ネイリストも知って得する!ストレスポイントのトラブル回避法

爪の育成に時間をかけ、ネイルで美しく飾った爪が欠けたり折れたりするのは、誰でも避けたいことでしょう。しかし、爪の形状や体質によっては、爪が割れてしまうのは珍しくありません。特にストレスポイントは力がかかりやすい部位なので、ここから亀裂が入ることはよくあることです。

そこで今回は、ネイリストも改めて知っておきたい、ストレスポイントについて解説していきます。トラブルの種類から対処法まで、幅広くストレスポイントについて学んでいきましょう。

履歴書なしで応募可能!

「ネイリスト×経験者歓迎」で探す

どんなトラブルがストレスポイントに起こりやすい?

ストレスポイントとは、イエローラインの両端部分を指しています。爪がちょうど肉の部分から離れる部分のため、爪の先に力がかかると負担の多くはストレスポイントに集中します。そのため、爪が長ければ長いほどストレスポイントに力がかかる機会が増え、この部分から爪にトラブルが起きやすくなります。ストレスポイント周辺で起こりやすいトラブルは、以下の通りです。

・亀裂
爪を長く伸ばしていると起こりやすいトラブルといえば、ストレスポイントから爪に亀裂が入ることです。爪は長くなればなるほど先端に力を受けたとき、イエローラインにかかる負担が大きくなります。また、爪がそれほど長くはなくても、元から爪が弱い場合は亀裂が入りやすいです。栄養不足や爪の乾燥が原因であると考えられるので、食生活や生活習慣の改善が必要となります。

・巻き爪
特に足の爪に起きやすい巻き爪ですが、手の爪にも起こることがあります。巻き爪の原因は、爪の切り方と外から大きな力がかかるときの2パターンが考えられます。前者はストレスポイントの部分を深爪するとなりやすく、巻き爪になったらフリーエッジ部分をスクエア型にして改善を図ります。後者の場合は仕事や運動で指先に負担をかける機会が多いとなることがありますが、ジェルネイルなどでも爪に少なからず負担がかかるので、巻き爪になる可能性は高まります。

・ささくれ
ストレスポイント周辺には、ささくれが起こることがあります。ささくれの原因は爪の乾燥なので、ささくれを爪切りなどで切った後は保湿を心がけると改善することがあります。また、栄養不足の可能性もあるので、水分やビタミン・ミネラルなどをしっかり補給することが大切です。

爪が欠けた!どんな応急処置がベスト?

ストレスポイントから爪に亀裂が入ってしまったと、ネイルサロンに慌てて駆け込むお客様もいることでしょう。爪を伸ばしているのにストレスポイントから亀裂が入ると、軽くパニックになってしまうのもうなずけます。

爪に一度亀裂が入ってしまうと、そのまま放置すればどんどん亀裂は大きくなっていき、最終的には取れてしまいます。日常生活でも服や髪が引っかかるため、ストレスポイントからの亀裂は早急に処置しておきたいものです。ストレスポイントからの亀裂にベストな処置には、いくつか方法があります。

・グルー+シルクラップ/シルクシート
ネイル用接着剤のグルーで、亀裂が入った箇所をこれ以上広がらないように止めます。グルーは亀裂を隠すためのものではなく広げないための応急処置なので、グルーだけ塗布した状態では割れ目が見えてしまいます。そのため、グルーで止めた後はシルクでできた繊維を爪に貼り、亀裂を目立たなくする処置もしておきましょう。グルーが乾燥した後は浮きをなくすために、グルーを削って平らにします。その上にシルクラップを、亀裂を覆い隠すように貼っていきます。ポイントは亀裂と同じような大きさにラップをカットするのではなく、亀裂よりも大きくカットし、強度を上げることです。

シルクラップはこの後の処理で目立たなくさせることが可能なので、亀裂をこれ以上広げないよう強度を高めることを優先しましょう。シルクラップと爪の間に空気が入ると、ラップが浮いてきてしまうほか強度を上げることも難しいので、ラップを貼った後は空気を抜いてください。シルクラップの上からクリアジェルやネイルエンビーなどの補強材をラップと爪に塗り、ラップを目立たなくしていきます。その後、上からネイルを施して完成です。

