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私の履歴書Vol.6【美・ファイン研究所主宰小林ひろ美】#2

出会い、学び、環境、経験、そのすべてが今の自分をつくります。生い立ちや今の仕事に至るまでを伺う『私の履歴書』。今回は、美容家であり、「美=美しい顔・からだ」と「ファイン=輝く心」をテーマに研究と創造を行なう『美・ファイン研究所』を主宰する小林ひろ美さん。透き通るような肌に柔らかな眼差し、そしてポジティブなオーラが印象的です。世の女性たちに親しみやすいスキンケアを提唱する小林さんの、仕事の目覚めからホームケアのプロになるまでを伺いました。

家で持続してできるスキンケアを発信

この人たちのために何かをしたい。ホームケアを伝えるのが私の仕事

―見えてきた「やるべき道」。始動するにあたって、具体的に何かきっかけがあったのでしょうか。

ちょうどその頃、友人と温泉旅行に行ったんです。温泉から出てみんなを見ていると、スキンケアの仕方がイマイチわかっていないようなので「その順番、逆よ」「それは違うよ」と話しかけました。すると「だから、そういうこと教えてって今まで言ってたじゃない」「ひろ美にとっては当たり前のことでも、私たちにとっては特別なのよ」っていわれて。そのときに、今まで点だったものが線になりました。私はプロのためのプロではなく一般の、「日焼けして老化した肌をどうにかしたい」「自分の肌質が悪いと思っている」方がいたらお役に立てるのではないか。それなら、私にも美の仕事ができる。等身大のみなさんの肌にいかせるアレンジなら、これまでの自分の経験も踏まえて伝えられると思ったのです。

―ご自分の居場所、方向性が見えてきたのですね。

身近な友人の喜んでくれる姿が目に見えて、こういう人たちのために何かをしたいと思いました。年齢とともに肌も老けていく、お金も時間もそんなにかけられないけどなんとかしたい、でもどうしていいかわからない。そこから導き出されたのが『ホームケア』です。そう考えたら霧の中を歩いていたのがパァ~ッと開けて、肩の力が抜け、爪先立ちしていた感じから地に足ついた本来の自分になれました。

―スキンケア法を紹介されるうえで気をつけていることはありますか。

スキンケアは地味なんです。メイクはある意味ホームランを打てるけど、スキンケアは素振りから念入りに、日々の積み重ねによって変わっていきます。とはいえ、毎晩20分マッサージして、なんて言っても続きません。歯を磨いたり顔を洗ったりするように、毎日3分以内でできることを考えていきました。だれでも、おうちで簡単にできるメソッドをちょっと楽しく面白く。そのなかでスプーン美容法も生まれました。

―小林さんのスキンケア法を実践された方々の反応はいかがでしたか。

自分に変化が訪れると意識も変わってきます。「肌が柔らかくなりました」「誰か好きになったの?って聞かれました」など、みなさん健やかな笑顔で言ってくださいます。基本的なメソッドは抑えつつ、雑誌やWEB媒体の読者層に合わせて、続けて楽しんでもらえるコスメラインナップや、道具を買わなくてもできるテクニックなどを紹介しています。あと、腸と肌は繋がっていますから、体の中からきれいに。食生活も大事にしてほしいと伝えます。

ホームケアを極めるプロへ

嫌なことがあったら出す!するとよい発想が生まれ、ポジティブになる

―お母様はひろ美さんのご活躍をどのように感じられているのでしょう。

とても喜んでくれました。「私が無理やりこの世界に引っ張り込んでしまったのかしら」と悩んでいたみたいで。それが、回り回って同じことをするのではなく、母はプロを育てるプロで、私は一般の人のホームケアを極めるプロになっていきたいと決心した。勝手に上下関係みたいに思ってしまったこともあるけれど、今は隣にいて二人三脚している感じ。この道を見つけられたことで、幼い頃からの肌の英才教育に、私も素直に感謝できて嬉しいです。

―小林さんが日々気をつけていること、心がけていることはありますか。

常に血めぐりのことを考えています。年齢を重ねると代謝も落ちてくるので、血のめぐりが滞ってしまうんです。すると思考や腸内の働きもスローダウンし、皮膚の毛細血管まで滞って肌色がくすみ、老けて見えます。だから、常に足先手先など末端を冷やさない、寒い日はしょうがドリンクなどを飲んで腸内から温める、老廃物はきちんと出す、と心がける。もちろんスキンケアも毎日、余分なものを出すイメージで乳液をつけたり、ペンでツボを押したりします。出すことでいい発想も生まれてきます。

―血をめぐらせることで、思考も柔軟になっていくということですね。

滞っていると、古いものが出ないから新しいものも入ってきません。嫌なことがあって思考を支配されそうになったら、私はお風呂で一汗流して溜まっている老廃物を出し、通称「毒だし日記」に思いを書きなぐって出しきります。そのあとは、何も入れないで寝る!出して切り替わることで、翌朝には発想もポジティブになります。そうしていくと、ポジティブで幸せオーラをもっている人との縁が繋がっていくから不思議です。

―それは仕事を続けるうえでもよい秘訣になりそうです。

ネガティブなことをずっと抱えていたら身が持ちません。上司に怒られた、通勤途中で嫌な思いをしたなど、溜めていたら体もしんどいし頭も煮詰まっちゃうので、少しでも何かあったら汗や老廃物として出すといいんです。「毒だし日記」は私なりの儀式みたいなものですが、今あるストレスを振り払って切り替えられるものなら何でも、例えば海外ドラマを観る、本を読む、忙しくても今晩は手料理を作る、翌朝早く起きて海を見にいくなどシーンを変えるのもおすすめです。愚痴は自分の体も聞いてしまうので、長時間働いたら「疲れた」ではなく、「今日はすごく頑張った」と言い換えて。ストレスマネジメントができるようになると気分的にも楽になります。

―今後の夢、思いをお聞かせください。

もともと日本人はとても綺麗な肌質なのに、美に対する意識がまだ少し足りないのかなと感じています。例えば、アイクリームをつけたり、シートマスクをしたりする%は、中国や韓国に比べて圧倒的に低い。だからといって無理強いはしたくないので、楽しく、美容に興味がない人でも簡単にお金をかけずに日々スキンケアができるようにしていきたいです。いずれ他国から「日本女性は肌が世界一キレイ」と思ってもらえるようになったら嬉しいですね。

学びから海外の仕事まで、遠まわりは今の小林ひろ美さんがいきる糧。「やっぱり無駄なものはないですね」と語ります。すべてが繋がり、次に進むヒントになる。透き通った肌には、ポジティブな思考と内面の美しさが表れています。

取材・文/須永久美
撮影/千々岩友美

Salon Data

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美・ファイン研究所

住所:東京都渋谷区神宮前1-11-11グリーンファンタジア606
TEL:03-5414-2388

http://be-fine.co.jp

私の履歴書Vol.6【美・ファイン研究所主宰小林ひろ美】#1・前編>>

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