アイリストの将来性は?何歳まで続けられる?|キャリアアップと独立
夢は叶えたいけど将来のことを考えて、安定した職業に就きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。実は将来性のある職業を選べば、キャリアアップしたり、独立したりして、その仕事で長く活躍できる可能性があります。そんな職業のひとつがアイリストです。
今回はアイリストを目指している方のために、この仕事の将来性と、アイリストとしてのキャリアアップの仕方についてくわしく解説します。
アイリストの現状と将来性
アイリストとして働くために、美容師免許が必要になったのは2008年のことです。ここでは、比較的新しい職業であるアイリストの現状と将来性について解説します。
アイリスト市場は年々開拓されている
まつ毛のケアといえば、かつてはビューラーで持ち上げマスカラを塗るのが主流でしたが、今はもっと目元を美しく見せるためにプロに任せる人も増えています。
2016年のデータを確認すると、まつエクなどを扱うサロンの市場規模は約1,500億円となっていました。この市場規模の拡大によって、アイリストの働き方も確立されつつあり、アイリストの市場が年々開拓されていることがわかります。
これからの美容業界ではアイリストの需要が増えてくる
アイリストという仕事の需要が高まっている理由のひとつには、まつ毛1本1本に人工のまつ毛をつけて、目元を大きく見せるまつげエクステの需要が高まっていることが挙げられます。
カットやシャンプー、カラーリングなど、髪の施術のみをおこなっていた美容サロンが、トータルビューティーサロンを目指し、最近はネイルやメイクアップ、まつエクをメニューに導入しているところも増えてきました。今後、美容業界でのアイリストの需要はますます増え、活躍できる場も増えていくでしょう。
アイリストは10年後も就職できる可能性が高い
目元の施術は、専門知識と高度な技術がないと事故につながってしまう可能性があるので、注意が必要です。
実際に国民生活センターには、美容師免許のない人の経営しているアイラッシュサロンで施術を受けて、施術後に充血したり、アレルギー反応がでたりしてしまったことが報告されています。
そのため、アイリストはつねに高い技術力が求められるようになりました。このことから10年後にも需要があり、就職できる可能性の高い職業といえます。
アイリストは何歳まで続けられる?
仕事によっては年齢制限があったり、年齢制限がなくても体力的に続けていくのがむずかしくなったりすることもあるでしょう。
ここでは、アイリストの年齢層と、働き続けることで生じるデメリットについてくわしく解説します。
アイリストの年齢層
アイリストには40歳を超えても現役で活躍している方もいますが、平均年齢は20~30代となっています。比較的新しい職業だからというのもありますが、アイリストは女性が多く、結婚や出産を機に退職する人が多いのも理由のひとつでしょう。
立ち仕事ではないため妊娠していても続けられるように思われがちですが、アイリストは前傾姿勢になるため、お腹が大きくなるにつれて施術が難しくなってしまうからです。その一方で、フルタイムの仕事とは異なり、自分のペースで働けるので、復帰しやすい職業でもあります。
年齢を重ねると出てくる影響
アイリストは一生続けられる職業ではありますが、それでも長く続けるといくつかの問題も生じてきます。
まずは、体力と視力の問題です。アイリストの仕事は目を酷使し、長時間に渡って前傾姿勢が続きます。年を重ねると、老眼により作業がむずかしくなったり、肩こりや腰痛、腱鞘炎に悩まされたりするアイリストも多いです。
また、世代ギャップなどの問題もあります。アイラッシュサロンを利用するのは、おもに20~30代の女性のため、美容室と異なり、お客様との年齢差が気になって働きづらさを感じるアイリストもいるようです。
アイリストとしてのキャリアアップ
美容師免許を取得してアイリストとして働くようになったら、自分のアイリストとしての将来像も気になるのではないでしょうか。
ここでは、アイリストとしてキャリアアップする具体的な方法をご紹介します。
技術を磨く
アイリストとして働きはじめたら複数の選択肢がありますが、どの道を選ぶとしてもアイリストとしての高い技術力が必要です。
技術力を磨く方法としては、お客様に施術をおこなう以外に、アイリスト用のウィッグを使って練習したり、サロンモデルを募集して施術をおこなったりする方法があります。サロンモデルの募集は、個人のInstagramやTwitterを利用して集めることもあるようです。
資格を取得する
美容師免許は国家資格ですが、アイリストには国家資格はありません。アイリスト関連の資格はすべて民間資格になり、検定試験には「アイデザイナー技能検定試験(JECA)」と「アイリスト技能検定試験(JEA)」があります。
この資格を取るためには、アイリスト専門スクールに通うのが一般的です。美容学校のように数年かけて通う必要はなく、短いところでは1日、長くても数カ月で修了でき、数万円から学べます。
講師への道も
視力が弱くなってしまったり、体力的に仕事を続けるのがむずかしくなってきたりしたら、講師になるという道もあります。
講師になる方法としては、アイリスト団体に所属して講師資格を取得し、公認講師として仕事を紹介してもらうのが一番の近道です。講師が活躍できるおもな場所は、アイリスト専門スクール、イベントやセミナーなどになります。
アイリストとして独立するには?
アイリストを目指している方のなかには、いずれは自分のアイラッシュサロンを開きたいと思っている方もいるでしょう。ここでは、アイリストとして独立するために必要なものを解説します。
独立にはアイリストとしての技術と知識が不可欠
アイラッシュサロンの経営にはさまざまな費用が必要なので、経営を続けるためには収入を安定させるために、リピーターの確保が必要不可欠です。
有名アイラッシュサロンで働いていれば、サロンの名前で集客ができたかもしれませんが、独立したら自分の実力だけで新規顧客獲得をしていかなくてはいけません。
お客様にアイリストとしての実力を証明できるように、資格を取得したり、勉強会に参加して新しい知識と技術を習得したりして、日々努力し続けることが大切です。
サロンの開業に必要なもの
サロンを開業するには、いくつかの事前準備も必要になります。サロン開業にあたり、必要になるものは、次の3つです。
サロンを開く場所
アイラッシュサロンの開業は、「店舗型」と「自宅型」があります。「店舗型」にする場合は、サロンを開く場所を探さなくてはいけません。
「店舗型」と「自宅型」でも保健所の開業許可が必要なので、物件を探すときは基準を満たせる物件を用意する必要があるでしょう。
医師の診断書
開業許可申請の手続きには、皮膚疾患などの伝染性疾患がないことを証明する医師の診断書も必要です。
施術台や施術用の道具一式
アイリストとして独立する際は、普段使っている商材や道具一式のほかに、設備も必要です。開業に必要なものには、次のようなものがあります。
・施術台
・施術用の道具一式
・まつ毛エクステに必要な商材や消耗品
・鏡
・ワゴン
・スツール
・照明
・音響
・カウンセリングカルテ
アイリストには将来性あり!年齢を重ねても続けられる
アイリストは加齢によるいくつかの影響は考えられるものの、明確な年齢制限は設定されていないので、美容師免許を取得すれば生涯働き続けられます。アイリストとして経験を積むことで、講師やアイラッシュサロンのオーナーとして第二の人生を歩むことも可能です。
アイリストは長く働き続けられる職業ですので、手先が器用で、将来性があり一生続けられる仕事を探している方は、アイリストを目指してみてはいかがでしょうか。
※有限会社ローヤル化研が商標登録している「アイリスト」。これは、まつ毛のパーマの施術を担当する専門的の知識および技術を持った人のことです。
引用元サイト
マツエクサロンBlanc
https://www.blanc-group.co.jp/fc
日本アイリスト協会 JEA認定講師とは