小林麻利子 interview ＃3：日本を世界一良質な睡眠をとっている国にしたい
『生活習慣改善サロンFlura（フルーラ）』は、自律神経のバランスを崩し不調で苦しんでいる方に対し、睡眠を中心に、運動、食事、メンタル指導などさまざまな手段を用いて身体を根本から改善して美しさを引き出す生活習慣改善サロンです。2012年に開業以来、これまでに1,700名以上もの女性の悩みを解決に導いてきました。
そんな、人気サロンを作りあげたのが、ナイトケアアドバイザーの小林麻利子さん。今回は、『Flura』の起業に至った経緯や睡眠を整えることの効果などを伺いました。後編では、今後の目標などについて語っていただきます。
大切なのは、正しい情報を見極める目を持つこと
――『Flura』を立ち上げた当初と今とで、生徒さんに変化はありますか？
「自分の身体を客観的に分析できる人が増えました。以前は、ダイエットなど美容目的の方が多くいらっしゃいましたが、最近は『眠れないので勉強をしに来ました』という方が多いんです。また、数年前は、20代の方が大半でしたが、今は幅広い年代の方がいらっしゃいます」
――健康な身体作りの際に、気をつけるべきことを教えてください。
「いい指導者を見極めてほしいです。最近は、SNSが発達して誰でも簡単に発信できますから。ちなみに指導者を見極めるポイントは、その先生自身に悩みがあるかどうかです。たとえば、『今日は二日酔いでつらい』とふと漏らす指導者がなかにはいますが、自分のメンテナンスをできていない人が生徒さんの身体を変えられるわけがありません。本当に身体を美しく変えたいのであえば、自分でも勉強をして指導者が発信している情報をきちんと確かめる目を持つことが大切ですね」
信頼される指導者になるためには、まず自分を磨くこと
――これから美容業界を目指す若手にひと言お願いします。
「まずは、自分を磨いてほしいですね。指導者がいいエネルギーを持っていなければ、生徒さんはついていきませんから。人の役に立つために資格を勉強することはもちろん大切ですが、まずは、自分のケアが大切です。生徒さんが憧れるような身体と心を作ることは、結果として技術を磨くことにも繋がります」
身体のリズムにあった働き方を
――最後に、今後の目標を教えてください。
「日の出に合わせて、夏は早く始業し冬は遅く出社するなど、労働環境を改善したいですね。私たちが本来持っている体内リズムに合わせほうが、効率的に仕事ができますから。とくに、看護師さんは夜勤が多く生活が乱れやすいので、病院の環境を変えたいです。会社や、病院などの組織が変われば、もっと余裕を持って生活できる人が増えると思いますね。ちなみに、睡眠時間を世界中で比べると、日本は韓国とワーストを争っています。私は、日本が世界一良質な睡眠を取れている国にしたいんです。簡単に達成できることではありませんが、これからも地道に活動していきたいと思います」
睡眠を改善しても、すぐに目に見える効果は現れないかもしれませんが、癌や脳梗塞、糖尿病など、生活習慣病の予防に確実につながります。また、一度身につけた健康的な習慣は10年後、20年後も変わらないものです。「『Flura』では、一生ものの生活指導をしている自信があります」と笑顔で語ってくれた小林さん。不調で悩んでいる方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
Profile
小林麻利子さん
ナイトケアアドバイザー
パーソナルボディトレーナー
睡眠とお風呂の専門家
最新のデータ、研究をもとに女性の自律神経の改善を行う。睡眠と入浴を中心とした、無理のない実践的な指導が人気を呼び、これまでに1,700名以上の女性の悩みを解決。サロンは予約1年以上待ちの人気ぶり。講演活動やWeb連載のほか、テレビ、雑誌でも活動中。著書『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』（ダイヤモンド社）『美人をつくる熟睡スイッチ」（G.B.）が好評発売中。
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