毎日に“数パーセント”の幸せをプラスするネイルサロン『%』
閑静な住宅街の一角に位置するネイルサロン『%』。アパートの1階を改装した空間は、個室の施術スペースが2つある落ち着いた雰囲気。ネイリストは業界誌の表紙を飾るほどの高い技術力を持ち、独創的なデザインで人気を集めています。また独自に生み出した、個性的なネイル『もりがさ』を一般の方に教えているセミナーも好評です。
今回はそんな『%』のネイリストyukariさんにインタビュー。前編ではサロンのコンセプトや個性的なデザインの生み出し方について伺いました。
お客さまの毎日に数パーセントでも幸せをプラスしたい
————まずは『%』をオープンした経緯について教えてください。
「もともとは渋谷で美容室の一角を貸してもらいながらネイリストとして働いており、3年間ほど勤務して技術に自信が付いたので2016年の1月5日にオープンしました。その後今年の2月にリニューアルオープンし、ネイリストを増やして今は私ともうひとりのスタッフの2人体制です。お互いに少しずつ違う魅力を持っているのでスタッフからは積極的に技術を教えてもらいよい刺激を受けています。ちなみに私はもくもくとネイルをすることがあまり好きではないので、施術中は基本的にずっとお客さまと会話をしているんです。そのほうがお客さまも日頃の疲れをリフレッシュできるんじゃないかと思いますね(笑)」
————『%』という名前には、どのような想いがこめられているのでしょうか?
「『お客さまの毎日に数パーセントでも幸せをプラスしたい』という気持ちを込めています。私自身、パソコンで仕事をしている時など、生活のなかで可愛いネイルがふと目に入ると本当にテンションがあがるんです。そんな気持ちをお客さまに届けたいと。またネイルをしている間もお客さまにとっては、大切な時間だと思っています。施術中は楽しいひと時を過ごしてもらい、帰ったあとはネイル眺めて笑顔になれる、そんなお客さまに寄り添ったサロンにすることが目標です」
地道な努力で身に付けたニュアンス系デザイン
————人気があるデザインについて教えてください。
「ニュアンス系のオーダーをよくいただきます。以前はキャラクターネイルなどデザインがはっきりしているほうが得意で、ニュアンス系は苦手なジャンルでした。それでも時代の流行もありニーズが高まってきたので、色の強弱のつけ方、奥行きの作り方、全体のバランスの作り方などをがんばって学びました。かなり苦戦しましたが、ニュアンス系の画家さんの展示を観に行くなど、一生懸命に勉強して今では一番自信があるスタイルになっています」
影響を受けた世界的なアーティストの表現方法
————具体的に影響を受けた画家の方はいますか?
「ゲルハルト・リヒターというドイツの画家です。現在、世界で最も注目を集めている芸術家のひとりで『ドイツ最高峰の画家』とも呼ばれています。金澤市の美術館で初めて観て、写真に直接ペイントをしているなど型にはまっていない自由でカッコよい作品に衝撃を受けました。色が複雑に混じりあっていて一歩間違えると汚くなりそうですが、それが絶妙に調和していて、とても美しいんです。こんな表現があるのかと本当に勉強になりました」
取材を通してほっとする空間とyukariさんのやわらかな笑顔が印象的だった『%』。後編では日頃の施術で意識しているポイントや、大人気のセミナーなどについて伺いました。
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