ヨガに出合った日から夢中になりました 私の履歴書 Vol.9【ヨガインストラクターyuki】#1

ひとつの出合いが自身を変化させ、人生に潤いを与えていく。生い立ちから今の仕事に至るまでを伺う『私の履歴書』。今回は、ヨガインストラクターのyukiさんです。すっと伸びやかな姿勢で爽やかな笑顔、その明るいオーラに引き寄せられて、担当するアシュタンガヨガのクラスは常に人気。パーソナルレッスンも数多く行っているyukiさんの、幼少期からヨガに出合うまでの道のりを伺いました。

yuki’S PROFILE

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幼少期~短大時代

気づけばハードな学生生活。体力と根性がつきました

 

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―幼少期はどのようなお子さんでしたか。

風邪をひきやすく、喘息持ちで、体の弱い子でした。大人になってヨガをはじめてから「健康ってすごい!」って初めて気づくくらい常に具合が悪い状態だったんです。両親が体力アップしなければと考えて、幼稚園からクラシックバレエ、小学校からは水泳にも通いました。水泳は選手を育てるような本格的なスクールで、泣きながら泳いでいる子もいるスパルタ教育。体力もそうですが、負けるもんかと頑張ることで根性がついたと思います。

―体育会系ですね。ほかにも何か運動はしていたのですか。

習ってはいませんが、ローラースケートはよくやっていました。あと、父がバイク好きなこともあって、小学校の頃モトクロスのバイクを買ってもらい、週末になると多摩川の土手に行って乗っていました。めちゃくちゃ楽しかったですね。そんなこんなで体力もついてきましたが、だからといってスポーツ関係を目指そうというのはなく、アイドル全盛期にはアイドルになりたいとか、絵が好きだったから絵の先生もいいなとか、気になる世界に憧れを抱いていました。

―中学や高校時代もスポーツを?

父の仕事の都合で東京から山形に引っ越して、地元の中学の吹奏楽部に入りました。これがまた結構な体育会系。楽器をやる前に、とにかく走れといわれるんです。朝練、夜練はもちろん、夏休みやお正月も返上して練習に打ち込む毎日。団体行動は苦手でしたが、友人に恵まれてなんとか乗り切りました。大学生になったら東京に戻りたいという思いが強くて、高校は進学校へ。これがまたスパルタで、毎日8時間授業、夏期講習もあって、まるで塾のようでした。

―では、大学で東京に戻ってこられたのですね。

はい。好きな英語を学びたいと考えて、神奈川のカトリック系の短大に入りました。それが、近くにゴルフ場があるような山奥で寮生活。門限は22時くらいだったかな。新宿を20時頃には出ないと間に合わないから、平日は勉強に集中するしかない環境で。週末、親戚や友達の家に泊まって遊ぶのがお楽しみ。1年で寮は出ましたが、短大時代は学び中心だったように思います。

社会人時代~ヨガとの出合い

ヨガと出合って生活が一変!これが私の求めていたもの!

 

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―短大卒業後は社会人に?

英語をいかし、IT企業で翻訳の仕事につきました。コンピュータソフトウェアの翻訳は専門用語が多いので、就職後も勉強会に参加するなど学びの日々。仕事に打ち込みつつも、鬱憤みたいなものが溜まっていたのか遊びたい気持ちも強く、寝る間を惜しんで遊んでいました。クラブに行ったり、飲みに行ったり、お金が溜まったらハワイや韓国へ。「楽しいことってなんだろう?」って友達と話して、気になるところへすぐに足を運んでいました。

―ヨガも楽しいことのひとつだったのでしょうか。

いえいえ、全然。遊び仲間のひとりがヨガを始めて、勧めてくれたんですが「体を動かすなんて考えられない!」という感じで突っぱねていました。ところが、です。その友人と数ヶ月後に会ってみたら、なんか違うんですよ。また数ヶ月後に会うと、さらに違う。みるみる変わっていくというか、体型や話し方は変わらないのに、キラキラとオーラみたいなものが輝いていくんです!「どうしちゃったの?」と聞いたら、ヨガのおかげという。これは行ってみるしかないと思って、2005年3月14日、スタジオへ行きました。

―日にちを覚えているんですね。

忘れられません。やってみたら、「何これ、楽しいじゃん!」「これが私の求めていたもの!」と胸を打たれるような感覚で、出合った日からもう夢中になりました。没頭しないとついていけないから、余計なことを考えない。あっという間の90分。もっと(やりたい)、もっと!と追い求めて。毎晩飲み歩いていたはずが、気づいたらほぼ毎日ヨガに通っていたのです。

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―ヨガの何が、yukiさんをそこまで引き寄せたのでしょう?

不思議ですよね。スポーツに興味がなかった私が、毎日通うなんて。今、思い返すと、先生に「まわりと競争しなくていいですから」と言われたことも大きいと感じます。負けず嫌いなので、それまで無意識的に勝ち負けにこだわっていて、何をするにも「今日はあの人」なんて勝手にターゲットを決めて越えるようにしていました。だから、競争しなくていいなんて、新しい考え方だなと思ったんです。実際、集中して体を動かすので、まわりには気が向かないし競争なんてしていられません。大人になると、そういう感覚になること少ないですよね。大人たちが自分に集中して汗をかいて頑張っている、その空間も魅力でした。

―ご自身に変化は起こりましたか。

血の循環がよくなり、万年肩こりから解放されました。「これが健康というものか!」とようやく気づいて。そう、まわりからは「毒が抜けた」と言われましたね。変わろうと意識していたわけではないんですが、きっと私をヨガに誘ってくれた友人のように変化していったのだと思います。

幼稚園から社会人に至るまで、時代の中でもがき、戦い、「今」を生きてきたyukiさんがヨガと出合い、生活が一変しました。次回は、インストラクターとして歩み始めた経緯、将来についてお聞きします。

取材・文/須永久美
撮影/千々岩友美

Salon Data

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IYC(インターナショナルヨガセンター)表参道スタジオ

住所:東京都渋谷区神宮前5-47-3
問い合わせ:shop@iyc.jp
http://www.iyc.jp

YUKI
ヨガインストラクター
IYC表参道やフィットネスクラブなどでアシュタンガヨガを中心に指導している。
パーソナルレッスンでのライフスタイルの提案には定評がある。

BLOG:「HappyLifewithYoga」https://ameblo.jp/withyukiwo/

 

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