歯科助手を辞めたいと思うおもな理由5つと辞めたいと思ったときにすべきこと

歯科助手として働くなかで、「辞めたい」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。どんなに好きな仕事をしていても、辞めたくなることがあるのは珍しいことではありません。

歯科助手を辞めたいと思う理由は、人間関係の悩みや、勤務時間・給与への不満など人によってさまざまです。

この記事では、歯科助手が辞めたいと思うおもな理由5つと、辞めたいと思ったときにすべきことを紹介します。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

歯科助手を辞めたいと思う理由とは?おもな悩み5選

歯科助手を辞めたいと思う背景には、どんな理由があるのでしょうか。ここでは、歯科助手の主な悩みを5つピックアップして紹介します。

1. 人間関係にストレスを感じる

職場の人間関係に、悩みやストレスを抱えている歯科助手も少なくありません。たとえば、女性が多い職場であるがゆえに、女性ならではの人間関係の難しさを感じている人もいます。

また、歯科衛生士と上下関係がはっきりしやすい環境でもあるので、立場の違いが不満につながっていることも。

さらに、歯科医院や歯科クリニックは一般的な職場よりもコミュニティが小さめで、スタッフとの相性がよくないと、仕事にも影響が出ることがあります。

歯科医師や院長と価値観が合わないことも

ほかのスタッフとの関係が良好であっても、歯科医師のサポートをするなかで相性の悪さを感じたり、院長の価値観や考え方が合わなかったりすることもあるようです。院長が歯科助手を軽んじていて、なかなか話を聞いてもらえないという不満を抱える人もいます。

2. 勤務時間が長い・休みが少ない

歯科医院にもよりますが、勤務時間の長さや休みの少なさが、職場に対する不満につながっているケースもあります。

最近は、仕事終わりの人でも来院できるよう診療時間が長めの歯科医院も増えており、必然的に歯科助手の勤務時間も長くなりがちです。また、朝早く出勤したり、残業したり、休憩を早めに切り上げたりしなければならないところもあります。

さらに、休診日が少ない歯科医院も多く、しっかりと休みを確保しづらい環境であることも、悩みの種になりやすいです。

3. 身体的につらい

治療のサポートをするときは、立ちっぱなしかつ、腰を曲げた状態でいる時間が長いです。そのため、腰痛や肩こりに悩まされる人もいます。

さらに、器具を取りに行ったり、ユニットと受付を行き来したりと動く時間も多く、身体的なつらさを感じている人も少なくありません。

4. 給料が見合わない

歯科助手には必須資格がないため、歯科医師や歯科衛生士よりも給与が低く設定されています。しかし、拘束時間の長さや業務量に対し、給料が見合っていないと感じる人もいるようです。

厚生労働省が運営する「job tag」によれば、歯科助手の平均年収は約323万円です。年齢別の年収や経験年数別の所定内給与額を見ると、経験を積んだり年齢を重ねたりしても、大幅な収入アップにはつながりにくい傾向があります。

引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|歯科助手 - 職業詳細

5. 教育・研修制度が整っていない

歯科助手は未経験でスタートできる仕事ではあるものの、専門用語や治療内容・器具の名称や使用方法など、覚えなければならないことが非常に多いです。しかし、少人数がゆえに指導係を配置できないことがあり、教育体制や研修制度に不満を抱える人もいます。

また、ほかのスタッフに質問したくても、多忙な様子を見て遠慮してしまうこともあるようです。

歯科助手を辞めたいと思ったらどうすればいい?

いくら歯科助手を辞めたいと思っても、何の計画も立てずにすぐにやめるのはおすすめできません。一度状況を整理して、次のステップを考えることが大切です。ここでは、辞めたいと思ったときにやるべきことについて、順を追って紹介します。

1. 辞めたいと感じる理由について考える|自己解決が可能かどうか

まずは、なぜ辞めたいのか、その理由について考えます。理由は一つだけではない可能性もあるので、すべて書き出しましょう。そして、書き出した理由が自分の努力で解決できるものかを見極めます。

たとえば、仕事がなかなか覚えられないという悩みや、ミスが続いているような場合であれば、以下のような方法で解決できるかもしれません。

・メモをとる
・上司に相談する・確認する
・ミスを防ぐための具体的な行動案を考える
・経験を積む(長い目で見る) など

反対に、給与や待遇・ハラスメント被害などが理由の場合は、自分だけで解決するのは難しいでしょう。

2. 仕事を続けるか転職するかを判断する

辞めたい理由が自分で解決できるものかどうかを見極めたら、次は仕事を継続するか転職するかを判断します。

自分の行動や努力によって解決できる可能性がある場合や、すぐに解決できなくとも、状況がよくなる可能性がある場合などは、しばらく続けてみるのがおすすめです。

とくに就職して1年未満の場合は、短い職歴が悪目立ちしてしまう恐れがあります。また、仕事内容を覚えきれないまま次の職場に移ってしまうと、再び一から学びなおさなければならないので、1年程度は様子を見るとよいでしょう。

