集客アップにdmを活用しよう!美容師がおぼえておきたい書き方の基本
接客業は商品の広告や営業案内など、お客様にdmを送るケースが多いです。美容師の場合は、一人ひとりのサービス内容も異なる部分が多いだけに、内容も工夫することが必要になります。メールで送る人もいるかもしれませんが、手書きのdmの方が気持ちは伝わりやすいのでおすすめです。でもタイミングも難しいし、どんな内容にしたらいいか分からない人もいるでしょう。そこで、美容師のためのdmの書き方について解説していきます。
まずはdmの基本的な書き方をマスターしよう
目的別でdmを書く前に基本的な書き方をマスターしておきましょう。サロンのお客様へのdmは、できる限り手書きがおすすめです。そして文面にはお客様の名前を入れましょう。こうすることで特別な感じが出せるからです。印刷やパソコンで打っただけのdmに宛名を入れるだけでは、誰にでも送っている定型文のdmとしか思われません。しかし、イベントやキャンペーン案内はどうしても印刷やパソコンで作成することが多くなるでしょう。その場合でも余白に一言でも手書きでメッセージを添えてください。ただし、そのお客様だけに送るdmに関してはできるだけ手書きをしましょう。
dmの文面は挨拶から入るのが基本です。しかし、サロンなので、決して堅苦しくする必要はありません。「すっかり寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」のような季節感を入れるものや「いつも当サロンをご利用いただき、ありがとうございます。」などのようなもので大丈夫です。
dm に使うのはハガキでもいいですし、封書でもかまいません。それぞれの目的や必要に応じて適した方を選んでください。それぞれのお客様に沿った内容のdmであるためには、普段からお客様の近況や仕事、そして話の内容などをカルテとともに添えておくのも良い方法です。抱えている髪の悩みにも応えられ、お客様の環境に合ったヘアスタイルを提案するヒントにもなります。
初回利用のお客様に再来店を促すdmとは
初めてサロンを利用してくれたお客様には、利用後にdmを送りましょう。来店してくれたことへのお礼状と考えてください。来店して2〜3日後か、遅くても1週間前後が目安です。それくらいのタイミングだと、お客様も自分で何度か髪をセットしていますし周囲の反応も得ていることが考えられます。どこか気になった部分はないか確認の意味も兼ねた内容のdmを送ってください。例えば「先日は当サロンにお越しいただきありがとうございます。仕上がりは気に入っていただけたでしょうか。どこか気になる部分がございましたらお声をかけてください。いつでもお直し致します。」といった内容だと安心感も持たれます。「カラーは初めてとのことでしたが、ご家族(またはお友達など)の反応はいかがでしたか。」と、周囲の反応に触れるのもいいでしょう。さらに内容を加えるなら「〇〇様のカラーは時間の経過とともに少しずつ明るい色味に変化するのが特長です。日数が経つにつれてさまざまなカラー変化をお楽しみいただけます。カラーの持ちはおよそ1カ月ですので、次回はそれぐらいを目安にお越しください。」といった内容にすると、ヘアスタイルの楽しみ方を提案しつつ、次回の来店も自然に促せます。
初めてのお客様は2回目も来てくれるかどうかが常連客につながる重要なポイントです。さりげなく仕上がりをたずねるという気配りがあると、例え迷っている人でもまた利用しようという気持ちを持ちやすくなるでしょう。締め方としては「次回のご来店をお待ちしております」というシンプルなもので構いません。差し障りのないものであれば、来店の際の会話に触れるのもいいでしょう。例えば「先日お話ししていたイベントは楽しまれたでしょうか。次回お越しの際にお話が聞けるのを楽しみにしています」という締め方もできます。
誕生日や記念日のdmは特別感とタイミングが大切
お客様の誕生日にdmを送るのも特別感を出すテクニックのひとつです。サロンを利用していただいているといい感謝の気持ちを込める意味でも、ぜひ送りましょう。お祝いをイメージした華やかなハガキやカードがおすすめです。色合いや絵柄の選択はお客様の性別や年代で変えるというやり方もあります。好みの傾向を知っているお客様にはそれに合ったものを選ぶと喜んでもらえます。また、小さな子どものいるお客様には可愛いイラストの入ったものなら子どもと一緒に楽しんでもらえるかもしれません。
誕生日の割引券などを送る場合には封書になりますが、その際も誕生日にふさわしいカードを添えると喜ばれます。割引券は利用期限に幅を持たせる方がいいでしょう。利用期間を限定しすぎてしまうと、なかなか都合が合わずに利用できないこともあります。せっかくの誕生日プレゼントが使えないのでは逆効果になります。誕生日の前後1カ月程度の幅を持たせれば都合もつけやすいのではないでしょうか。来店の際にプレゼントを用意する場合も同様です。お客様にも都合があるので、前後1カ月程度余裕がある方が利用しやすいと言えます。
誕生日だけでなく、お客様の結婚記念日などが分かれば送るのもいいかもしれません。プライベートな部分になるので、長くサロンを愛用してくれているお客様や夫婦で利用しているお客様に限定するという方法もあります。また、普段から家庭内の話をよく聞いている場合など差し障りのない範囲で送ることがポイントです。クリスマスカードを送る場合は1年の感謝を込めて送ってみましょう。その他、サロンの開店記念日など案内したいことがあればその都度送ることで「気にかけてくれている」という印象を持ってもらえます。もちろん、イベントのdmでも手書きのメッセージを忘れてはいけません。
失客顧客にはdmでのアプローチも有効的
お客様の来店するサイクルには個人差があります。初めての利用ではどれくらいの頻度で利用するのか把握できませんが、何度か通ってもらえていればサイクルはつかめます。仕事やプライベートなどの都合はありますが、美容室の場合はその人のサイクルを保って来店するのが一般的です。一定の間隔で来店していたお客様が突然来なくなった時にもdmを送ってみましょう。
サロンに来なくなるというケースには病気など突発的な事情によるものもあれば、多忙で来られないこともあるかもしれません。来店の間隔が開いてしまったお客様へのdmのポイントは、サロンから足が遠のいていることには触れないことです。できるだけ自然に来店してもらえるようなものにしましょう。まずは近況を伺うような内容を盛り込んでください。例えば、文頭の部分は「すっかり寒くなりましたが、〇〇様はいかがお過ごしでしょうか。」というような通常の挨拶文でも問題はありません。または「季節の変わり目に合わせて新しいヘアスタイルにしてみませんか。」といった内容や「〇〇様の髪に合うシャンプーとトリートメントが入荷しました。お時間のある時にぜひご来店ください。」というものもいいでしょう。新しいヘアスタイルを促す内容やサロンに入荷した商品の案内なども、自然に足を運びやすいdmです。
お客様の足が遠のいてしまう理由には美容師への不満が含まれることもあります。そんな場合でも来店しやすいように配慮してください。指名制になっているサロンでは、他の美容師に変えにくいと考えてしまう人もいます。新しいスタッフが入ったタイミングなどに「新しいスタイリストが加わりました。」というような紹介内容に加えて割引券なども添える配慮をしてみましょう。そして大切なのはdmを送るだけではなく、実際に来店してくれた時には心から感謝を込めて接することです。