人工爪は医療の分野にも! 人工爪の3つのメリットを再確認しておこう

ネイル業界ではおなじみの人工爪は、お客様の希望する爪のデザインをおこなう上で必要なものです。スカルプチュアやネイルチップで人工爪が使われており、好きな長さに調整できて気軽につけ替えが可能というメリットがあります。

人工爪はオシャレのためだけに使われていると思われがちですが、実は医療業界でも使われているのをご存知でしょうか。人工爪で欠損した爪の補修をおこなうことができるのです。医療業界での使用では「巻き爪」や「陥入爪(かんにゅうそう)」の治療で爪を矯正するときに人工爪が使用されています。

今回は医療分野で使用されている人工爪の現状や、人工爪のメリットなどについてお話ししていきましょう。

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人工爪は皮膚科の診療にも|巻き爪矯正治療・陥入爪のケアなど

オシャレの一環として使用される人工爪ですが、医療分野でも使用されています。医療分野での使用というと指先のケガを真っ先に思い浮かべる人が多いかもしれませんが、皮膚科の診療では巻き爪や陥入爪などの爪のトラブル治療で使用されることが多いです。

巻き爪は足の親指に起きることが多い症状です。爪の横側からかかる圧力で爪が内側に食い込んでしまい、ひどいと爪の形状が筒状になってしまいます。さらに症状がひどいと爪周辺に炎症を起こすため正しい形状に戻すための治療をおこなわなければなりません。

陥入爪は深爪をした後に皮膚が盛り上がって、その盛り上がりの部分に伸びた爪が刺さってしまい、症状が悪化すると指先に力が入らないなどの症状がでてきます。

巻き爪や陥入爪の治療では炎症の治療はもちろんですが、爪の変形がひどい場合には再発しないようにアクリル樹脂の人工爪で矯正します。爪が皮膚に食い込んでいる箇所に人工爪をつけることで、これから伸びてくる新しい爪の形状を正しい形状に矯正することができるのです。爪が正常な形に伸びれば巻き爪や陥入爪の再発を防げるようになります。

人工爪はネイルチップを取りつけるものと、欠けた部分を補修するスカルプチュアの2種類があります。皮膚科で巻き爪や陥入爪を治療する場合はネイルチップを使うのではなく、欠損部分の補修や、形状補正のためにスカルプチュアで治療をおこなうことがほとんどです。
ファッションアイテムとして使用されている人工爪ですが、医療現場でも利用され多くの人々の爪の症状を改善するために役立っているのです。

ただし、巻き爪や陥入爪で治療を受ける場合、必ずしも人工爪を使うとは限りません。軽度の場合はテープでの治療をおこなうケースもあります。ワイヤーなどを使った矯正で治療することもあり、患者さんの爪の状態などから総合的に判断して、必要であれば人工爪での矯正をおこないます。

おさらいしたい! 人工爪の3つのメリット

人工爪はオシャレのために使用できるのはもちろんですが、爪が欠けてしまったときの補修もできます。それ以外にも人工爪にはメリットがあるので、あらためてここでおさらいしてみましょう。

1. 欠けた部分の代用・補強ができる

皮膚科での治療のケースのように、人工爪は欠けてしまった部分を補修することができます。しかし巻き爪や陥入爪に対する処置は、医療行為になるためネイルサロンでおこなうことはできません。

ネイルサロンでは、ふだんの生活で爪を引っかけて欠けた場合や爪の形状が悪いときにジェルネイルを使った補修が可能です。爪自体が弱くなっているときに、爪の補強を兼ねてジェルネイルをつけることもあります。

ネイルサロンに来るお客様の爪の形状がアンバランスなときも、スカルプチュアやネイルチップを使用して爪の形状を整えてきれいに見せることが可能です。爪の補修は生爪だけでなくネイルチップにもおこなわれます。その際は、ジェルネイルやアクリル樹脂で欠けたネイルチップを補修します。

2. 爪に長さを出すことができる

人工爪のふたつめのメリットは、爪に長さを出すことができることです。欠けた部分を補う方法を応用したもので、スカルプチュアで短い爪を伸ばすことが可能です。ファッション目的の場合、人工爪は長さを伸ばすときに多く使われます。

スカルプチュアの場合は生爪にジェルネイルなどを乗せて形を作っていくのでやや時間がかかります。一方ネイルチップはそのままつけることができるので、短時間できれいな長い爪を作ることが可能です。

スカルプチュアもネイルチップも、長さや形状に関しては自分好みのものに作ることができるので、ふだんは爪が短い人でも結婚式やパーティなどのときだけ人工爪を付けてオシャレを楽しめます。

他にも、爪の形状や長さなどが気になる場合は、人工爪をつけることで爪に対するコンプレックスを解消することができるというのも大きなメリットでしょう。爪が短ければ人工爪を使用することで長くすることができますし、形状が悪いのが気になるのであれば、人工爪で形状補正することもできます。

3. ネイルチップの場合|かんたんにつけかえできる

人工爪のネイルチップは樹脂製のものがほとんどで、形状や長さを整えることができるだけでなく、いろいろな装飾を施すことができる上に、簡単に付け替えができるというメリットがあります。

スカルプチュアの場合は生爪の先にジェルや樹脂で爪を作るので、ネイルチップと比較すると、取りつけるのも外すのも時間がかかりがちです。ネイルチップの場合は、取り付けも取り外しも短時間ですみますし、あらかじめデザインされているネイルチップを用意しておけば、そのときの気分やファッションに合わせたデザインのものにすぐに取り換えることも可能です。

職場や学校でネイルが禁止されている人でも、休日やデートのときに、あらかじめデザインされているネイルチップで気軽に本格的なネイルを楽しむことができ、手軽に利用することができることから、結婚式やハロウィンなどの季節のイベント用にネイルチップを注文されるお客様も多くみられます。

ネイルサロンによってはこういったネイルチップを使用する人向けに、あらかじめデザインしたネイルチップの販売や制作をおこなっているところもありますし、ネイルチップ専門のショップが通信販売をおこなっていることもあるほどです。他にも、ネットからオーダーを受けてネイルチップを作成して販売しているケースもあります。

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人工爪は医療の分野でも活躍中!

ネイルサロンで用いられるネイルチップやスカルプチュアも人工爪です。ふだんの生活で欠けてしまった爪を人工爪で補修することができるだけでなく、爪の形状を整えたり長さを出したりすることも可能です。ネイルチップを使えばいつでも気軽に本格的なオシャレを楽しむことができます。

このように、今や一般にファッションのひとつとして広まっている人工爪ですが、医療業界でも爪の欠損部分を代用する治療や矯正治療で使用されています。これらの治療にはネイリストの知識や技術が多いに役立てられており、病院やクリニックでネイリストが実際に施術をおこなっているケースも見られます。

このことからも、ネイルのスカルプチュアを応用した人工爪の治療法が注目されていることがわかります。スカルプチュアケアで爪の矯正をおこなうことで、新しく映えてくる爪の形状が正常なものとなり、再発を防ぐことが可能な点は大きなメリットといえるでしょう。ワイヤー治療と比較しても患者さんの負担は大きく減る治療法なのです。

出典元:
こころ皮ふ科クリニック
公益財団法人 肥後医育振興会

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