「幅を広げたい」思いで、柔道整復師と鍼灸師の資格をW取得。独立も視野に入れて深めた経験と学び「姿勢改善サロンRoots」木田富士さん

東京・用賀にある「姿勢改善サロンRoots(以下、「Roots」)」は、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師である高品昇平さんが2015年に立ち上げたサロン。姿勢評価や分析をベースにした根本改善を目指す施術と、「自分の体は自分で治す」をコンセプトにしたセルフケアの指導で人気を集めています。

今回登場いただくのは2025年12月に入社した、柔道整復師・鍼灸師の木田富士さんです。

木田さんは、柔道整復師として現場経験を積みながら鍼灸師資格も取得し、院長職まで経験。独立も視野に入れながらキャリアを重ねてきました。

なぜ資格をW取得したのか。そして、独立ではなく「Roots」への転職を選んだ理由とは。前編では、その原点とこれまでの歩みを伺います。

今回、お話を伺ったのは…

木田富士さん

姿勢改善サロンRoots/柔道整復師・鍼灸師・健康運動指導士

千葉県八千代市出身。了徳寺大学健康科学部卒業。柔道整復師・健康運動指導士の資格を取得後、スポーツ健康医療専門学校にて鍼灸師の資格も取得する。整骨院にて5年間勤務し、院長も経験したのち、2025年12月に「姿勢改善サロンRoots」へ入社。現在は施術に加え、セルフケア指導やトレーニング、ダイエットサポートまで含めたトータルケアを行い、お客様からの信頼を集めている。

ラグビー部で出会ったトレーナーの存在が原点。柔道整復師を目指して

取材に応じる木田さん

――柔道整復師を目指したきっかけは?

高校時代にラグビー部に所属していて、柔道整復師のトレーナーさんにお世話になったことです。そこで初めて柔道整復師やトレーナーの仕事のことを知り、最初はスポーツに関わる仕事ってかっこいいなという思いから興味を持つようになりました。

それと僕の性格的に、オフィスワークやデスクワークに就くのは無理だなと感じていて。常に体を動かして働くほうが合っていると思い、高校3年生のときに、柔道整復師を目指すことを決めたんです。

――その後、資格取得のために大学に進学されたわけですね。専門学校ではなく、大学を選んだ理由は?

「大卒」という学歴が将来的にプラスになると考えたからです。あとは専門学校だと3年間ですが、大学は4年かけてじっくり学べる点も利点だと思いました。

――学生時代の勉強で、とくに印象に残っているエピソードはありますか?

さきほど「4年制でじっくり学べるのが利点」とお話しましたが、僕の場合はそれがマイナスにも作用してしまって。遊びに行ったりしてのんびりし過ぎてしまい、勉強に対するエンジンがかかるのが遅かったんです。

3年生の2月ごろに受けた国家試験の模試の点数があまりにひどくて、「これはまずい」と焦りました。

――そこからどのように巻き返したのですか?

大学の友だちと毎晩、LINEのビデオ通話をつなぎながら勉強をするようになりました。顔が映っているので、サボっているとすぐバレるし、スマホもいじれません。

わからないところがあれば、その場で教え合えるのもよかったですね。この勉強法が僕には合っていましたし、いま振り返るとまさに青春という感じで楽しかったです。

そのおかげもあって、国家試験にはストレートで合格することができました。

慢性症状にも対応したい。働きながら鍼灸師資格も取得

柔道整復師に続いて、鍼灸師の資格も取得したという木田さん

――卒業後は、どのような進路に?

鍼灸師の資格取得を目指すことにしました。

というのも在学中にいくつか転機があったんです。まず一時期はスポーツトレーナーを目指していたのですが、トレーナー実習を経験したときに、選手よりも長時間待機する現場を体験して、「本当にスポーツが好きな人でないと務まらない仕事かもしれない」と感じました。そこから、整骨院勤務を経ていつかは独立をすることが目標になったんです。

独立を意識するようになった理由は、性格的に誰かの指示のもとで動くよりも、自分で判断し責任を持つほうが合っていると感じたからです。雇用される立場より、自分の名前で勝負できる環境に身を置きたいという思いがありました。

――それで、鍼灸師の資格もあったほうが強みになると思われたのですか?

