デビュー後、集客に苦戦。エリアに合わせたスタイル研究で乗り越えた新人時代「PROVE TOKYO」松井コースケさん

東京・渋谷にあるメンズパーマ特化型サロン「PROVE TOKYO」。お客様の日常の悩みや理想に合わせた丁寧な施術で、若者を中心に幅広い世代から人気を集めるサロンです。

今回はそんな「PROVE TOKYO」でスタイリストを務める松井さんに新人時代のお話を伺いました。前編では、美容学生時代の過ごし方やアシスタント時代に悩んだことなどについてお聞きします。

専門学生時代から成績優秀で、就職後は1年半での早期デビューを実現した松井さん。デビュー後はその順調な美容師人生から一変、集客の壁にぶつかりました。そこでエリアの雰囲気やライフスタイルに合わせた髪型の技術をより深く学ぶことで、顧客獲得を目指したそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「PROVE TOKYO」スタイリスト

松井コースケさん

秋田県出身。秋田県理容美容専門学校を卒業後、1社を挟み2024年「PROVE TOKYO」に入社。ライフスタイルに合わせたカットとパーマを得意とし、年間2500名のお客様を担当している

インスタグラム

楽しそうに働く美容師の動画をきっかけに転職

時間を決めて、練習にメリハリをつけることも大切だと話す松井さん

――美容師になろうと思ったきっかけから教えてください。

高校卒業後は他の職業への就職を選んだのですが、仕事にやりがいや楽しさをあまり見出せずにいました。ちょうどそのころ、YouTubeでメンズ美容師による動画配信が流行っていて。動画のなかで楽しそうに働く姿に強く惹かれ、美容師の道を進むことにしました。

ほかにも気になる仕事はありましたが、美容師になれば手に職がつき、安定した未来が待っているのではないかと考えたんです。

――専門学校時代は、どんな学生だったんですか?

自分で言うのも恥ずかしいんですが、成績は2年間ずっとよかったです。それもあってクラス代表を任されたり、コンテストの選手に選ばれたりすることもありました。

――コンテストに向けて、どんな努力を?

技術力を上げるには数を重ねることが大切だと考え、上手くなるまで同じ練習をひたすら繰り返していました。それでも上達しないときは、先生からフィードバックをもらい、改善点を明確にすることを心がけていましたね。

結果として校内コンテストでは上位を獲得。そして、いい成績は残せませんでしたが全国大会にも出場しました。

自分のお客様を早く持ちたい。早期デビューに惹かれメンズサロンへ

入社当時、早起き以外は辛いと感じることがなかったという松井さん

――1社目のサロンはどのような基準で選びましたか?

1社目に就職したのは、当時、新宿と渋谷に2店舗展開していたメンズサロンでした。先ほどお話ししたように美容師を目指すきっかけがメンズ美容師のYouTubeだったので、メンズサロンにしか興味がなかったんです。

一般的なサロンでメンズに特化した美容師になるという道もあったと思いますが、当時の僕には自分のお客様を早く持ちたいという思いもあって。カリキュラムが男性向けの技術に限られている分、デビューしやすいというメリットもありメンズサロンを選びました。

――入社後はどんなことを感じましたか。

新人時代は早起きが辛かったです。アシスタントは営業時間の前後に練習することがほとんどで、朝は出社が早ければ早いほど長く練習できます。早く起きて長時間練習したいけれど、もっと寝ていたい、そんなジレンマを日々抱えていました。

――実際、出社は何時ごろが多かったですか?

サロンとしては10時半までに出社すれば問題なかったのですが、僕はほぼ毎日8時半には出社し、練習を始めている状態でしたね。

1年半の早期デビュー達成。研究を欠かさないことが秘訣

あえてメモなどに頼らず、脳内で研究していたと話す松井さん

――スタイリストデビューはいつごろでしたか。

入社から1年半でデビューしました。1社目では平均して2年半ほどでデビューする人が多かったので、比較的スムーズにカリキュラムを進められた方だと思います。

――早期デビューの秘訣は何でしょう?

研究を欠かさなかったことだと思います。失敗したときは一度立ち止まるようにして、原因がわかるまで仕上がりを研究していました。この意識を持ったうえで、まずは目標タイムに収まるようになるまでひたすら練習を繰り返す。そして、タイムを維持しながら質を上げていくというサイクルで技術を磨いていました。

――デビューしてから大変だったことは?

集客です。当時所属していた店舗は、オープンから間もなかったこともあり指名のないお客様が少なく、デビューしたばかりの僕はなかなか入客できずにいました。

――それはどのようにして乗り越えたんですか?

1社目は店舗を複数展開していたので、上司に相談して異動させてもらいました。異動先は新宿にある本店で、集客がしっかりしていたためすぐに入客できるようになったんです。

――なるほど。

もちろん個人としても集客のために努力しました。異動後でいうと、お客様のほとんどが新宿で働く方だったので、エリアの雰囲気やライフスタイルに合わせた髪型の技術をより深く学習。さらに、なかにはファッションや美容の知識をあまり持たない方もいたため、わかりやすいカウンセリングを心掛けるようにして、顧客の獲得を目指しました。


後編では「PROVE TOKYO」に転職してからのキャリアについて、松井さんにお聞きします。転職後、カット以外の技術力が低下していることに気づいたという松井さん。ショックのあまり、技術と接客をイチから学び直したそうです。後編もお楽しみに!


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PROVE TOKYO
住所:東京都渋谷区渋谷3-8-11 渋谷3丁目TRビル 4F
TEL:03-4400-5580

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