ニューヨーク帰りの精鋭が集うスタイリッシュなサロン『THE CENTRAL』
神泉駅から徒歩2分、また渋谷駅からは徒歩10分ほどの松濤エリアにある『THE CENTRAL（ザ セントラル）』。同サロンのオーナーやスタッフは美容における最先端の場所、ニューヨークで美容師としてのキャリアを積んだ精鋭揃い。前編の今回はそんなサロン代表の深津剛さんに、サロンをオープンしたきっかけやサービスの特徴についてうかがいました。
サロン創立メンバーは、全員ニューヨークで知り合った
――サロンの特徴について教えていただけますか？
「一番の特徴は私も含めてサロンの創立に関わったスタッフが、ニューヨークで美容師として働いた経験があることです。3人とも同じサロンで働いており、そこで知り合いました。だから全員英語が話せますし、外国人のお客さまも受け入れています。
もうひとつの特徴は“プライベート感”です。このサロンはマンションのなかにあるのですが、普通の美容院では壁を抜いて大きなスペースにするところを、あえてもとの個室を残しました。その結果、ふたつの部屋にカット面を2面ずつ配置し、シャンプー台もひとつの部屋にひとつずつという形にしています。だからドアを閉めると各部屋が完全な個室風になります。さらに会計もテーブル会計なので、他のお客さまと顔を合わせずに出て行くこともできます。そういうプライバシーに配慮した設計が、このあたりにお住まいのモデルのお客さまや他人に見られたくないお客さまにはすごく好評ですね」
オーストラリアでの準備期間を経て、ニューヨークへ
――サロンをオープンした経緯を教えてください
「私は2009年〜2012年までニューヨークに行っていました。サロンの創立に関わったスタッフもだいたい同じくらいのタイミングで日本に帰ってきて、それぞれ別のサロンで働いていたのですが、2017年9月に私が独立するタイミングで一緒にやろうよと声をかけたら集まってくれた、という流れです。そのうちのひとりは私の奥さんで、彼女がニューヨークにいたのは2008年〜2012年。向こうで結婚して一緒に帰ってきました。もうひとりのメンバーもニューヨークにいたのは2009年〜2012年です。
私は美容師になってから下北沢で5年間働いて、それからすぐニューヨークに行こうと思ってお店を辞めたんですが、ビザの関係ですぐには働けなかったんですね。そこでまずオーストラリアに行って英語を学びつつ、英語で美容師をやるとういうのを1年間経験して、それからニューヨークに行きました。
日本に帰ってきてからは、このお店の近くのサロンで店長として3年ほど働いていました。独立することは美容師になったときから考えていました。最近の若い美容師は変わってきましたが、私の時代だと最終的な目標は“独立”なんですよ。だからニューヨークから日本に帰ってきたときも3〜4年で独立しようと考えていて、貯金したり、物件を探したりしてましたね」
本場のブロンドを相手にすることで鍛えられたハイライトの技術
――提供されているサービスで特徴的なものはありますか？
「髪に立体感を出すハイライトですね。実は海外のブロンドの人の多くは地毛で金髪なわけではなく、だいたいみんなカラーを使っています。そのカラーもブリーチのベタ塗りではなく、ほとんどがハイライトを入れていて、その効果で見た目が華やかな印象になっています。それこそニューヨークのサロンにいたときは一日中ハイライトをしている感じで、おかげで技術も上がりました。日本でも流行している『外国人風ハイライト』をそれこそ外国人相手にやっていたわけで、それがサロンで提供しているサービスの一番の特徴ですね。
また最近はシーミストというスタイリング剤を使った、海から上がってきたばかりのようなパサッとした質感のヘアスタイルがスタッフの間ではブームで、お客さまにもおすすめしています」
美容の最先端の場所、ニューヨークで鍛えた技術を日本のお客さまに惜しみなく提供している同サロン。後編ではそんなスタイリッシュなお店を訪れるお客さまやお店作りへのこだわり、今後のビジョンについてうかがいます。
