坂爪亮介 interview #3:靴の本当の魅力的を伝えるために

坂爪亮介 interview #3:靴の本当の魅力的を伝えるために

一般的に、理容店と言えばカット、シャンプー、シェービングを提供する場所。ところが、青山に店舗を構える『Barbering Method』では専属に職人よる靴磨きサービスが受けられるんです。しかも創業1934年の老舗理容店というから、なおさら興味をそそります。今回は、そんな『Barbering Method』で働く靴磨き職人、坂爪亮介さんにインタビュー。いったいどのようにして、靴磨き職人になったのでしょうか?後編では、働いていてうれしい瞬間や今後の目標について伺います。

5,000円の靴を50,000円に見せる技

Barbering Method

――普段、靴磨きをする際の流れを教えてください。
「大きく3工程あります。まず、ブラッシングとクリーナーで汚れを落とし、次にクリームで保湿と補色をします。最後に、ブラッシングをしながらクリームをなじませ、艶を出すんです。革の乾燥を防いで靴が破れにくくする保湿は、とくに長持ちさせるために大切な工程です。街の靴屋で売っている道具を揃えればれば誰でも簡単に始めることができますよ。靴を磨くと、自然と心が落ち着いてリラックスできるのでぜひ試してみてください」

――普段、靴磨きをしていてうれしい瞬間はどんな時ですか?
「初めて靴磨きを経験する方が、きれいになった靴を見て喜んでくださった時はうれしいです。
とくにリーズナブルな靴を履いている方は、その変化に驚かれます。きちんと手を加えれば、お手頃な靴も見違えるほど魅力的な靴に変わるんです。『5,000円の靴が50,000円に見えるね』と言われたこともあります(笑)。また、10足ほどまとめて預けてくれる方の靴を磨く時もうれしいです。取りに来られた時に磨かれたものをとてもうれしそうに眺め、そのなかから気に入ったものを選び、わざわざ履き替えて帰っていきます。お客さまが笑顔でサロンを出ていく姿を見ると、丁寧に磨いたかいがあったと感じますね」

本当に魅力的な靴を見極める職人を目指して

坂爪さん

――理想とする靴磨き職人像を教えてください。
「靴の構造を、今以上に深く理解している靴磨き屋になりたいです。普段から靴を手に取っていると、丁寧に作られているものと、そうでないものがわかるようになります。実は、靴の中身を観察してみると、数万円のものと、数十万円のもので造りに大差がない場合もあるんです。有名なブランドの靴はもちろん素敵だと思いますが、リーズナブルでありながらも長持ちする靴も同じくらい魅力的だと思います。靴を磨きながら、本当に魅力のある靴をおすすめしていきたいですね」

靴磨きから素敵な結婚式を演出

坂爪さん

――将来の目標を教えてください。
「結婚式場で働く靴磨き屋になりたいです。新郎新婦だけでなく、参列者のすべての靴を磨きたいですね。靴がきれいになると歩き方もきれいになり、そしてその人の印象も明るくなります。参列者がそんなポジティブな雰囲気をまとっていれば、きっと素晴らしい結婚式になると思うんです」

何度も磨いた靴は、履き心地がよくなると語る坂爪さん。靴好きの人は、よく「靴が育ってきた」や「革が成長した」などと表現するそうです。ヨーロッパには「よい靴は、その人にふさわしいよい場所へ連れていってくれる」ということわざがあります。坂爪さんが磨く靴が、これからもさらに多くのお客さまを、素敵な場所に導いていくのではないでしょうか。

Profile

坂爪さん

坂爪亮介さん

『Barbering Method』専属靴磨き職人。1992年群馬県太田市生まれ。22歳の時に、アパレル業界に携わるかたわら、靴磨きの修行を開始。仕事の合間を使って、アイリッシュパブなどで靴を磨く。伊勢丹での勤務などを経て、25歳の時に『Barbering Method』の専属靴磨き職人になり現在に至る。

Salon Data

Barbering Method produced by ヘアサロン大野

住所:東京都港区南青山2-12-16 石塚商事ビル2F
TEL:0120-15-8138
http://www.hair-ono.com/

坂爪亮介 interview #1:理容店で働く、靴磨き職人に迫る!>>

この記事が気に入ったら
いいね!してね

坂爪亮介 interview #3:靴の本当の魅力的を伝えるために

この記事をシェアする