反対に、どうしても解決が難しい場合や、心身に支障をきたしている・ほかにやりたいことができたという人は、転職の道を考えてみるのがおすすめです。

歯科助手自体を辞めるか否かも考えよう

人間関係や職場環境・給与や待遇などを理由に辞める場合は、職場を変えることで解決できる可能性があるため、歯科助手の求人を探すという手もあります。

反対に、仕事内容が原因の場合は環境を変えても同じ悩みを抱えることになるため、歯科助手自体を辞め、他職種の仕事を考えるとよいかもしれません。

3. 【転職する場合】希望の職種や条件を洗い出し優先順位をつける

歯科助手を続ける場合、希望職種の洗い出しは不要です。一方、歯科助手そのものをやめる場合は、どんな仕事がしたいかを考える必要があります。

その後、勤務日数や給与・待遇等、自分の希望条件をリストアップしましょう。すべての条件を満たす職場を見つけることは難しい可能性があるため、これだけは譲れない条件を決めたり、優先順位を決めたりしておくのがおすすめです。

4. 自分に合う方法で転職先を探す

転職先を探す方法は、歯科医院のホームページをチェックしたり、ハローワークで紹介を受けたりとさまざまです。自分に合った方法で求人情報を収集しましょう。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

より自分好みの転職先を見つけるには?

転職先を探す方法のなかでも、より自分好みの求人を見つけやすい代表的なものを2つ紹介します。

転職エージェントを活用する

転職エージェントは、担当者に希望条件などを相談することで、自分に合った求人を紹介してもらえるのが特徴です。応募や条件交渉、日程調整などを任せられるほか、書類審査や面接に向けたサポートも受けられます。

さまざまなエージェント会社があるため、歯科業界に強いエージェントを利用するのがおすすめです。

求人サイトを利用する

求人サイトは、自分の希望条件に合う求人を検索できる点が特徴です。好きなタイミングで利用でき、サイト上から応募ができます。なかには、複数の求人に応募できるところも。

求人数が多く、毎日新しい求人が掲載されているため、比較しながら自分に合った職場を探しやすいでしょう。

なかでも美容・ヘルスケア業界に特化した「リジョブ」は、歯科助手の求人が多数掲載されており、豊富な条件があるのでおすすめです。

院の雰囲気が分かる写真や、社風・こだわり・求める人物像など、知りたい情報が充実しています。

退職の意思を伝えるときのポイント

退職を希望してもなかなか辞めさせてもらえなかったり、トラブルになったりするのを避けるため、以下で退職の意思を伝えるときのポイントを紹介します。

辞める1~3カ月前に申し出る

いざ辞めるとなると、引継ぎをしなければなりません。また、歯科医院側は次のスタッフを募集しなければならない可能性もあるため、余裕をもって辞める1〜3カ月前に申し出るようにしましょう。

法律上は2週間前に伝えれば退職できますが、規模が小さいところにとって、急な欠員は大きなダメージです。いつまでに申し出が必要か、就労規定などに明記されていることもあるので、事前にチェックしておきましょう。

最初に院長に伝えるのがベスト

退職の意思は、最初に院長に伝えるのがベストです。先に同僚などに話して噂が広まると、院長の耳に入ってしまう恐れがあり、その後雰囲気が悪くなったり、余計に働きづらくなったりするかもしれません。

退職理由は前向きな内容で伝える

歯科医院側としては、なぜ辞めたいのかを知っておきたいものなので、理由をしっかり伝えることが大切です。

しかし、愚痴や不満をそのまま伝えるとトラブルにつながる恐れがあります。そのため、やりたいことが見つかった・キャリアアップしたいなど、前向きな理由を伝えましょう。

初日や試用期間中でも基本的には即日退職は不可であることを心得ておく

病気や介護・ハラスメント・法令違反などやむを得ない理由がない限り、即日退職はできません。最低でも2週間前に申告し、就業規則や契約書に申告時期の記載があれば従う必要があります。

初日に辞めたいと思ったとしても、仕事はもちろん院の様子をすべて把握できるわけではないので、もう少し踏みとどまってみましょう。

歯科助手として働く魅力

冒頭でもお伝えしたように、どんな仕事でも辞めたくなることはありえます。辞めたいと感じる理由によっては、長い目で見てみることも大切です。ここでは、歯科助手そのものを辞めるか迷っている人に向けて、歯科助手の魅力について改めて紹介します。

転職先が見つかりやすく需要も高い

歯科医院は全国各地に数多くあり、歯科助手の人手不足に悩むところも少なくないため、需要が高いです。経験がある人ほど重宝されるので、転職先も見つかりやすいでしょう。

また、歯科医療自体の需要もなくなることがないため、そこでサポートをする歯科助手にも将来性があります。いい職場に出会えれば、長く続けられるでしょう。

ライフステージに合った働き方ができるところも多々

最近は、産休・育休制度が整っているところも増えており、子どもを授かっても辞めずに済む職場も多いです。育休明けは、相談すれば時短勤務に切り替えてもらうこともできるかもしれません。

また、アルバイトやパートの求人も豊富にあるため、ライフステージに合った働き方ができるところも豊富にあります。

歯科助手を辞めたいときは解決策を考えて同じ歯科助手での転職も視野に入れよう

歯科助手を辞めたいと感じたときは、すぐに退職を決断するのではなく、まずはその理由を整理し、自分で解決できる可能性がないかを検討することが大切です。

職場環境に問題がある場合は、歯科助手そのものを辞めるのではなく、別の歯科医院に転職するという選択肢も視野に入れてみましょう。

歯科助手の転職先を探す際は、転職満足度※が高いリジョブがおすすめです。リジョブは、給与や待遇・歯科医院の雰囲気や規模など、詳細な条件を指定できます。ぜひリジョブをチェックして、自分に合った職場を見つけてください。

※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)


この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事