柔道整復師・鍼灸師に聞いた、職場の人間関係エピソード5選

仕事をするにあたって、一番の悩み事といえば、職場の人間関係ではないでしょうか?柔道整復師・鍼灸師に限らず、退職理由のトップは人間関係ともいわれています。

今回は、柔道整復師・鍼灸師の方に対して、職場の人間関係についてのアンケートを実施しました。実際に整骨院や治療院で働いている方達はなにを思い、どのような不満を抱えているのでしょうか?アンケート結果から、人間関係で悩んでいる人の割合と、実際に人間関係で困ったエピソードを紹介していきます。

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職場の人間関係で悩んだことがある人の割合は?

この記事で紹介するのは、柔道整復師・鍼灸師の方へ行った、職場の人間関係についてのアンケート結果について。その結果、多くの方がさまざまな人間関係の悩みを抱えていることが分かりました。

整骨院や治療院は比較的従業員数も少ないため、性格や仕事の進め方が合わない上司や同僚がいるだけで、どうしても逃げ場がなくなりがち。仕事内容もお客さんも大好きなのに、人間関係のせいで毎朝憂鬱なんてことになるのはもったいないことです。特に、同業者の方には共感できる内容も多いかもしれません。

まずは、「職場の人間関係で悩んだことはありますか?」という質問です。誰もが多少は人の好き嫌いはあるもの。実際のところ、結果はどうだったのでしょうか?

なんと、「はい」と回答した方が100%という集計結果になりました。程度の差こそあれ、回答者全員が人間関係になんらかの不満がある、もしくはあったという結果に。職場とは赤の他人同士が毎日顔を合わせる場。簡単に分かり合うのは大変なのも事実です。この結果から、人それぞれいろいろな人間関係の悩みを抱えながら、日々の業務にあたっている現実が垣間見えました。

不倫の尻拭いに上司との不仲まで!職場の人間関係で困ったエピソード5選

ここからは、柔道整復師・鍼灸師として働いている方達の、人間関係で困ったエピソードを5つ紹介していきます。

・エピソード1
『職場の上司と先輩が不倫をしていて、私情を仕事と職場に持ち込み仕事に支障が出て、その出た支障が全部私にまわってきて迷惑でした(鍼灸師・女性・36歳)』

恐らく不倫している社内カップルが喧嘩をしたかなにかで業務に滞りが出てしまい、回答者さんがその尻拭いをせざると得なかったということでしょうか。誰もがそれぞれ個人的な問題や悩みを抱えながらも必死に仕事をしているもの。不倫のような身勝手な理由で業務に支障を出されたりすると、割をくって業務の負担を担わされる側としては、必要以上に不満が溜まってしまいます。

・エピソード2
『デスクワークしてると受付の人が話しかけてきて世間話をされるけど年上だから気をつかって話聞いてる。実際仕事の邪魔で辛い(柔道整復師・27歳・男性)』

受付の方がお話し好きで、仕事中に話しかけてきて、集中できないという悩み。受付でお客さん対応ばかりしていると、どうしても世間話のひとつもしたくなるのでしょう。そんな時、たまたま回答者さんが目の前にいると、しゃべりたい願望が爆発してしまうのかも。もしかしたら、イヤイヤ言いながらも、実は回答者さんはとっても聞き上手で、受付の方もついつい話しすぎてしまっているのかもしれません。

・エピソード3
『新しく別の院から私の院に転職した先生。既存の治療を全否定。兎に角全否定から入るので院内はピリピリした雰囲気に。勉強会をしても先ずは全否定から入るので非常に治療がやり難く毎日憂鬱でした。スタッフも2名辞めてしまい、院長が本人と話し合いをしても自分は悪くない、辞める奴なんか無視で良いと話にならず。結局半年もしない内に独立で辞めました。独立したものの、同じく半年でお店が潰れてしまったとのことで、あんな高圧的なら患者さんもスタッフさんも付いてこないだろうと感じています。今は辞めたスタッフを呼び戻して、活気よく治療しています(柔道整復師・32歳・男性)』

接客商売ですし、同僚とも上手くできない方が、お客さんから好かれて常連になってもらいお店を繁盛させていくのは、ちょっと難しかったのかもしれません。回答者さんのお店は、退職した2名も戻り和気あいあいとした日々が戻ったとのこと。職場は人間関係が大事だと考えさせられるエピソードです。

・エピソード4
『院長の言ってる事が矛盾してて、ストレスがたまってます。仕事を始めて数ヶ月でまだ慣れず矯正メニューや、施術で少し時間がかかってしまい、それを指摘されたので、無駄な時間をはぶくよう工夫して院長に言われた理想の時間内で施術を終わらせたら、「なんか終わるの早くない?患者さんに早いとかいわれなかった?」と真顔で言われた。あんたの言う通りにやったんだろ!!しかも、機嫌が悪いと患者さんの振り分けを、他の人が空いてるにも関わらず、私ばかりにふってくる。(他の人が標的になる事もある)なんか、悪意を感じる・・・(鍼灸師・35歳・女性)』

院長の言う指示や指摘が矛盾だらけで、ストレスがたまるという回答者さん。どの職場にも合わない上司はいるものですが、特にトップである院長が機嫌次第で言うことがころころ変わる、感情的なタイプだと苦労も多そうです。特に回答者さんは、まだ入って間もなかった時期に、まだ慣れない施術について矛盾した指摘をされたとのこと。混乱してストレスがつのるばかりかもしれません。

・エピソード5
『院長と上手くいかずに悩みます。整骨院や治療院は上に立つ上司、つまり院長と仲が悪かったり、上手く行かなかったりするととても大変です(鍼灸師・29歳・男性)』

上記のエピソードとも被りますが、院長など上司との仲が上手くいかなくて悩んでいるという話。こういった院の従業員数はどうしても少数になりがち。数少ない上司や同僚と不仲になってしまうと、逃げ場がなくなってどうにもならなくなってしまいます。

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辛くても、お客さんの「ありがとう」の一言で頑張れる!

柔道整復師・鍼灸師の方に、職場での人間関係で悩んだ、困ったアンケートを、エピソードと共に紹介してきました。どこの職場でも人間関係に悩みは尽きないものですが、特に、整骨院や治療院ならではのエピソードもさまざま見られました。整骨院や治療院という特性上、どうしても従業員は少人数になりがちです。だからこそ、不倫関係があったりすると簡単にバレてしまいますし、問題が起きたときも業務の負担を背負わされやすくなります。また、実力はあってもあまり協調性がない方がいたりすると、院内全体の空気が悪くなりやすいのも特徴といえそうです。

今回のアンケートでは、柔道整復師・鍼灸師という仕事自体への不満はみられなかったということ。恐らくこの仕事自体は大好きで、だからこそ余計な人間関係が必要以上に気になってしまうのでしょう。いろいろ辛いことはあっても、基本は接客商売です。上司からどんな辛いことを言われても、施術をしたお客さんからの「ありがとう」の一言で癒されるのが、仕事の醍醐味です。自分が選んで始めた柔道整復師・鍼灸師の仕事。多少のストレスはあってもお客さんの笑顔を糧に、前向きに続けていけば独立できる可能性がある仕事でもあります。

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