美容師が印象に残るお客様・嬉しいお客様とは?|お気に入りのお客様にとりがちな態度
接客や施術のなかで「印象に残る客」とは、一体どのようなお客様なのでしょうか。今回は、美容師が仕事をするなかで出会ったお客様に感じるうれしさと、お気に入りのお客様に対して取りがちな気をつけたい態度をご紹介します。
みんなはどんなお客様が印象に残る? うれしいお客様とは?
美容師として働いていて、印象に残るお客様とは、一体どんな方なのでしょうか。ここでは、美容師が接客していてうれしいと思うお客様の特徴をご紹介します。
1. 提案した施術を快く受け入れてくれるお客様
美容師は、美容に関する知識やたくさんのお客様に施術をおこなってきた経験をもとに「どうしたらお客様にもっときれいになってもらえるか」などを考えているものです。
そのため、「このお客様には、この施術メニュー!」とひらめいた際に、提案したメニューをすんなりと受け入れてもらえると、信頼してもらっていると感じたり、美容スキルを活かせたりするようなうれしさを感じます。
2. 感謝を伝えてくれるお客様
「ありがとう」という言葉は、人間関係の潤滑油です。この言葉ひとつで、お互いが気持ちよく過ごせるでしょう。
美容師は美容の専門職であるだけでなく、接客業でもあります。「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちで仕事をしている接客業者にとって、お客様からの感謝の言葉は仕事のやりがいを感じたり、またがんばろうと思えたりするうれしい言葉です。
3. アフターケアに必要な物品を購入してくれるお客様
美容院で艶やかできれいな髪にしてもらっても、自分ではなかなかうまくできないという際に、美容師が施術後のアフターケアに必要なシャンプーなどのヘアケア用品をおすすめすることは少なくありません。
お客様がおすすめした物品を購入してくれれば、提案を受け入れてもらえたことと、美しさを維持してもらえることで美容師はうれしく感じるでしょう。
4. 技術の上達などをほめてくれるお客様
人がなによりうれしく感じるのは、自分自身の成長です。お客様に、美容師の技術の上達や接客のこまやかさを認めてくれてもらえたときは、美容師自身が自分の成長を客観的に感じられる瞬間でしょう。
とくに美容師として働きはじめて間もないころは、お客様の「上手になった」「うれしかった」などという言葉に救われることもあるはずです。
5. 髪の悩みを打ち明けてくれるお客様
悩みは専門家に相談したいものですが、髪の悩みを打ち明けるなら信頼できる美容師に相談するのが最適です。
髪の悩みを本音で打ち明けてもらえれば、お客様の髪の状態を把握しやすく、悩みの原因への対策もアドバイスしやすくなります。美容師自身も自分の知識やスキルをフル回転できるので、仕事が楽しいと感じさせてもらえるでしょう。
6. なりたいイメージや好みの雰囲気を共有できるお客様
美容師におまかせで施術を依頼されるのも、信頼されていると感じるでしょう。しかし、「どんな風になりたいか」を伝えてくださるお客様や、イメージしている写真を見せてくれるお客様に対しても、美容師魂がかきたてられて、ワクワクするものです。
お客様と施術に関しての話を深められるので、美容師は好みの雰囲気を共有して満足させられる施術を提供したいと感じるでしょう。
7. アドバイスを受け入れてくれるお客様
ヘアケアやスタイリングなど、毎日のお手入れをするのはお客様自身です。美容師がお客様の悩みを聞いてアドバイスした内容を受け入れてもらって実行してもらえると、美容師はやりがいを感じます。
自分のアドバイスによってお客様の髪の状態が改善していくのを実感するのは、美容師冥利に尽きるといってもよいでしょう。
8. 美意識の高いお客様
美容師は、おしゃれや美容などに気を使っている美意識の高いお客様に出会うと、お客様からたくさんのことを学べるでしょう。
美意識の高いお客様の美容のお手伝いをしたり、お客様の美意識触れたりすることで喜びを感じられます。そのため、美意識の高いお客様は、美容師がその専門性を活かした会話ができるうれしいお客様だといえるでしょう。
9. 自分の友達や知り合いに紹介してくれるお客様
お客様自身の友達や知り合いを連れてきてくれたり、紹介してくれたりするお客様も、うれしいお客様といえます。
人に紹介してくれるということは、美容師の腕を信頼し、評価してくれることの表れだからです。お客様が増えたり、年齢層が広がったりすることも美容師にとってはうれしいことといえます。
こんなお客様は少し困る…みんなの悩みがちな場面とは?
お客様の行動や施術に関するやりとりのなかで、美容師が対応に悩んでしまうこともあるようです。美容師が困ってしまうお客様の行動には、どんなものがあるのでしょうか。こちらでは、悩みを解消する対処方法も含めてご紹介します。
1. お客様のなりたい髪型・イメージが決まっていない
「イメージチェンジをしたいけれど、どんな髪型にしたいかは決まっていない」というお客様は少なくありません。多くの方は施術前のカウンセリングで、自分の希望が明確になっていきます。しかし、なかには髪型を決めきれずに30分以上悩んでしまうお客様もいるようです。
このような場合には、なりたくない髪型やイメージを聞き出してそれ以外の方向性を探ってみたり、伸ばしたいのかバッサリ切りたいのかなど、お客様が選べるように質問を投げかけたりする工夫をしてみましょう。そうすることで、お客様の希望をあぶりだしていけるはずです。
2. 予約時間に遅刻される
いつも予約時間に遅刻してきたり、無断キャンセルしたりするお客様には、遅れる際には前もって連絡を入れてもらうよう、施術のときにお願いしておきましょう。リピーターのお客様で毎回遅刻するとわかっている場合には、予約枠に余裕を持たせておく方法をとる場合もあります。
しかし、遅刻や無断キャンセルが何度も続く場合は、「繰り返すと今後予約が取れなくなる可能性がある」ということをやんわりと伝えることが大切です。
お気に入りのお客様にしてしまうこととは?
仕事をするなかで、お気に入りのお客様が来店することもあるでしょう。無意識のうちに自分がとりがちな態度を知ることで、客観的な視点を持てます。
つづいては、お気に入りのお客様に対する美容師の行動や態度について確認しておきましょう。
1. うれしさが態度に出る|笑顔が多い・会話の話題にプライベートがまじる
お気に入りのお客様が来店すると、ついついうれしさが態度ににじみ出てしまうこともあるでしょう。
笑顔や口数が多くなり、テンションが上がり、ほかのスタッフが声をかけにくいほど話が盛り上がってしまうこともあります。話の内容も、仕事外のプライベートな話になっていくこともあるのが特徴です。
ほかのお客様から見て、あまりにも対応の落差が激しく感じられるような対応は控えた方がよいでしょう。
2. サービスをしがち|予約優先・施術時間長め
お気に入りのお客様に対しては、お客様の喜ぶ顔が見たくて、ついついサービスをしがちになる美容師も少なくありません。このことから、予約を優先するなどの融通を聞かせたり、施術時間も長めになってしまったりすることがあるようです。
そのため、ほかのお客様と比べて明らかに差があるような対応は控えるようにしましょう。
お客様から元気をもらって明日からの仕事もがんばろう!
お客様に提案を受け入れてもらえたり、感謝されたり、頼られたりすると美容師はうれしい気持ちになることがあるようです。また、美意識の高いお客様からは学びを得られることもあります。
お客様との出会いは、接客業である美容師の醍醐味です。お客様に喜んでもらえる施術をして、やりがいと元気をもらって自分自身も成長していきましょう。