投稿のヒントに【GARDEN 銀座 加藤ゆりえさん】#1

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、「GARDEN 銀座」スタイリストの加藤ゆりえさんにインタビュー! アシスタント時代にInstagramをスタートさせた加藤さん。いったいどのような目的で始めたのでしょうか? その目的や達成するために工夫したポイントについてお聞きします。

お話を伺ったのは…

GARDEN 銀座 加藤ゆりえさん

スタイリスト歴は10年。「大人」×「可愛い」を軸に毎朝のセットが楽になるヘアなど、お客様一人一人のライフスタイルに合わせたヘアスタイルの提案が得意。悩みに寄り添う姿勢の評価は高く、相談が絶えない。

Instagram:@garden_yurie1212

「親しみやすさ」をテーマにSNSをスタート!

加藤さんアシスタント時代の作品。

――SNSを始めたのはアシスタント時代だと伺いました。その経緯をお聞かせください。

自分のスタイリングを見てもらうために始めました。スタイリストデビューしなければ予約サイトに載せてもらえないので、SNSを使って自分で発信することにしたのです。

――目的は集客のため?

もちろん当時からデビュー後の集客も見据えていましたが、当時の一番の目的はサロンモデルを獲得することでした。

――モデルを獲得するための投稿テーマを教えてください。

テーマにしていたのは「親しみやすさ」。それに合わせて、男女ともに好感を持たれやすいスタイリングが中心でした。

――どのように落とし込んだのですか?

個人的見解ではありますが、性別関係なく好感度が高いとされている女性俳優のヘアスタイルを参考にして「親しみやすさ」が伝わるスタイリング作りをしました。

投稿するときの文章にも気をつけていて。読んだあとに「相談したい」と思ってもらえるように、スタイリングの説明をとても細かく書くように意識していました。

――結果が出たのはいつ頃?

始めて1〜2ヶ月くらいは返信が来ないのが当たり前でしたが、徐々に作品が溜まっていくと確実に返事をいただけるようになりました。

おそらくアカウントをパッと見たときに私の世界観や目的が伝わり、それが良いと感じていただけたことで応えてもらえたのだと思っています。

デビュー後すぐコロナ禍に。試行錯誤の末にフォロワー1万人突破!

コロナ禍が明けてから注目された投稿。ナチュラルなヘア&メイクと麦わらぼうしとマッチしています。

――スタイリストデビュー後、投稿に変化はありましたか?

そうですね。デビューが理由というよりは、ちょうどコロナ禍になってしまって…現場でスタイリングして撮影することができないため、自宅でヘアメイクやセルフヘアアレンジの投稿をしていました。

――コロナ禍に投稿していたテーマを教えてください。

みんなサロンに行きたくても行けない状況ですから、セルフでセットできる巻き髪や前髪カットなどをメインに、お客様目線になって、どういうことが不安なのか何に困っているのかを考えて反映させていました。

――他のスタイリストと差別化するために気を付けていたことは?

「簡単」「楽ちん」を打ち出しました。もともと、私自身がけっこうズボラな性格で、美意識もそこまで高くなかったんです。その反面、「可愛くなりたい」という気持ちはすごく強くて。きっと私と同じ考えの人がいるはずだと思い、「簡単」「楽ちん」なのに可愛くなれるスタイリングハウツーの紹介をメインにしました。

――注目されるきっかけになった投稿を教えてください。

コロナ禍で一番最初にバズったのは、メイクの投稿です。イエローのアイシャドウを使い、自分でメイクをしたものでした。

コロナ禍が明けてからは、麦わら帽子を被ったストレートスタイルのモデルのスタイリング写真を載せたら、とても反応が良かったのを覚えています。

――バズった理由は何だと思いますか?

ちょうど、スタイリストデビューしてからは集客を見据えていたため、フォロワー数を増やしたくてキャッチーなことと話題性を意識していました。麦わら帽子やメガネなどの小物が目につきやすかったのかなと思います。

このときデビューしてから2年目でしたが、フォロワーは1万人を越えていました。

――コロナ後の投稿に変化はありましたか?

営業の再開を受け、巻き髪は内巻きと外ハネのスタイリング、前髪カットの重さなど…事前に選んでいただけるようにと、スタイリングの投稿にシフトしました。ヘアカタログの役割も兼ねていて、来店前に希望のスタイリングを決めていただけるので、施術までの動線がスムーズになったのでシフトして良かったと思います。

SNSのおかげで施術がスムーズに。自分を客観視できるメリットも

「昔はガーリーが好きでしたが、だんだん年齢を重ねるにつれてスタイルが大人っぽくなりました」自分の成長が見られるところもSNSならでは!と、加藤さん。

――シフトしてみて、メリットは感じましたか?

SNSからご予約されるお客様のほとんどは、私が作るスタイルが好きでご来店いただくので施術や会話がスムーズで、心の距離がとても縮みやすいですね。会えて嬉しいと言われることもあり、嬉しいですしとても励みになっています。

SNSを始めていなければ出会えていなかったり、今までの嬉しいお言葉をいただけていないと思うと、いっそう取り組んで良かったと思いますね。

――集客につながったところがメリットに感じたと。
他に取り組んでみて、プラスになったことはありますか?

自分を客観視できるところでしょうか。今までの投稿を見ると、自分が今までにどんなことに興味があったのか、何にこだわっていたのか…それらがひと目でわかるんです。過去の投稿からヒントを得たり、分析もできるので、次の投稿するときの参考になっています。

アシスタントがSNSに取り組むメリット

1.自分の見せ方や売り込み方の練習になる

2.お客様の立場になって考えるクセが自然と養われる

3.伝えたい世界観が確立できていると施術のイメージがしやすく集客につながる

取材・文/東 菜々(レ・キャトル)

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GARDEN ginza
住所:東京都中央区銀座1丁目8−14 銀座大新ビル 8階
TEL:03-6263-2621

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