ヨガ+自分の強みがあればあるほど自分をアピールできる 助産師ヨガ講師 SAKIEさん#2

助産師の仕事のリフレッシュのために始めたヨガにハマり、本格的にヨガを学ぶうちにこれを強みにしたいと考えたSAKIEさん。「ママたちが生き生きと健康でいられる世の中を作りたい」という明確なビジョンのもと、意識的に仲間作りをしてオンラインヨガサロンを設立します。

後にコーチングの資格も取得したSAKIEさんのヨガクラスは、ヨガ・助産師・コーチングの3本柱が特徴。生徒さんに何でも相談できる安心感を持ってもらえることが強みだと教えてくれました。

真の健康を伝えられることがヨガ講師の最大の魅力

「助産師としては、産前産後ケアや母乳外来、母乳マッサージなど自費診療分野を受け負っています」  

――助産師でありヨガ講師であることの強みはどんなところですか。

生徒さんに何でも相談できる安心感を持っていただけることです。そのためにどんなお悩みにも対応できるように日々勉強。それに自分も3人の子どもがいる経験者であること、助産師の資格とこれまでの仕事での経験がやっぱり強みだと思います。

――ではヨガ講師の魅力はどんなところですか。

まず自分の心身が整うこと。自分の内側を深く知ることで心地よさや穏やかさ、生きている満足感が得られます。

そしてヨガを人に伝えることで周りの人にも真の健康を伝えられること。これが最大の魅力だと思います。クラス中やその前後にも感情の話や自分と向き合うことの大切さを盛りこんだりするんですが、そこで自分はこうしたいんだなあということに気づくとより生きやすくなる。精神的な安定もお渡しできるものだと思います。

――お話を聞いていると心理面がすごく充実しているなと感じますが、RYT200を取得する過程にもそういった学びがあるのですか。

ヨガ哲学には八支則(はっしそく)というのがあって、やってはいけないことややるべきことを学ぶのですが、その中で「足るを知る」、「あるがままに」といった教えも学びます。それ以外にも、コーチングのスキルはいろいろな場面で役立っているなと思います。

――コーチングとは具体的にどんなことをするのですか。

ティーチングではなくて、クライアントの中にあるものを引き出したり、こうなりたいをより高く、より早く目標達成できるようにアシストしていくのがコーチの役割です。

例えばヨガの生徒さんで、細かいことで怒ったりしないでもっと穏やかなお母さんでいたいという方がいます。その場合、じゃあいまはどんな感じ? そうなるにはどんな行動をとったらいいと思う? といった質問で関わっていくことで、今後トライすることが見え、次回お会いしたときに変化が見られたりします。助産師・コーチング・ヨガの3本柱がわたしのヨガクラスの特徴でもあります。

育児でも感情に任せて行動することがなくなった

「助産師としては、産前産後ケアや母乳外来、母乳マッサージなど自費診療分野を受け負っています」  

――SAKIEさんは3人のお子さんのママだそうですが、育児との両立は? 

実家の母は遠方で、主人の両親も他界しているので、いわゆる「頼れる親戚いない族」なんです。主人は新卒で入職した病院で出会ったドクターですが、すごく子ども好きな人でなにも言わなくても進んで育児をしてくれます。子どもたちの前でもパパを立てると、さらに気持ちよく育児をしてくれますね。

――それはぜひ見習いたいですね。子育てのモットーみたいなものはありますか。

以前は親が全部やってあげるのが当たり前だと思っていましたが、コミュニケーションの講座などで子育てのゴールは自立させることだと学び、手をかけなきゃいけないという気持ちがかなり減りました。

親が手をかけるよりも「できるよね」とか「信じてるよ」という関わり方をするようになってから、実際子どもたちは自分でやることが多くなりました。3人目からは上の子たちも面倒見てくれるようになって、家族がたくさんいると手もたくさんあるからいいよねといつも話しています。

――ヨガが子育てに役立つこともありますか。

はい。以前はイラッとすることもありましたが、子育てを始めて5~6年経った頃から、感情に任せて行動することがなくなってきたなと感じています。ヨガでは呼吸とともに自分の感情と向き合うことを習慣にするんですが、子どもたちも「お母さんは怒るけどすぐ落ち着くし、ちゃんと話を聞いてくれるよね」と思ってくれているみたいです。

ヨガ講師は人に渡せるものがすごく多い仕事

「思いを持ってやっている人のところに人もエネルギーも集まってくる」

――これからヨガ講師を目指す人にメッセージをお願いします。

ヨガ講師は人に渡せるものがすごく多い仕事。自分のためにもなるし、ヨガで心身ともに健康になれる人が多く、これからの時代に絶対必要な仕事です。与えられるものが大きいんだぞという思いでやっていくとすごく楽しめると思います。 

――では、この業界で生き残るためにはどんなことが必要だと思いますか。

それはわたしもすごく考えていて、ヨガ+自分の強みがあればあるほど自分をアピールできるのではないでしょうか。

わたしの周りにも、ポージングはピカイチで、それに加えてビジネスやマーケティングのスキルを持っている方、理学療法士のキャリアを活かしてヨガ+アライメントを見れることを強みにされている方がいらっしゃいます。

ヨガをやるんだったらもうひとつなにか専門知識を持っている先生に習いたいという人にも発信できるし、活躍の場がすごく広がっていくんじゃないかなと思います。

――最後にSAKIEさんにとって働くとは?

働く=生きがいだと感じています。この仕事をもって自分はどうありたいのか、どんな価値を世の中に広めていきたいのかを常に念頭に置くようにしています。やっぱり、思いを持って働いている人のところに人もエネルギーも集まってくるなということはすごく感じるので。そうすることで、結果的に求められる人になれるのだと思います。

SAKIEさんがヨガ講師として輝いている理由は

1.「ママが生き生きと」という明確なビジョンがある

2.ひとりではなく意識的に仲間作りをした

3.ヨガ+助産師+コーチングという強みがある

エネルギッシュな笑顔でその場の雰囲気まで明るくしてくれるSAKIEさん。ビジョンを明確に持ち、強みを見つけて、仲間と動く。参考にしたいお話をたくさん聞かせていただきました。

 

撮影/森末美穂
取材・文/永瀬紀子


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助産師ヨガ講師SAKIE
Instagram:@sakie.noza.midwife

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