緑あふれる公園に隣接した隠れ家的なヘアサロン『rafflesia』

大阪市内の中心地にある靭公園。そのすぐ隣のレトロな雰囲気のビルを上がると、緑が随所に配された広々とした空間が広がる。このヘアサロン「rafflesia」は、オーナー夫妻が二人三脚で営んでいます。オーナーは涌井則男さん。昔はヒッピースタイルだったという芸術家肌の涌井さんならではのクリエイティブなセンスが随所に発揮されつつも、夫婦2人のアットホームな安堵感も漂うスペース。6周年を迎えるこの店の魅力を、あらためて涌井さんに語っていただきました。

田舎には床屋しかなかった

――美容師を目指されたきっかけは何でしょうか?
「私はもともと滋賀の長浜という田舎出身なのですが、おしゃれな店も美容室もまったくなくて。でも自分はそういうことに興味が高かったので、服を買いに行くのにも大阪に来ていました。当時はモッズとかパンクに興味があった時代だけど、そのニュアンスの髪型を叶えてくれる店は地元になくて、ジム・モリソンみたいな雰囲気にしてくれ、と言ってもニュアンス伝わらない。床屋さんみたいに、ヘアデザインではなく整髪。みんな同じ髪型で、キレイにされちゃう。途中でやめてくれ、といってもやめてくれない感じでしょ(笑)。ヘアスタイルとファッションってトータルのものだと思うのですが、当時はそういうことが実現できなかった。だから髪も自分でカットしたり、友人の髪も切ったりしていました。これがきっかけで美容師になろうと思ったのです」

涌井さん

――美容学校を出られてからは、どうされたのですか?
「より厳しい環境で学びたかったので、そういう店を探した結果、南船場にある店で働くことにしました。この店のオーナーは、見た目もカッコよくて、仕事に対してこだわりの強くて、技術的にも高いものを持った方でした。店も、当時でいえばアバンギャルドな感じでしたね。そういう雰囲気に魅かれて、この店で働くことにしたのです。当時は僕もヒッピー志向が強かったので。お尻ぐらいまで髪を伸ばしていた時もありました。結局この店で4年働いたあと、少しブラブラしてから(笑)、南堀江の店で再び働き始めたのです。この店のオーナーからは、これからこの店を一緒に作っていってほしい、ということを言ってもらえて、それであれば経営的なことも学べるな、と思ったのが理由です」

スタッフをちゃんと育てたい

――独立されたきっかけとは?
「ここで約12年働いたのですが、2店舗目を作って、その店を任されていました。毎月キャンペーンを打ったり、情報サイトに掲載したり、といったプロモーションについても積極的にやる店でしたので、そういう部分も勉強になりました。しかし結果として、人の育て方(教育)で納得いかないことが出て来ました。責任を持って指導をしている途中に、急にスタッフが他店に移動してしまったりする事に対して、個人的にもストレスが溜まり、デビューするまで見届けたい気持ちと、美容師としてお互いを刺激し合えるような店(チーム)にしたいと思い独立を決意することにしました」

rafflesia

――独立されてからはどのような状況でしたか?
「独立した際、スタッフもついてきてくれたのですが、お店が軌道にのるまで厳しい状況が続いていました。結果として現在は妻と2人でやる形になりました。そうこうしているうちに子供が出来て、あらためて子供を育てながら働くことの大変さも実感することになりましたね。現在は、逆に夫婦2人というフットワークの軽さを活かした店づくりをしています」

 子育てしながらの、夫婦2人でのサロン経営。そんな大変な状況のなかでも、常にナチュラルで落ち着いた雰囲気を持った涌井さん。後編では、お店のコンセプトや施術における特徴、さらにスタッフの育成についても語っていただきます。

   

Salon Data

rafflesia

rafflesia

大阪府大阪市西区靱本町1-14-19 清記ビル2F
06-6131-7792
https://www.rafflesia-hair.com/

第三の居場所として 気軽に立ち寄れる場所に>>

求人数3万件!リジョブで求人を探してみる
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