夏に最適!ネイリストとしてオススメできるクリアネイル特集
ネイルはシーズンを問わず楽しめるおしゃれですが、その季節に合ったネイルを施すのはとても大切なことといえます。季節によって服装は変わるので、トータルコーディネートとしてもシーズンごとにネイルのデザインを変えることで、さらにおしゃれ度はアップすることでしょう。
では、夏の季節に合ったネイルとは、一体どのようなものなのでしょうか。夏定番のネイルから最近の流行まで、幅広く夏のネイルについてまとめていきます。
夏の定番!清涼感を演出するクリアネイル
クリアネイルとは、ネイルのなかでもっともシンプルなもののひとつです。初めてネイルをしたときはクリアネイルだったという人も多いのではないでしょうか。クリアベースのネイルは、自分の爪を最大限に生かしたネイルなので一見地味に見えますが、表現をかえれば上品で落ち着いた雰囲気があるともいえます。
「クリア」といっても案外奥が深く、少しラメを入れたりパーツを使用したりすることで見え方は一気に変わります。ベースがクリアなので、ラメやパーツの良さをたっぷりと楽しむことができます。
一方、クリアネイルの魅力は意外なところにもあります。夏の暑い日に色の強いネイルをしていると、なんだか暑苦しさを感じることがありますが、透明なクリアネイルは逆に涼しさを演出してくれることがあります。その理由は、ネイルの透明感が透き通った水を連想させるからとも考えられますが、露出が多くなる夏のファッションと自分の爪を生かしたナチュラルな感じが出るクリアネイルの相性が良いからともいえるでしょう。
いずれにせよ、夏にはクリアネイルの需要が高まり、クリアネイルは夏の定番スタイルのひとつとなっています。そのため、もしも夏にどのネイルにしたらいいか迷っているお客様がいれば、クリアベースのネイルを勧めると喜ばれる確率が上がることでしょう。
トレンドをキャッチせよ!注目のスタイルはコレ
クリアネイルといえども、ちょっと手を加えればさまざまな雰囲気や印象を作り出せるので、トレンドはどんどん変化します。近年注目のトレンドは、クリアベースのネイルに粒の大きなホロをいれるものです。ピンク系のものを入れれば目立たないので、学校や職場にもしていきやすいことでしょう。ホロは見る角度によって色味や輝き方が変わるため、クリアネイルなのに多様な見え方がするのも魅力といえます。
クリアネイルにパーツを使用するのは一般的に行われていますが、近年のトレンドパーツはストーン(天然石)です。ストーンは選び方を間違えるとクリアベースではかなり目立ってしまうので、暑苦しい印象を与えてしまいます。そのため、夏に最適の天然石は、透明のクリスタルクオーツや爪のピンク色に近いローズクオーツがいいでしょう。これらはパッと見で目立たないかもしれませんが、おとなしめだからこそ多くの人から愛される要素を持っています。
また、指先の涼しさを強めてくれる水色のアクアマリンも、夏に使用したいストーンのひとつです。ストーンはすべての指に満遍なく散らす必要はありません。アクセントとしていくつかの爪にだけ施しても良く、特定の爪にだけ特に多くのストーンを置くなどの緩急をつけるのも良いでしょう。クリアベースで落ち着いた感じのするネイルでも、遊び心や個性がより生まれやすくなります。
クリアネイルにはナチュラル系のデザインがぴったり!
クリアベースではなんだか寂しいからといって、パーツやアートをてんこ盛りにしてネイルを目立たせようとする人もいますが、もしかしたら頑張る方向が正しくないかもしれません。クリアネイルで派手なパーツやアートを施すと、うまくやらなければかなり浮いて見えてしまうことがあります。爪全体で統一感を出すためには、デザインはナチュラルな雰囲気を損なわない方がまとまりやすいといえるでしょう
。クリアネイルで重要なことは、土台となる爪をきれいに処理してあげることです。甘皮の処理はもちろんのこと、クリアネイルでは自分の爪の色がそのまま反映されるので、爪の色がより明るいピンク色になるように、食生活を改善したり運動をして、血行を促進させたりすることに力を傾けることを勧めましょう。
また、ネイリストとして提案できることは、爪の形状をどうするかということです。爪の形状には5種類あり、先が細くとがった「ポイント」、ポイントよりも先が丸い卵型の「オーバル」、オーバルよりももっと丸い「ラウンド」、フリーエッジが平らで角が丸い「スクエア・オフ」、フリーエッジが平らで角が90度になっている「スクエア」に分けられます。
どの爪の形状にするかでネイルの印象は大きく変わるので、お客様の爪や指の形などによって決めるのがベストですが、クリアネイルに合うナチュラル系の形状にしたい場合は、ラウンド型がおすすめです。この形は衝撃にも強いので、見た目が自然なだけではなく欠けにくいという実用的な側面も併せ持っています。
クリアネイルでも問題ない?傷や黄色がかった爪にオススメのデザインとは
自爪に傷や黄味があるときにクリアネイルをするのは、躊躇してしまうという人は多いかもしれません。確かにクリアネイルでは自爪がほぼそのまま見えてしまうため、爪に傷があったり爪の色が黄ばんでいたりする場合は、クリアネイルを選択する勇気が持てないかもしれません。しかし、ちょっとした工夫をデザインに施すだけで、クリアネイルの透明感を保ちつつ人にあまり見せたくない部分を隠すことは可能です。
・爪に傷がある
ストーンやパーツを利用して、傷がある部分をうまく隠しましょう。傷が広範囲にない場合は小さなパーツだけで隠せますが、傷が爪全体に及ぶような場合は、ホロを何枚も散りばめて傷を覆い隠したり、ホロの色が変わって見える効果を利用して傷を目立たせないようにしたりすることが可能です。
・爪が黄色がかっている
爪が黄ばんでいる場合は、一部だけではなく全体的に黄色くなっている可能性があるので、パーツだけでは隠せないかもしれません。そのため、クリアネイルに少しだけピンク色を入れたり、パールやホロ、ラメなど視点が分散されるものを薄く全体に塗ったりしてベースの黄色を目立たせないようにする工夫をしましょう。透明感も損なわないようにするためにも、カラーを入れる場合はごく少量にするのがコツとなります。
シンプルなクリアネイル!だからこそ美しく仕上げよう
ネイルに慣れた人にも初めてネイルする人にも、需要があるのがクリアネイルです。クリアネイルは簡単にできると思われがちですが、シンプルだからこそ美しく仕上げるのがポイントとなる、難しい仕事のひとつです。
クリアネイルではネイリストの力量が問われるため、しっかりと基本的なことを押さえておくことが重要となります。クリアネイルを美しく完成させるためには、ベースとなるお客様の爪がカギを握ります。
爪をお客様に合う形状に整え、傷などの難があればその傷をよく観察してデザインを決めます。デザインには流行があるため、トレンドにあったパーツやカラーを使用してください。クリアネイルといえども、少しだけカラーを混ぜたり爪の一部だけにカラーを塗ったりすることもあるので、デザインの幅は大きく広がります。
クリアネイルはお客様個人でやることも多いですが、ネイリストにお金を払って依頼するということは、自分でネイルを施す以上の完成度を期待しているということです。
ネイリストがお客様にできることは、お客様の爪の状態を把握し、適切なデザインを提案することと、高い技術を持って施術をすることです。清涼感があり、特に夏のネイルとしてぴったりのクリアネイルは、今後も長きに渡って需要が見込まれるといえるでしょう。