得意なアートを活かした仕事に就きたくて、小学校教員からネイリストへ転身しました。

この世に手業を生業にしているサービス業はどれぐらいあるのでしょうか?手一つで人を喜ばせたり、疲れを取ったり、美しくしたり、癒やしたり・・・。これってすごいことですよね。

このコラムは、手業を生業にしている美容からヘルスケアの業界の方々にフォーカスをしたプロフェッショナルインタビューです。その人の手が語る物語をお楽しみいただければ幸いです。

モアリジョブ編集部

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私の手にしか、できないシゴト。 フォックス絢乃さん

――ネイリストになったきっかけは?

フォックス アメリカ人の主人との結婚がきっかけです。ネイリストになる前は、小学校の教員をやっていたのですが、将来アメリカに住む可能性を考えて、アメリカでも通用する手に職を付けられる仕事に就きたいと思いました。昔から絵を描くことが大好きで、得意なアートを活かせるネイリストになりました。

――小学校の教員からネイリストですか。周りから反対されたんじゃないですか?

フォックス そうですね・・・周りからは「何で辞めるのもったいない」と沢山言われました。

――ご主人も反対されましたか?

フォックス 主人は、ものすごく応援してくれました。というのも、教員時代はサービス残業が多く、主人からはやるべきではないといつも言われていたんですね。私としては、教育の場から離れることに対して“もったいない”し“寂しい”って気持ちもあったんですけど、主人が言っていることももっともだなと思っていたので、将来アメリカに行くことを考えると、教員から離れてみるのも悪いことじゃないのかな・・・と。

――ネイリストになって最初のお客様を施術したときの気持ちはいかがでしたか?

フォックス 最初はすごい緊張しましたが、その当時の店長が技術を認めてくれていたので、最初から自信を持って施術に入ることができたと思います。

――ネイリストになってからの失敗談があったら教えてください。

フォックス 店長としてスカイツリー店に配属される前に、もっと技術力を磨いておけば良かったなということでしょうか・・・。店長は、スタッフに指導する立場なので、技術でも接客でも、何でも出来ないといけないんですね。入社後、私は店長になるまで、駆け足で来てしまったので、技術的にまだ完璧と言えるレベルではない状態でした。教育担当の先生から、もっと積極的に教わって技術力を上げておけば良かったなと就任直後はよく思っていました。

――フォックスさんの成功談をお聞かせください。

フォックス 最初はアルバイトとしてDIVAに入社しました。入社後、3ヶ月で社員に昇格、入社後半年で最優秀新人賞を取れたことでネイリストとしての自信に繋がりました。賞を取ったときは本当に嬉しかったです。

DASHINGDIVAフォックス絢乃

――ネイリストになってからの思い出のお客様は?

フォックス 主人のお義母様ですかね。結婚式のために日本に来日した際に、私のお店に来てくれて、人生初のネイルを私にやらせてくれました。アメリカはジェルの文化もあまりないですし、お義母様は普段からマニキュアもしないタイプなので、私の施術を本当に喜んでくれたのが忘れられない思い出ですね。

――今までネイリストを辞めたいと思った事は?

フォックス う〜ん、そうですね・・・。辞めたいなと思った事はありますが、思い詰めたことはないですね(笑)。理由ですが、教員をやっていた時と違って、毎日違うシフトで勤務するため、体がついていかず大変だったことですね。今はシフトにも慣れました。シフト制は、自分で休みがコントロールしやすいので、今は休みを上手く調整できています。

――ネイリストを続けている理由は?

フォックス この業界で、自分の技術を提供できることが、とても価値のある経験になっているからです。自分の得意なアートを、仕事を通じて提供できることを喜ばしく思っています。いつかアメリカで自分のお店を持ったり、自分の将来に繋がるんだと考えると、簡単に諦めたくはないですね。

――フォックスさんのモチベーションは?

フォックス お客様に私の技術を喜んでもらう事が楽しみであり、モチベーションに繋がっています。また、今まで2回店舗を異動していますが、異動しても私に付いてきてくださるお客様がいることも、私のモチベーションになっています。

――フォックスさんにとっての恩師はいらっしゃいますか?

フォックス DIVAに入社してからお世話になった、店舗の店長とスタッフたちです。DIVAにアルバイトとして入社した時に、同期の誰よりも早く社員になりたいと思っていました。それを後押ししてくれたのが、最初の店舗でお世話になった鈴木店長でした。2店舗目の店長の柘植店長からは、自分で考えて行動する事の大切さを教えてもらいました。成長のフェーズごとにタイプの違う店長と一緒に過ごせたことが、今の自分に繋がっていると思います。

DASHINGDIVAフォックス絢乃

――仕事とプライベートのバランスはどうですか?

フォックス ネイリストとして勤務して1年ちょっと経ちました。まだバランス良く出来ているわけではないかなと思いますが、入社したころに比べると大分良くなりました。入社当初は、早く上達したくて、休みの日はひたすら練習していました。シフトの日は長い時間お店にいて、家のことをなかなか出来ないことがあるのですが、主人が協力してくれているので助かっています。だからでしょうか、休みの日はとにかく掃除をしたくなって、家中きれいにしています(笑)。

――将来の自分はどうなっていると思いますか?

フォックス 将来は、主人の出身地アメリカで、このネイルの技術で生きて行けたらと思っています。自分のビジネスとして、アメリカでお店を持てたら嬉しいな・・・と。ネイルは、日本人として技術がかなり評価される職業だと思うので、日本人として誇りを持って、技術を提供できればと思っています。

――最後に、ネイリストを目指している方に一言。

フォックス やりたいと思ったら、まずはやってみれば良いと思います。私は教員からネイリストへと、全然違う職業に飛び込みました。やりたいと思う強い気持ちと主人の応援があったからこそ、今の自分があります。やりたいと思ったら立ち止まらずに、行動に移してみてください。

DASHINGDIVAフォックス絢乃_座右の銘

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DASHING DIVA(ダッシングディバ)

一人ひとりに、きれいと自信を。
https://relax-job.com/job/013246

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