・ジェル+シルクラップ
グルーを使用せずジェルを使って応急処置をする方法もあります。基本的にジェルをグルーのように使用しますが、大きく違うところは、グルーの場合はグルーを乾かしてからラップを置くのに対し、ジェルの方ではジェルがまだ乾燥していない段階でラップを置き、ラップごとライトで硬化させることです。きれいに見せるコツは、ラップを爪の形に這わせることです。後はスカルプチュアを施せば完成です。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

ストレスポイントから折れてしまった…爪への負担を軽減する処置法

もしもストレスポイントからネイルが折れてしまった場合、これ以上爪にダメージを与えるのを避けるために、適切な処置を施すことが大切です。ネイリストの元にお客様が駆け込んできた場合、ネイリストからお客様にできることは、まず折れてギザギザになった箇所を、できるだけヤスリで磨いて形を整えることです。この作業を行わないと、服や髪の毛に引っかかったり肌を傷つけてしまったりする可能性があります。

ネイルを施しているにもかかわらず折れた場合は、爪への負担を減らすためにネイルをオフすることを考えてもいいかもしれません。爪が折れた理由がネイルに起因するものなら、なるべく早く取り除いた方がいいでしょう。ストレスポイントから真横にヒビが貼って折れた場合などは、皮膚科の受診を勧めることも大切です。

特に血が出ているときは、アセトンやグルーなどの化学物質を含んだものはなるべく使用しない方向で処置をするのが適切です。どうしてもネイリストにリペアをして欲しいと頼まれたなら、出血が止まって乾燥するまで待ち、傷口にネイルグルーがつかないよう注意をしながら折れた部分同士を接着します。その後はシルクラップを貼り付け、さらにネイルグルーで固めます。

爪の形状はそれでOK?フリーエッジについて考えよう

フリーエッジの形には、折れやすいものと折れにくいものがあります。爪の先が細くなるポイントやオーバルは折れやすい形状の代表的な例ですが、スクエアは折れにくい形となっています。しかし、スクエアは人によってあまり好きではなかったり指が短く見えてしまったりと、強度のためだけに選ぶのは難しい側面もあります。

そのような場合は、ポイントとスクエアのちょうど中間にあるラウンドスタイルを提案してみてはいかがでしょうか。ラウンドはオーバルよりは爪の先が細くなってはいないものの、スクエアとは違って先が丸くなっているので、指を短く見せてしまう効果はありません。強度的にも決して弱くはないので、ラウンドスタイルは折れにくく見栄えも良いという、優れたフリーエッジの形状をしています。爪が割れたり折れたりしてしまったお客様のなかには、ポイントやオーバルが好きという人もいることでしょう。

しかし、1度亀裂が入ってしまったということは、爪が弱かったり指の使い方に問題があったりすることが考えられるため、今後もまた亀裂が入る可能性が高いといえます。ネイリストとしてラウンドスタイルのメリットを解説し、お客様に納得してもらえるように努めましょう。

ストレスポイントの高さが違う?そんなときはカットに一工夫!

自分の爪をよく観察してみると、左右でストレスポイントの位置が異なることがわかるのではないでしょうか。実際、ストレスポイントの高さが左右で全く一緒ということの方が珍しく、左右で位置が異なるのは一般的です。ストレスポイントの位置が違う場合でも、無理やりどちらかのストレスポイントの高さを変えることはできません。そのため、カットの仕方を工夫して折れやヒビが入りにくい形状を作ることが大切です。

カットで爪を左右対称にすると、爪に外部から圧が加わったときでも力が分散されてダメージを受けにくくなります。その際はラウンドスタイルにカットすると、さらに亀裂の原因をなくすことができるでしょう。

また、トップコートを爪の両サイドだけ塗り重ねることでも、ストレスポイントからの亀裂をできるだけ防ぐことが可能になります。爪が割れたときの応急処置の仕方がわかったとしても、できることなら爪に亀裂が入ること自体を避けたいのがお客様の本音なのではないでしょうか。そのようなお客様の要望に応えるために、ネイリストは爪の形から強い爪を作る方法までさまざまな知識と技術を習得して、お客様に満足してもらえるようなネイルを提案していくことが大切です。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのネイリスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