はい。柔道整復師は骨折や脱臼といった「急性外傷」に強く、一方の鍼灸は慢性的な不調や、不眠や耳鳴りなどの自律神経系の悩みに対してもアプローチできます。より幅広い悩みを持つ方をサポートできるようになりたいと思い、両方の資格を取得することに決めたんです。

学費を自分で負担する必要もありましたし、すでに柔道整復師の資格は持っていたので、現場での経験を積みながら学びたいという思いもあり、学生社員として整骨院で働きながら、通っていた大学の姉妹校である専門学校に通うことになりました。

――そうだったのですね!そこからはどんな生活に?

あの3年間は、本当にとんでもなく忙しかったです(笑)。 朝7時に起きて、9時から12時過ぎまで学校で授業を受け、帰宅してすぐ昼食を済ませたら、そのまま仕事へ。午後は整骨院で働いて、帰宅は22時過ぎという毎日でした。

――鍼灸師の資格は、柔道整復師のベースがあればスムーズにとれるものなのですか?

僕の場合は、そうとも言えなかったです。解剖学や生理学など共通する分野はあるものの、鍼灸のベースは東洋医学なので、「経絡」など独特の考え方があります。

逆に柔道整復師の知識がある分、東洋医学の理論がすっと入ってこなくて、最初は理解するのに苦労をしたところもありました。

資格がとれたときは、正直ほっとしました。

独立を見据え院長職も経験。芽生えたのは、自費診療に挑戦したい思い

木田さんは整骨院で経験を積むうちに、自費診療の領域に興味を持つようになったという

――鍼灸師の資格を取得後は、どのような進路に?

鍼灸師の専門学校入学と同時に入社した整骨院で、引き続き働くことになりました。

――実際に現場へ出たときは、どんなことを感じましたか?

前職は大きなグループ整骨院で、マニュアルや研修がしっかりしていたので、1年目から安心して施術に入れる環境だったと思います。

どちらかというと不安だったのは、コミュニケーション面ですね。大人の方と1対1で会話する経験があまりなくて、最初は戸惑いました。でも働くうちに、徐々に慣れていったと思います。

――その後は院長も経験され、順調にキャリアアップされたのですね。現在所属している「Roots」への転職を考えた理由は?

将来的に独立を視野に入れていたので、それぞれの職場で独立に必要な経験を積むという意識が強かったんです。前職では、整骨院の運営や売上管理などを学べる院長職を、まずは1年間経験しようと決めて働いていました。

その区切りがついたタイミングで次のステップを考えるようになり、独立準備に入ることも選択肢のひとつでした。

――独立を選ばなかったのは、何か心境に変化があったのですか?

院長業務を経験するうちに、保険適用の事業で整骨院を運営していく難しさを実感するようになったんです。

加えて、保険診療には疑問を感じる場面もありました。本来は保険適用になりにくい症状まで扱わざるを得ない現状に、少しずつ違和感が積み重なっていったんです。

そこで自費診療の現場を体験したい、マニュアルに頼らず自分の実力で勝負したいという思いが強くなっていきました。そんなときに出合ったのが、自費診療を軸にしている「Roots」だったんです。


後編では木田さんが「Roots」と出合い、転職するまでの経緯を詳しく伺います。

院長・高品さんのセミナーの内容に衝撃を受け、まずはアルバイトとして関わることになった木田さん。

ただ本格的な雇用は1年後くらいになるかもしれないと伝えられたことから、アルバイトを続けながら別の整体院への転職も視野に入れて動き、実際に内定を獲得します。ところがその後、急展開で「Roots」での雇用が決定したそうです。


Check it

姿勢改善サロンRoots 世田谷区用賀院
住所:東京都世田谷区用賀3-18-8セントラルSOUIビル102
TEL:03-6805-6631

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