自分の価値を高め続けることが大事。そして、その価値で周りの人を幸せに!【CITY CHICAさん】#2
表参道の「CITY(シティ)」は、トレンド感・似合わせ・持ちのよさの3拍子揃ったスタイルを叶えてくれると人気のヘアサロン。今回インタビューさせていただいたCHICAさんと、井坂弘人さん、平山晶也さんの3人が代表を務めています。
後編では、「プレイヤーから責任者となり、自分の売上よりスタッフの未来を考える立場になった」と話すCHICAさんに、CITYをつくった理由や経営のこだわり、ご自身の原動力になっているものなどをお聞きしました。
お話を伺ったのは…
CITY
代表・美容師 CHICAさん
2000年4月、表参道の美容室ANTI(アンティ)に入社。2005年スタイリストデビュー。2011年からフリーランスとして活動し、2013年にAllure(アリュウル)入社。連続売上トップや店長就任など経験を積み、2022年に独立してCITYをオープン。ニーズに合わせた丁寧な施術と接客に定評があり、レイヤーカットやツヤカラーのオーダー多数。プライベートでは一児のママとして子育て真っ最中。
100年続くブランドを目指して、「CITY」をオープン
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――どのような思いでCITY立ち上げたのか、教えてください。
100年続くブランドをつくっていきたいという思いから、CITYが誕生しました。美容師として本気で活躍したい人を育てるのはもちろんのこと、美容師外で得意分野があるならそれを活かせる環境もつくりたい。そして年齢を重ねても活躍できる場所を与えてあげたいと思っています。
――美容師外というと例えばどのようなことでしょうか。
例えばSNSが得意な人がSNSで会社に貢献してくれた場合や、人事やマーケティングに強い人がその方面で動いてくれた場合などに、きちんと評価して報酬を支払います。
やっぱり、頑張ったスタッフを正当に評価することが大切ですよね。ほかにも撮影など外部の仕事をした時は、代休や時間給を与えるようにしています。スタイリストだけでなく、一緒に行ったアシスタントもその制度が適用されます。
――明確な評価や報酬は、働くうえでの安心感ややりがいにもつながりますね。
あとは産休・育休制度はもちろんありますし、休業期間中にお客様を呼んでくれたら、復職の際にマージンを払うようなシステムも考えています。
――CITYというサロン名はどのようにつけたのですか。
CITYの代表の一人、井坂がすごくネーミングセンスがよくて、彼が考えた候補の中から決めました。CITY=都市は人が多く集まる場所であり中心地。本気の美容師や美を求めるお客様が集まって形成していくコミュニティサロンという意味が込められています。
――どのようなメンバーでスタートしたのですか。
オープニングメンバーは5人で、みんな前社で一緒に働いていたスタッフなんです。何度もミーティングを重ねてオープンにこぎつけ、徐々に人数が増えて今は17人になりました。
――今年の秋で4周年を迎えます。これまでを振り返ってみていかがですか。
オープン直後はとにかくやることがいっぱいでしたね。でもその中で安定感・安心感のある組織を構築しなきゃいけないと気づかされ、1年目〜2年目はそこに注力しました。引き続き丁寧な組織づくりをしながらも、3年目〜4年目はさらなる展開を意識する段階に入ったと思います。
信頼できる仲間とのチーム経営で、安定した組織づくりを
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――サロンの雰囲気や空間づくりでこだわったところは?
