歯科助手10年目の給料事情とは?未経験者でもできる給料アップに向けたキャリアパス

歯科助手として10年目を迎えると、業務にも慣れ、給料や今後のキャリアについて考える人も多いのではないでしょうか。

10年目ともなると、給料の相場が分かりにくく、実際にどれくらいもらえるものなのか悩んでいる方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、歯科助手歴5〜10年目の給料事情を中心に、給料アップに向けたキャリアパスについて紹介します。これから歯科助手を目指す人にも役立つので、ぜひ参考にしてください。

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歯科助手5〜10年目の給料はどれくらい?

歯科助手の給料は、経験年数によって差が生じるのが特徴です。ここでは、歯科助手歴5〜10年目の給料について、以下の2つのデータをもとに紹介します。

・厚生労働省運営の職業情報提供サイト「job tag」:歯科助手
・令和6年賃金構造基本統計調査:その他の保健医療サービス職業従事者

なお、「その他の保健医療サービス職業従事者」には、歯科助手以外の職業も含まれています。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|歯科助手 - 職業詳細
厚生労働省|職業分類対応表 excel

5~10年目の正社員の給料は約23万円|年収299~345万円

job tagに掲載されている歯科助手の「経験年数別所定内給与額」を見てみると、歯科助手歴5~9年目の平均給与は22万5,400円、10~14年目になると24万100円となっているため、5~10年目の給料は約23万円と予想されます。

年収に換算すると、12カ月分の月給+ボーナスで299〜345万円が相場です。ボーナスについては次項で詳しく紹介します。

なお、令和6年賃金構造基本統計調査によれば、歯科助手を含む「その他の保健医療サービス職業従事者」の5~9年目の所定内給与額は27万1,800円、10~14年目になるとやや下がって26万円となっています。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|歯科助手 - 職業詳細
e-Stat|賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

ボーナスは月給の1~3カ月分が一般的

勤務先によって、ボーナスがあるところとそうでないところがあります。ボーナスがあるところは年に1〜2回の支給が一般的で、1回につき給料の1〜3カ月分が相場です。

5〜10年目の歯科助手がもらえるボーナスは、1カ月分支給なら23万円、2カ月分支給なら46万円、3カ月分なら69万円が目安でしょう。

なお、令和6年賃金構造基本統計調査の記載では、「その他の保健医療サービス職業従事者」の賞与は、所定内給与の約2.7カ月分である74万3,900円となっています。

経験年数別の給料(入社0年から15年以上)

さきほど月給の目安を紹介しましたが、job tagに掲載される歯科助手の「経験年数別の所定内給与額」の詳細は以下のとおりです。

経験年数

所定内給与額

0年

20万100円

1~4年

21万3,300円

5~9年

22万5,400円

10~14年

24万100円

15年以上

25万1,100円

5~10年目の短時間労働者の時給は1,200~1,300円

令和6年賃金構造基本統計調査によると、アルバイトやパートなど短時間労働をしている「その他の保健医療サービス職業従事者」の時給は、5~9年目で1,334円、10~14年目はやや低い1,261円となっています。

引用元
e-Stat|賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 短時間労働者 職種

給料に差が出る要因はさまざま

給料に差が出る要因はさまざまです。職場や勤続年数によって違いがあるだけでなく、地域や学歴の違いも影響します。地方よりも人口が多い都市が高めの傾向で、高卒と大卒では大卒のほうが基本給が高めに設定されていることも多いです。

歯科助手全体の給料や年収はどれくらい?

ここからは、歯科助手全体の給料や年収について紹介します。「job tag」のデータと実際の求人データをもとに、歯科助手歴5~10年目を含むすべての歯科助手における、正社員と短時間労働者(アルバイト・パート)の給料相場を見ていきましょう。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|歯科助手 - 職業詳細

正社員の給料は約20~25万円|年収は322.9万円

さきほど紹介した、「job tag」の歯科助手の勤続年数0年から15年以上までのデータによれば、正社員の月給は約20~25万円です。

なお、同サイトでは、全国の歯科助手の平均年収は322.9万円と紹介されています。しかし地域差が大きく、最も低い島根県が206.8万円、最も高い愛媛県が411万円と、200万円以上の差があります。

同じくjob tag内に掲載されている、ハローワーク求人統計データの求人賃金(月額)は、19.9万円となっています。

歯科助手の求人を扱う求人サイト「リジョブ」における歯科助手の正社員の給与は、20万2,294〜24万8,058円です(2024年7月時点)。

短時間労働者(アルバイト・パート)の給料は1,281円

「job tag」によれば、短時間で働く歯科助手の平均時給は1,281円です。ただし、都道府県によって最低賃金や相場の料金が違うため、この金額より低い可能性もあります。

リジョブにおける歯科助手のアルバイト・パートの時給は、1,177〜1,281円です(2024年7月時点)。

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歯科助手の年齢別の年収はどれくらい?

