ダンサー時代は経験のなかった「教える」こと。これが楽しくもあり難しくもあり。ハグヨガインストラクター大森麻衣さん#1
抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこして行うハグヨガインストラクターの大森麻衣さん。大学卒業後、ディズニーや武富士ダンサーズとして活躍。
その後、大手フィットネスクラブのインストラクターとしてさまざまなプログラムを担当しフリーに転向。出産を機にハグヨガと出会います。今回は、リアルのハグヨガレッスンにお邪魔してインタビューさせていただきました。
MAI’s PROFILE
お名前 |
大森麻衣 |
|---|---|
出身地 |
岐阜県大垣市 |
出身校 |
名古屋芸術大学 ミュージカルコース |
憧れの人 |
天海祐希さん |
プライベートの過ごし方 |
いまは3人の育児に追われていますが、家族にプレゼンして私が行きたい場所やイベントに行くことも♪ 家族を優先しつつ私もガマンしない! |
ディズニーや武富士ダンサーズとして活躍

――この世界に足を踏み入れたきっかけは?
なんでもやりたがりだった小学生のときの夢は、海外に行くこと。それを叶えてあげたいと思った母から「まいちゃん海外に行けるかもしれんよ」と言って手渡されたのが、市民参加型ミュージカルのチラシでした。ダンスがやりたかったわけでも歌いたかったわけでもないわたしが、前年度の公演は中国で行われたという理由だけでミュージカルに参加し歌やダンスを習い始めたんです。
――ダンスがしたかったわけではなかったのですね。
そうなんです。でもやり始めたら歌もダンスもすごく楽しくて、結局高校受験ギリギリまで続けました。ダンスの基礎を身に着けるためにバレエも習い始め、それが「ミュージカルやりたい」に変換されて、名古屋芸術大学ミュージカルコースに入学。プロの振付家や音楽家、演出家の方の指導を受けて、その世界に没頭した大学生活を送りました。
――大学で専門的に学んだのですね。
大学在学中にテーマパークや劇団のオーディションを受け、ディズニーランドの最終選考まで残りました。でも最終面接でリハーサルのスケジュールを確認された際、「行けます」とひとこと言えばよかったものを、バカ正直なわたしは「3月は卒業公演があるので」と口走り、結局落選。
――もったいなかったですね。
本当に…。でも人材育成という観点でディズニーがワークショップを開催していて、それに声をかけてもらい上京しました。結局パーク内では踊らなかったのですが、アンバサダーホテルのショーに出演することができました。
ところが、毎日3回のショーで決まった振りを決まったように踊る。こんな風に踊りたいとか、そういうのはまったく必要ないんですよね。これをずっと続けるのはどうなんだろうという疑問が出てきて、他のオーディションを受ける中、決まったひとつが武富士ダンサーズでした。
――そこではどんな活動を?
協賛イベントに出演したり、ミュージックビデオを撮影したり。それまでの舞台やライブで踊るのとはまた違って、映像の仕事の難しさみたいなものを経験しました。ひとつの映像ができあがるまでに、衣装や振り付けはもちろんカメラワークまで何度も何度も撮り直して、作品ができあがるまでは大変。1年契約でしたが、貴重な体験でした。
フリーのインストラクターは性に合って楽しかった
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――武富士ダンサーズ卒業後は?
何もなくなってしまい、アルバイト生活に舞い戻った時期がありました。でもやっぱり体を動かしたい。たまたま新規オープンする大手フィットネスクラブを見つけて、アルバイトとして採用されました。これにまたどハマりしてしまったんです。
――詳しく教えてください。
ダンサー時代、教えるという機会はほぼなかったのですが、フィットネスインストラクターの役割は、参加者の方が効果的に動けるように教えること。これが楽しくもあり、難しくもあり。まず自分がすでに習得していることをどう説明したら分かってもらえるのか。動きの変換の仕方やレッスンの組み立て方、時間内に終えるにはこの動きをあと何回? レッスンってこんなにも考えられているんだなと感動すら覚えました。
――そんなに緻密なものなのですね。フィットネスクラブではどんなプログラムを担当したのですか。
アルバイト採用だったので、まずはミニレッスンから入りました。ダンス経験があったので、スタジオメニューもできるのではと他にもいろいろな研修を受けさせてもらって、ダンスエクササイズ、ヨガ、ピラティス、筋トレ、骨盤調整エクササイズ、水泳まで幅広く担当させてもらいました。
――なんでも教えられるのですね。そこではどのくらい働いたのですか。
アルバイトとして4年間働きました。
――その後は?
時給のアルバイトからステップアップしたくて、フリーのインストラクターに挑戦。東京、神奈川、埼玉エリアを中心にいろいろなフィットネスクラブのオーディションを受けました。
例えばジャズダンスでオリジナルレッスン募集の場合は、インストラクターが自由にできるんですが、〇〇クラブで「骨盤エクササイズ」のレッスンを担当できるインストラクター募集という場合は、ライセンスを持っていないとできないのでまずは研修を受けて資格をとるところから。その後、採用されたらレッスンの枠をいただくというスタイル。フリーのインストラクターが性に合っていたんでしょうね。とても楽しくて14年間続けました。
赤ちゃんを抱っこしたままできるハグヨガとの出会い
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――ハグヨガと出会ったきっかけを教えてください。
長男を出産した1年8ヶ月後に次男を出産。小さい子どもがふたりいて、フィットネスクラブで本格的に復帰するのは厳しいなと思ったんです。レギュラーを持つには、だいたい4月から3月までなど期間設定があるので。
――子どもが小さいうちは難しいのですね。
でもインストラクター経験を活かしたい。いままでと同じ収入を得られなくてもいいから、ある程度自由がききそうな個人開催できるものとかないかな? 子どもと一緒にママが楽しめるものってないのかなといろいろ探し始めました。
――子どもと一緒に?
はい。自分自身、子どもがいても働けるスタイル。そして子どもがいるけど運動したいママも多いはず。子連れOKのママヨガもありますが託児完備のところは少ないので、レッスン中ほぼ泣いたりぐずったりで「また今日もできなかった」という経験のあるママは少なくないと思います。子どもがご機嫌なまま、ママが運動できてリフレッシュできるものは? そこで見つけたのがハグヨガでした。
――ハグヨガとは?
赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしながら行うヨガエクササイズです。抱っこしたままできるから赤ちゃんは泣かずに安心、ママは気を楽にして運動することができます。
――親子にとっていいことだらけですね。まずは見学に行かれたのですか。
いいえ。ハグヨガの動画を見て「すごくいいじゃん」と思ったので最初から養成講座に申し込みました。養成講座初日に生後4ヶ月の次男を連れてデモレッスンを受けたときは、もう最高!と思いました。
――どんなところが?
結構いい汗をかくんですよ。ヨガのポーズを取り入れたエクササイズなんですが、抱っこしている赤ちゃんがいい負荷になってくれるので、予想以上の運動効果があります。抱っこによるアタッチメント効果で、ママも赤ちゃんも愛情ホルモン・オキシトシンが出て心も安定します。
後編ではハグヨガインストラクターとしてどのように働いているのか、ダンサーやフィットネス時代の経験がどんなふうに活きているのかお伺いします。
撮影/森末美穂
取材・文/永瀬紀子
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