森 拓郎 interview ＃1：ダイエットは食事改革こそが重要！人気ボディワーカーに迫る

今回はボディワーカーの森拓郎さんにインタビュー。キメ細かいボディメイク指導に定評があり、ファッションモデルや女優などの著名人からも厚い信頼を得ています。また、ダイエットにおける食事改善の大切さにいち早く着目し、15万部のベストセラーになった『運動指導者が断言！ダイエットは運動1割、食事9割』の著者でもあります。
そんな森さんに、辛くて挫折しがちなダイエットを続けるポイントや、これまでに指導してきたなかでとくに印象に残っているできごとなどを伺いました。前編では、ボディメイクに興味を持ったきっかけやパーソナルトレーナーとして独立するまでの経緯について語っていただきました。

トレーニングに疑問を感じた学生時代

――まず、なぜボディメイクに興味を持ったのでしょうか？
「トレーニングを理論的に理解したかったからですね。というのは、学生時代に陸上を続けていましたが、ずっと先生の指導に疑問を感じていたんです。なぜ、走るために腹筋や腕立てが必要になるのか、トレーニングの目的を教えてくれませんでした。『とにかくきついトレーニングをすれば、強い体ができる』といった雰囲気だったんです。僕は、そんなトレーニングに納得できなかったので、陸上の専門書を買って勉強しました。しかし、当時は高校生だったのであまり理解できず、そこで、大学は体育学部に入学したんです。ところが、大学も同じような教え方で、ケガも重なり思うように結果がでませんでした。そこで、しっかりとした体作りへの興味が強くなったんです」

フィットネスクラブの指導に感じた違和感

――トレーナーになるまでの経緯を教えてください。
「トレーナーになる方法がわからなかったので、大学卒業後はまず地元の滋賀県で自動車のディーラーとして働いていました。どんな仕事にも必要になる、営業のスキルを身に付けようと思ったんです。その頃に、地元のフィットネスクラブに会員として訪れた際に、パーソナルトレーナーを知って興味を持ち始めました。そこで、上京して大手フィットネスクラブで働き始めたんです」

――フィットネスクラブに勤務してどのようなことを感じましたか？
「トレーニング指導をする際に真実を伝えていないと感じましたね。なぜなら、食事指導に触れていなかったからです。体型が変わらない方の多くは、食生活に問題があります。そのため、運動指導ももちろん大切ですが、食事指導もとても重要なんです。しかし、僕が『運動よりも、まずは食事指導が大切ではないか』と上司に提案しても、『運動で体が変わると伝えるのがトレーナーの仕事だ』と言われました。当時は、今ほど食事指導の重要性が一般的に認知されていなかったんです。お客さまに食事の大切さを伝えても、『私は食事を変えたくないから、ジムで運動しているのに、なぜ心を折るようなことをいうのか』と言われたこともありましたね」

ブログを開設。1日1万以上のアクセスを達成！

――パーソナルトレーナーとして独立に至った経緯を教えてください。
「ブログの力が大きかったですね。当時は、今ほどダイエットに対する情報がなかったので、食事の大切さや、正しいダイエット法などをブログで発信していました。すると、1日に1万以上のアクセスがあったんです。また、ブログを見て僕のパーソナルトレーニングを受けるためジムに入会するお客さまも多くいらっしゃいました。そこで、僕のノウハウをよりきちんと伝えることができる環境が必要だと思い、独立してジムを作ったんです」

「がむしゃらにがんばることがあまり好きではない」と言う森さん。それは、結果よりも、がんばった自分に満足してしまうことが多いからだそうです。パーソナルトレーナーらしい、独自の視点をお持ちでした。中編では、ダイエット指導をするうえで意識していることや、消費者がダイエット情報を受け取る際に気を付けるべきことについて伺います。

Profile

森拓郎さん

足元から顔までを美しくするボディワーカーとして、運動の枠だけに捉われないさまざまな角度からボディメイクを提案する。2014年「運動指導者が断言！ダイエットは運動1割、食事9割 ディスカヴァー・トゥエンティワン」が15万部のベストセラーとなり、トレーニング至上主義であるフィットネス業界に一石を投じる。「ダイエットは食事改善こそが最も重要である」という信念のもとに提供するキメ細かいボディメイク指導に定評があり、ファッションモデルや女優などの著名人からの信頼も厚い。

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