厚生労働省運営の「job tag」では、歯科助手の年齢別の年収も掲載されており、次表のようになっています。

年齢

年収

~19歳

270万6,900円

20~24歳

297万3,600円

25~29歳

328万3,100円

30~34歳

312万6,200円

35~39歳

338万3,500円

40~44歳

365万8,500円

45~49歳

330万3,800円

50~54歳

355万3,500円

55~59歳

327万円

60~64歳

313万7,600円

65~69歳

252万900円

70歳~

152万390円

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|歯科助手 - 職業詳細

未経験者でもできる!歯科助手が給料アップが目指せる歯科助手のキャリアパス

歯科助手は必須資格がなく、未経験でもスタートできる仕事です。ここでは、5~10年目の歯科助手はもちろん、歯科助手の経験がない人でも給料アップが目指せるキャリアパスについて紹介します。

1. 【未経験者】未経験OKの歯科医院に就職・転職する

歯科助手は未経験OKの求人も多く、職場によっては知識やスキルを一から学べるところもあります。そういったところに就職・転職すれば、未経験者でも歯科助手としてキャリアをスタートできるでしょう。

2. 経験を積む

勤続年数は給料アップに影響するため、まずは仕事を覚えて経験を積んでいくことが大切です。

歯科助手の仕事は窓口業務や事務作業に加えて、歯科医療の知識や治療内容・専門用語・器具の名前や扱い方など覚えることが多いので、はじめのうちは大変かもしれません。しかし、経験を積んでいくうちに仕事の幅が広がるはずです。

3. 資格を取得する|歯科衛生士や民間資格

歯科助手には国家資格はありませんが、歯科衛生士の国家資格を取得するのもおすすめです。歯科助手よりも高度かつ専門的な知識や技術を身につけられるため、担当できる業務が増えるだけでなく、給料アップにもつながります。

ただし、3年以上の通学制の養成校に通い、国家試験に合格しなければならず、時間もお金も必要です。

引用元
日本歯科衛生士会|歯科衛生士になるには?

国家資格ほど難易度が高くなく、歯科助手としてのスキルを高められるのが、民間資格の取得です。通信講座などで気軽に受講でき、短期で取得できるものも。

必須ではないからこそ、事前に取得しておけば就職・転職時に役立つほか、職場によっては資格手当がついたり、待遇がよくなったりする可能性もあります。

歯科助手に役立つ民間資格

歯科助手に役立つ民間資格として、日本歯科医師会の「歯科助手認定資格」が有名です。ほかにも、全国医療技能検定協議会の「歯科医療事務検定」、日本能力開発推進協会の「歯科助手」などがあります。

以下の記事で取得方法などを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

関連記事
歯科助手資格は意味ない?資格取得のメリットやおすすめの資格・向いている人の特徴

4. 同じ歯科医院で役職を目指す

勤続年数が長くなれば、昇格のチャンスにも恵まれやすいです。若手歯科助手の指導やトレーニングに携わったり、役職に就いたりすることもあるでしょう。役職に就けば、基本給が上がるだけでなく、役職手当がつく可能性もあります。

5. 好条件の職場に転職する

歯科助手の求人は全国に多数あるため、給料アップやキャリアアップを目指すなら、好条件の職場に転職する手もあります。経験を積んでいれば、好待遇で迎えられるケースも少なくありません。

また、歯科助手にはさまざまな働き方があるのが特徴です。たとえば、結婚や出産を機にキャリアを見直したい方であれば、アルバイトやパート・時短勤務など、自分にとって無理のない条件で働ける職場を選ぶこともできます。

よりよい就職先・転職先を探すには?

歯科助手の求人は、ハローワークや求人誌など、さまざまな方法で探すことができます。なかでも、より自分に合った就職・転職先を見つけやすい方法として、以下で代表的な2つを紹介します。

就職・転職エージェントを活用する

就職・転職エージェントは、希望条件を伝えることで、それに合った求人を紹介してくれるほか、提出書類の添削や面接対策などのサポートが受けられます。はじめて就職・転職をするという人にとっては心強いでしょう。

なお、エージェントによって扱う業界が違うため、歯科業界に強いエージェントを利用するのがおすすめです。

求人サイトを利用する

求人サイトは、好みの条件に合わせて求人の検索・閲覧・応募ができます。インターネット環境さえあれば、スマホやパソコンからいつでも・どこでも利用できるのが魅力です。

求人によっては、院内の雰囲気が分かる写真なども掲載されており、ほかの求人と比較しながら自分好みの職場を探すことができます。

求人サイトによって掲載数や得意な業界が異なるため、求人数が豊富で歯科を扱うところを利用するとよいでしょう。

希望条件が豊富なリジョブがおすすめ!

数ある求人サイトのなかでも、とくにおすすめなのが「リジョブ」です。リジョブは歯科助手の求人を多数掲載しており、詳細な条件を用意しています。

勤務条件をはじめ、立地や規模・客層などの指定ができるため、より自分好みの求人を探しやすいのが特徴です。

また、転職満足度※が高いため、歯科助手で転職を考えている人にピッタリといえるでしょう。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)

歯科助手は給料アップが目指せる仕事!自分に合った方法でキャリアを築こう

歯科助手歴5〜10年目の給料の相場は、約23万円です。ただし、職場によって異なるだけでなく、地域や学歴なども影響して差が出やすいのが特徴です。

そんな歯科助手が給料アップを目指すには、経験を積んで役職に就いたり、資格を取得したりする方法があるほか、希望の条件に合う職場を探して転職するという手もあります。

これから歯科助手になりたいという人や、歯科助手としてさらに給料アップやキャリアアップを目指したいという人には、未経験OKの求人も豊富なリジョブがおすすめです。

リジョブに掲載されている歯科医院の求人ページには、社風や特徴など詳細な情報が掲載されています。自身の価値観やキャリアプランと照らし合わせて、自分に合った職場を見つけてください。


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