本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【apish 総店長 今泉拓郎さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回は独自のパーマ理論が国内外で注目されているヘアサロン、apishで採用を担当している総店長の今泉拓郎さんにホンネをうかがいます。
今回お話しを伺ったのは…
apish 総店長の今泉拓郎さん
2007年ハリウッド美容専門学校を卒業後、apishに入社。その実力が認められ、入社からわずか7年にして、apish Rita店長に就任。現在はapishグループの総店長として全店舗を管理するかたわら、講師として国内外でパーマの技術講習を行っている。
「人を否定するだけでなく、いいところを見ようとする気持ちが欲しいですね」
—-全9店舗も展開しているapishが、現在に至るまでの歴史を教えてください。
1998年apishを設立してから、2006年外苑前に「apish Rita」、2011年銀座に「apish ginZa」と店舗を展開し、現在は青山、鷺沼、横浜、海老名、国分寺に全9店舗を構えています。
サロンワークだけではなく、オリジナルのヘアケア商品の開発、さまざまな髪悩みに対応するパーマ技術の開発も行っています。特にパーマに関する問い合わせが多く、国内外でセミナーを開催しています。僕も講師としてセミナーに参加しているんですよ。
—-サロンの創業以来、大切にしていることは何ですか?
個の力を最大限に引き出して、それぞれの色・個性を発揮させつつもチームプレイで協力していく。その集団がapishであると考えています。
また、カットやパーマの技術だけではなく、「人間力」を育てていくことにも努めるようになりました。まずはapish原点の「親孝行」から始まり、お客さまやスタッフに向き合う姿勢もここ20年受け継がれています。
「サロンと親孝行にどんな関係が?」と思われますよね。多くの人がいちばん大切にしたい存在と言えば親ではないでしょうか? 親と接するように、親の髪に触れるようにお客さまやスタッフと向き合って欲しい…と考えています。
—-採用を担当されるようになって、変わったことはありますか?
美容学生たちは何を考えているのか、どのようなサロンに興味を抱いているのか、どうやってサロンの情報を得ているのかなど、学生たちの行動や考え方を勉強するようになりました。
その上で、サロンのブランド化を図りつつ、スタッフひとりひとりも魅力的であるように意識させています。美容学校へはスタッフたちも講師として、またはヘアショーの開催などで赴く機会があるんです。そのとき、スタッフが学生たちの心をつかめるようにと落とし込みをするようになりました。
—-apishが求めている人材はどんな人ですか?
素直な子がいちばんの希望です。それと、人の意見をただ否定するだけではなく、同時にいいところも見ようとする気持ちが欲しいですね。素直さと謙虚さを併せ持つ子が、いちばん成長するのが早いように思います。
あとは、自分のやりたいことやapishの夢を共有できるような人物だとうれしいですね。
—-今泉さんが面接や試験で重視していることは何ですか?
真っ先に「親孝行」したい気持ちがあるかどうかを確認します。親や家族、友人を大切に思う気持ちで、お客さまやスタッフに接して欲しいので、いちばん重視しています。
—-apishに入社すれば叶うことは何でしょうか?
長所も短所も踏まえて、やりたいこと、行きたい場所に近づけるのがapishです。そのためにも、スタッフだけでなくその家族をも大切にできる人生を送ってもらいたいですね。
また、社内独立、子どもができても働きたい…などスタッフの希望に合わせて、いろいろな挑戦を受け入れています。
スタッフひとりひとりと定期的にしっかり面談し、やりたいことや夢が叶うように背中を叩いています。誰にでもチャレンジする機会を用意しているのがapishです。
次回は、今泉さんが採用を決めた人材のひとりをご紹介します。
▽後編はこちら▽
本当に欲しい人材って?採用担当のホンネ【apish 総店長 今泉拓郎さん】#2>>
Salon Data
apish ginZa
住所:東京都中央区銀座5-3-13 GINZA SS 85ビル3F
TEL:03-5537-6177
定休日:月曜
URL:http://www.apish.co.jp