入社後に味わった大きな挫折。先輩のひと言に背中を押され、入社3ヶ月で売上110万円を達成「Null」Umehiraさん
「新時代を代表するサロンを創る」をビジョンに掲げ、ブリーチカラーやルーツカラー、エンドカラーなどデザインカラーのトレンドを発信し、業界を圧巻している「Null」。今回は新卒採用でカラーリストとして入社し、3ヶ月目には売上110万円を達成したUmehiraさんにお話しを伺います。
前編ではUmehiraさんの美容学生時代や就職活動での挑戦についてお話しを伺いました。
後編では、Umehiraさんが最終的に「Null」の採用を勝ち取り、入社からわずか3ヶ月で月間売上110万円を達成するまでの歩みを紹介します。
実は入社した4月に月間売上110万円を達成することを約束していたというUmehiraさんですが、一度はその挑戦に失敗してしまいます。大きな挫折を味わったUmehiraさんの背中を押してくれたのが、取締役のAYATOさんからのある言葉だったそうです。
お話を伺ったのは…
Umehiraさん
Null jr.stylist

2004年4月27日生まれ。資生堂美容技術専門学校卒業。2024年4月「Null」入社。お客様の【個性】や好きにマッチさせた唯一無二のデザインカラーを得意とし、感受性とお客様のファッション性をブレンドした新しいヘアをお客様に提供している。
圧倒的なプロ意識に刺激を受け、自分の甘さを痛感

――入社してみてどんなことを感じましたか。
スタッフ全員から圧倒的なプロ意識を感じました。とくに驚いたのは、みんなが「人のため」という軸で動いていることです。
「Null」はフリーランスとレギュラーサロンの良さを組み合わせたハイブリットサロンです。アシスタントからJr.スタイリストは正社員、スタイリストデビュー後に基準をクリアしていれば、プロスタイリスト契約のようにフリーランスとして働く形も選択出来るようになっています。一般的なフリーランスサロンでは、個人の向上がメインとなり個々の感じが強いと思いますが、「Null」は仲間やお客様思いの方々が多く、一体感があります。その姿に大きな衝撃を受けました。
完璧さ、時間への強い意識など、あらゆる点で高いプロ意識があり、自分の甘さを痛感した時期でもあります。メンバーへの憧れが一層強まり、「一緒に上がっていくしかない」と決意しました。
目標未達の挫折。先輩からのひと言が再挑戦の火をつけた

――入社後に感じた壁は?
入社直後の目標が未達に終わってしまったことです。僕は学生時代に実践的な取り組みをしていたことを評価され、カラーリストとして入社することになり、入社した4月に売上110万円を達成する約束をしていました。しかしこれが達成できなかったのです。
入社と同時に味わった大きな挫折でした。仕事が楽しいと感じられなくなり、精神的に追い込まれ、体調まで崩してしまったんです。夢と現実のギャップを突きつけられ、ネガティブな性格が顔を出した瞬間でもありました。
なぜ達成できなかったのかを考えてみると、学生時代に実践的な技術を学んではいましたが、時間への意識が欠けていたのだと思います。数をこなす経験が足りていなかったため、サロンワークのスピードについていけず、思うように売上を伸ばせなかったのです。お客様に満足いただける内容を提供できていないと痛感しました。
――どのようにして、その壁を乗り越えましたか?
入社時に「スタッフ全員を超える」と宣言していたため、挫折感を味わって落ち込んでいる僕に対して取締役のAYATOから「数年後に梅ちゃんに超えられるなんて考えられないし、絶対にそんなことをさせない自信がある」と言われたことがきっかけでした。
僕を再び奮い立たせるためにあえてきつい言葉をかけてくれたのだと思いますが、実際にその一言で悔しさと負けたくない気持ちが強く湧き上がってきました。自分はダサい、そう思った瞬間に再びエンジンがかかり始めたんです。
そして3ヶ月後の7月、ついに目標としていた月間売上110万円を達成。大きな自信につながりました。
不採用から学んだ、ネガティブを転換させる力

――就活の体験はUmehiraさんにとって、どんな学びになりましたか。
一度、本命だったサロンに落ちた経験があったからこそ、ネガティブな体験をどうプラスに転換するかを考えられるようになったと思います。「Null」以外で働くことはまったく想定していなかったので、当初は大きく落ち込みました。ですが、その悔しさをきっかけに、目標を「入社」ではなく「その先」に置く、という考え方へ切り替えることができたんです。
何度もお話ししているように、元々美容学生時代までは、かなりネガティブな性格でした。でもその経験を経て「どう発想を転換していくか」という視点を持てるようになったと思います。
今でも、自分の中にマイナスな面があることは変わりません。でもそれを悪いことだとは思わなくなりました。たとえば「うまくいかないかもしれない」という不安があるからこそ、入念に準備したり、練習に力を入れたりできます。そしてどうすれば成功できるかを考える原動力にもなる。視点の転換こそが自分の強みだと思えるようになりました。
――最後に、これから美容師を目指す人へアドバイスをお願いします。
美容学生のうちにまずやってほしいのは、自分自身と徹底的に向き合うことです。働き始めてからも、美容師の仕事は常に「自分との勝負」です。自分の強みと弱み、夢と現状の距離をしっかり把握することが大切で、これができていないと、目標までのプロセスを描くことも、自分に何が足りていないかを知ることもできません。
面接では、自分をよく見せようと取り繕っても必ず見抜かれます。嘘をつかないことが何より重要です。
もう1つ大切なのは、アルバイトでも人との交流でもいいので、さまざまな経験をすること。さまざまな経験を自分の人生に落とし込むことで、人間性が深まります。
「Null」を含め、多くの一流サロンでは技術力は後からついてくるので、人間性を重視して採用を行っています。だからこそ多様な経験を積むことが不可欠だと思うんです。正直、僕にはそれができていませんでした。だからこそ一度不採用となったのだと思います。
美容師の仕事は、お客様に喜んでいただける点で本当にやりがいがあります。SNSの発信、日々の練習、技術力の向上。そのすべてが、お客様が安心して来店し、笑顔で帰ってくださることにつながっている。これ以上に魅力的な仕事はありません。ぜひ挑戦してみてください。
Umehiraさんが就職活動で学んだ3つのポイント
1.ゴールを「入社」ではなく、その先の美容師人生に置く
2.自分自身と徹底的に向き合う
3.多様な経験で人間性を磨く
就活を通して多くの経験を重ね、着実に成長を遂げたUmehiraさん。その等身大の言葉には、これから美容師を目指す人にとって大きな学びが詰まっていると感じました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
Check it
Null 原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前1-14-4 1/1 HARAJUKU “K” 4F

-min.jpg?q=1)
-min.jpg?q=1)

-min.jpg?q=1)
