日本が誇るアニメ×美容技術の「痛ネイル」で世界へ!『Venus Rico』

オタクの聖地として人気の続く秋葉原。近年は日本のアニメに魅了された外国人観光客も多く訪れ、賑わいを見せています。そんな秋葉原で、4年前からアニメキャラクターをネイルに取り入れた「痛ネイル」を展開し、注目を集めているのが『Venus Rico』です。アニメ業界にも名が知れ、痛ネイルの土日の予約は1ヶ月待ちもざらではないという人気ぶり。さらにオーナーの鹿島龍太朗さんは、アニメから飛び出してきたようなイケメン!お店ができた経緯や、特徴を伺いました。

鹿島さん

痛ネイルサロンができた理由は、つんく♂さんの一言!?

――このネイルサロンができた経緯を教えてください。
「僕は中学卒業後に、単身カナダへ渡り、日本人がほとんどいないBellevilleという田舎の土地で高校生活を過ごしました。卒業後、日本に戻ってきて大学に入ったのですが3年で辞めてしまい、これから何をしようかと考えたときに、就職をしようという気にはなれなくて、自分の会社を作りたいと思ったんです。母が美容系の仕事をしていたので、美容系のお店を作ろうと思ってできたのがこのネイルサロンでした」

――もともとアニメがお好きだったんでしょうか?
「いえ、それが全然(笑)。痛ネイルは、偶然の出会いが重なって思いついたんです。美容系でどんなお店がいいか考えていたときに、たまたま入ったバーでとある男性と知り合いになったんですが、その男性に一本のアニメを見せられて、感動して号泣してしまったんですね(笑)。そしたら『お前、面白いな』って言ってくれて、いろいろと相談に乗ってくれるようになって。その方がつんく♂さんの友人で、幸運にも食事に誘っていただきその際言われたのが、『秋葉原は男性の街になってる。働いている人は女性も多いのに』ということ。その時、秋葉原の土地で、女性が輝けるような美容をやるのは価値があるかもしれないと思い、浮かんだのが痛ネイルでした。食事をしたのが12月24日のクリスマスの日で、1ヶ月後にはこのお店を契約し、4月にはオープンさせました」

――すごい急展開ですね(笑)。スタッフの方を集めたり、技術を学んだりするのは間に合ったんでしょうか?
「初期のメンバーは人からの紹介や僕の同級生などを集め、運よくとてもいい人たちが集まってきてくれました。正直なところ、最初のころはアニメキャラクターを忠実に描く模写はやっていなくて、ニコニコ動画の曲やアニメのモチーフやイメージのデザインを施すだけでした。その後、痛ネイルというものを確立するためには、アニメキャラクターの模写と世界観を融合させたデザインを、全員ができるようにならなければならないと考え、当時のメンバーにはとても負担をかけてしまいましたが、技術を確立してもらいました。今もシールは極力使わずに、模写とデザインをしています」

ネイル

スタッフの働きやすさを追求し、離職率の低さを実現

――お店の特徴はどんなところでしょうか?
「アニメ好きの女性も、そうでない女性も、ネイルを楽しんでもらえるサロンということです。店内の雰囲気をアニメの世界観にもスタイリッシュにも寄せすぎず中立にしていることで、誰でも入りやすいお店を実現しています。そうすることでアニメ好きな女性たちに、おしゃれを楽しんでほしいという思いがあります。スタッフもやわらかい雰囲気で、自然体で接するので、居心地のいいお店になっていると思います」

――取材中もひっきりなしにお客さまがいらっしゃいますが、スタッフの方同士の連携もとてもいいですね。
「そうなんです。このサロンのもうひとつの特徴として、スタッフ同士の仲のよさがあります。僕がこのサロンを始めた時に抱いた思いのひとつに、ネイルサロンの離職率を下げたいというものがあったんです。どうすればスタッフが働きやすい環境になるかと考えたときに、一番大切なのはスタッフの仲のよさではないかと思いました。ギスギスしているとコミュニケーションが少なくなり、スタッフ同士の連携も取りづらくなりますから。スタッフを面接するときから、今いるスタッフと相性はいいかということを見るんですね。このサロンは開店してから13人のスタッフが働き5名が辞めたのですが、いまだに仲がよく、グループLINEには辞めたスタッフも入っているくらいです。終業後に関しては仕事が終わってすぐ帰るというより、みんなここで仲良くしゃべってから帰るんです。そういった会話のなかから、改善点や今後どういうことをしていきたいかなどのアイデアも出てきますね」

――仲がよすぎるとなあなあになってしまうなんてことは、ありませんか?
「ないですね。お互いに信頼関係があるので、それぞれ他のスタッフに迷惑をかけたくないという思いがあり、プロとしてやるべきことをちゃんとやってくれているんです。それにスタッフ同士の仲のよさ、チームワークのよさは、ダイレクトにお店の雰囲気に出てお客さまに伝わるので、居心地のよい空間になっていると。そこに高い技術力が加われば、お客さまはリピーターになってくれますし、自ずと売上は上がっていきます。そうするとまた、スタッフのモチベーションがあがるので、好循環を生んでいくんですよね。今年の11月にはシャングラ・ラ ホテル 東京にJoli nailsとのコラボで新ブランド『LUXITA』をオープンさせますし、事業拡大が進んでいるのですが、それもスタッフとのコミュニケーションが発端となっているものが多くあるんです」

事業拡大が、スタッフとのコミュニケーションから生まれているというのは一体どういうことなのでしょうか。後編で詳しくお話を伺います。

   

salon data

店内

Venus Rico

〒101-0021 東京都千代田区外神田4-13-6 秋葉原STビル1F
03-3257-5223
https://www.venusrico.com/

求人数3万件!リジョブで求人を探してみる
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのネイリスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