時が経てばトレンドも変化していくので、あまり飽きがこないような色使いにしてもらいました。アクセントの黄色は、何かを始める時に運気を上げてくれる色らしいんです。植物を置いても相性がいいので、気に入っています。
――メニューのこだわりも教えてください。
カラーやトリートメントなど、豊富な商材を時代に合わせて取り入れ、飽きのこないメニュー展開にこだわっています。それがお客様へのサービスにつながりますし、いつでも質の高いものを提供したいですね。
価格は周辺エリアの相場をリサーチして、平均よりやや上くらいに設定しています。というのも、研鑽を積んできたスタッフにはあまり技術の安売りをしてほしくないからです。磨き上げた腕には正当な対価が必要だと思っています。
――若いスタッフもどんどん増えていると思いますが、人材育成・教育に関して工夫されていることはありますか。
スタイリスト5人で教育チームを組んで、教科書やレッスンスケジュールをつくっています。技術を教える際はマンツーマンでつきっきりです。携帯を見たりほかのことをしたりせず、集中して練習を見るように徹底しているんです。
「ちゃんと見てもらえなかった」と言われないようにしたいし、お互いに集中したほうが質のいい時間や空間がつくれると思いますから。
――チーム制や役割分担というのも、CITYのポイントになっているように感じます。代表お三方の分担はどうなっていますか。
私は会社としてのビジョンを描き、みんなに共有する役割です。井坂はブランディングを得意としていて、平山は数字や人材管理に強いんですよ。現場を統括したり、いろいろな報告を受けたりするのも私の仕事でしたが、今後のことに関してはほかの2人が統括して、私がいなくても大丈夫な状態にしてくれています。
――それなら、安心して日本とアメリカを行ったり来たりできますね。
そうなんです。それぞれ違う強みを持つメンバーで補い合えるし、スタッフがみんな優秀なのですごく助かっています。
人がいてくれることが私の原動力。信頼は最大の資産!
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――CHICAさんが美容師として大切にしていることは何ですか。
一番大切にしているのは、人とのつながり。お客様、スタッフ、取引先、すべてにおいて、信用は最大の資産です。信用は一朝一夕で得られるものではないので、根気強く時間をかけますよ。
――では、経営者として大切にしているのは?
ビジョンを明確に持つことです。これから先のビジョンをみんなにしっかり見せられるかが、すごく大事だと思っています。
今後は海外進出や国内での店舗展開を考えているのですが、それに向けて今どう動いているのかを幹部には常にわかるように共有しています。ほかのスタッフにも「新たな可能性がある」というところを必ず見せるようにします。自分たちの頑張りがあるからそうなっていると伝わるように。
――そういうことも信用につながりますね。
見えないのが一番不安だし、不信につながりますから。“見える化”は必須です。私の考えを伝えるだけでなく、半年〜1年に一度の総会では部署ごとに発表をしてもらっています。こんなプランがあります、こういう結果になりました、今後こうします、といったことをみんなの前で話すんです。
――なるほど。美容師、経営者、妻、ママ…とたくさんの役割をこなしていますが、そのパワーの源になっているものは何ですか。
周りに人がいてくれることが原動力になっていますね。スタッフがこんなにいてくれて、この春は4人の新卒入社の子を迎えます。そしてお客様が期待をしてまかせてくれることも、もちろん娘と夫の存在も力になっています。
――素敵ですね!働くママに対して、娘さんから何か言われたことはありますか。
一緒に過ごす時間が限られるので、寂しいと言われたこともあるんですけど、保育園で「ママの仕事はチョキチョキすることだよ」って誇らしげに話していたそうです。少しずつ理解してくれていそうな感じで嬉しいですね。
――CHICAさんにとって「働く」ということは?
自分の価値を高め続けること、そしてその価値で誰かを幸せにすることです。
――トップを取り続けるのと同じで、価値を高め「続ける」って大変そうです。
そうですね。でも、自分がいいなと思うことに柔軟でいたいですし、それが価値を上げることにも関わってくるのかなと思います。
若いスタッフたちも、それぞれ自分なりの価値を見つけて磨いてもらいたいですね。選ばれる人になってほしいし、たくさんのファンをつくっていってほしいです。
CHICAさん流の成功のポイント
1.いかに自ら動くか(行動量)
2. 自分のブランドを持つこと
3. 人を大切にすること
撮影/長谷川梓
取材・文/井上菜々子
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CITY
住所:東京都港区北青山3-15-5 ポルトフィーノ B棟 B1F-04
TEL:03-6421-0800
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