あたたかなスタッフが癒しを届ける『Healing Space 和み』
銀座のおしゃれなマンションの一室にあるエステサロン『Healing Space 和み』。ベッドが2つ並ぶこぢんまりとした室内は、隠れ家的なプライベート空間が魅力的です。また確かな技術力とあたたかな接客は、身心ともに癒してくれると幅広い年齢層のお客さまから高い支持を得ています。
今回はそんな『Healing Space 和み』の代表、山崎綾子さんにインタビュー。前編では、オープンの経緯やともに働くスタッフについて伺いました。
当時は異例だった、マンションの一室での開業
————まず『Healing Space 和み』オープンまでの経緯を教えてください。
「元々それほどエステには興味がありませんでした。しかし、姉にすすめようと思って取り寄せたエステスクールの資料を読んでいたら、興味が湧いたんです。そこでスクールに通ってみると、とてもおもしろくて、エステティシャンの道を目指そうと思いました。ところが求人情報を調べてみると、時給が思いのほか安い。『これでは生活できない』と思い自分のサロンを持つことを決めたんです。さまざまなエステサロンを訪れて研究を重ねるなど、準備を整えて2005年に『Healing Space 和み』をオープンしました」
————オープンにあたり、意識したことはありますか?
「マッサージはバリ式を、トリートメントはスウェデッシュとバリ式を融合させたオリジナルの手技を採用しました。当時はスウェデッシュマッサージや英国式のマッサージといった、ゆったりとした優しいマッサージが主流でしたが、アジア人は刺激を求める傾向があると感じていたんです。そこで、バリで浸透しているマッサージの技術を取り入れることにしました。現地で施術を受けた際にとても心地よくて『これだ!』と感じたんです。また、マンションの一室にサロンを開いたことも効果的でした。今でこそよく見かけますが当時はまだ珍しかったんです。女性は『自分だけが知っている』という優越感を好むようで、それでも誰かに話したいから友だちに伝え、徐々に口コミで広まっていきました。当初は『看板が出ていないから入り口がわかりません』という電話がよくかかってきましたね(笑)」
お客さまに寄り添うことが接客の基本
————接客ではどのようなことを心掛けているのでしょうか?
「ちょっとした距離でもお客さまの荷物を持つことなど、自分が受けたらうれしいあたたかい接客を意識しています。とくにネットへのコメントなどを見ると、玄関の前でのお出迎えは喜んでいただいているようです。私たちは特別なことではないと思っていましたが、お客さまは安心するんだと思います。こういったマンションの一室という閉ざされた空間にサロンを構えていることも、影響しているのかもしれません。外から見えませんからどんなセラピストが働いているのか、不安に思われる方も多いようです」
採用のポイントは『誰かのために何かをしたい』という気持ち
————現在働いているスタッフについて教えてください。
「今は正社員が2名で、アルバイトが5名います。採用のポイントは人柄です。とにかく優しくて、『誰かのために何かをしたい』という気持ちがある方を積極的に採用しています。なかにはスクールに通っておらず、まったくの未経験からスタートしたスタッフもいるんです。思いやりのあるスタッフが揃っていますから、セラピスト同士の関係はとてもよいと思います。それが、サロンの雰囲気にもつながっているのかもしれません」
リラックスできる空間のポイントは音と光とスタッフという山崎さん。扉を開けると、室内にはゆるやかな時間が流れていました。後編ではアロマへのこだわりや、エステティシャンという仕事の魅力などについて伺います。
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