4名のお客様を掛け持ちしていた前社時代。先輩に誘われじっくり施術できる環境へ「PROVE TOKYO」松井コースケさん

東京・渋谷にあるメンズパーマ特化型サロン「PROVE TOKYO」。お客様の日常の悩みや理想に合わせた丁寧な施術で、若者を中心に幅広い世代のお客様から人気を集めるサロンです。

今回はそんな「PROVE TOKYO」でスタイリストを務める松井さんに新人時代についてインタビュー。前編では、美容学生時代の過ごし方やアシスタント時代に悩んだことなどについてお聞きしました。

後編では、「PROVE TOKYO」に転職してからのキャリアについて、松井さんにお聞きします。転職後、カット以外の技術力が低下していることに気づいたという松井さん。ショックのあまり、技術と接客をイチから学び直したそうです。

今回、お話を伺ったのは…

「PROVE TOKYO」スタイリスト

松井コースケさん

秋田県出身。秋田県理容美容専門学校を卒業後、1社を挟み2024年「PROVE TOKYO」に入社。ライフスタイルに合わせたカットとパーマを得意とし、年2500名のお客様を担当している。

インスタグラム

尊敬していた先輩のもとで理想の働き方を実現

美容師になろうと思ってから、メンズサロンにしか就職を考えていなかったという松井さん

――転職を考えるようになったきっかけは?

もっとお客様と向き合って施術したいと思ったことです。1社目では4名のお客様を掛け持つほど忙しく、施術はアシスタントと手分けしていたため、僕がお客様と接するのはほとんどカットの時間のみ。来店から退店まですべてをスタイリストが行った方がお客様はうれしいでしょうし、僕自身もより楽しいのではと思ったんです。

――1社目では難しかったのでしょうか。

相談すれば予約枠を減らして、お客様1人ひとりと向き合う施術はできたと思います。ただ、それでは売上と給料が下がってしまうため現実的ではないと思い、転職を選びました。

――「PROVE TOKYO」に入社した経緯は?

前社を退社したあと、フリーランスとして働きながら転職活動を始めました。そんなころに「PROVE TOKYO」の代表で、前社の教育担当だったナカタさんから「お店を立ち上げるから一緒に働かない?」と声をかけてもらったんです。

――なるほど。

詳しい話を聞くと、前社より1日の入客数を抑えながらも給料は以前を下回らないという就業体系だったので理想的でした。前社時代にとてもお世話になり、尊敬していたこともあって入社を決めたんです。

転職して気づいた技術力の低下

Instagramのフォロワーは徐々に増え、先日1,300人を達成したという松井さん

――「PROVE TOKYO」に入社して、どんなことを感じましたか?

先に話したように前社時代はアシスタントと手分けして施術を行っていたこともあって、カット以外の技術がおろそかになっていると気づきました。なかでも、デビュー当時にできていたことができなくなっていたときはショックで。もう一度あらゆる技術と接客を学び直すようにしました。

――「PROVE TOKYO」で壁を感じたことはありましたか。

集客に苦労しました。オープン当初の「PROVE TOKYO」は指名のないお客様が少なく、なかなか入客できなかったんです。前に所属していた店舗は集客に力を入れていて、自然と入客できていたので会社に甘えていたと痛感しました。

――それはどのように乗り越えたのでしょうか?

SNSで新規集客を行いました。SNSが苦手だったので敬遠していたのですが、拾ってくださったナカタさんへの恩返しだと思い、無理のない頻度で投稿をスタート。結果としてSNS集客はもともとゼロだったのですが、現在は月に2、3名になっています。

――今後、集客のために取り組んでいきたいことは?

リピート率をより高めることです。僕は接客中に集中力とスタミナが続かず、はじめは楽しく会話ができていても、徐々に静かになってしまう場面が多いことが課題かなと。当たり前ですが、最後まで楽しい施術のほうがリピートにつながると思うので、ペース配分を考えたり、スイッチを入れ直す習慣を身につけたりしていきたいです。

美容師はお客様の知り合いの心も動かせる

新人時代を過ごしている方には、仕事だと気負い過ぎずに働いてほしいと話す松井さん

――美容師の仕事をしていて、松井さんがやりがいを感じる瞬間は?

お客様の人生を変えられることです。施術を通してお客様はもちろんのこと、お客様の家族や友人、恋人など周りの人の心を動かすこともできます。これまでに「松井さんに切ってもらったおかげで彼女ができました」と言ってくださった方もいて。そのときは美容師のように、人と人との関係性を変えることもできる仕事はほかにないと感じました。

――素敵なお仕事ですね。

あと「もう松井さんにしかお願いできないです」と言われたときは単純にうれしくて、美容師の仕事をしていてよかったと実感しました。

――美容師を目指している方に向けてアドバイスをお願いします。

楽しんで働くことを意識するといいかもしれません。正直にいうと、美容師の新人時代は辛いことや苦しいことが多い。でも、そのような状況すらも楽しむ気持ちがあれば挫折せずに乗り越えられると思います。

――辛い状況を楽しむのは大変そうですが、どうすればマインドを操れるでしょうか?

憧れが徐々に近づいてきていると考えるとコントロールしやすいと思います。それが難しい方は、辛くなったら逃げるという選択肢もあるということを頭の片隅に置いておくと気持ちがラクになるかもしれません。


松井さんが充実した新人時代を送れた3つのポイント

1.早期デビューしやすいメンズサロンを選んだ

2.集客を増やすため、エリアに合わせた技術を磨いた

3.理想の施術スタイルを求め、思い切って転職した

今回の取材を通して感じたのは分析や客観視の重要性です。数々のエピソードのなかで松井さんは、つまずいたときは立ち止まって課題を見つけたうえで行動していました。その繰り返しで松井さんは着実に成長し、現在のご活躍に至っているのだと思います。いま新人時代を過ごしている方は参考にしてみてくださいね!


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PROVE TOKYO
住所:東京都渋谷区渋谷3-8-11 渋谷3丁目TRビル 4F
TEL:03-4400-5580

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