本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【apish 総店長 今泉拓郎さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
独自のパーマ理論でさまざまな髪悩みに応えているヘアサロン、apishの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
apish 総店長 今泉拓郎さん
2007年ハリウッド美容専門学校を卒業後、apishに入社。その実力が認められ、入社からわずか7年にして、apish Rita店長に就任。現在はapishグループの総店長として全店舗を管理するかたわら、講師として国内外でパーマの技術講習を行っている。
「ちょっと小生意気で自分のやりたいことを話す姿が印象的に残りました」
—-銀座店に配属されて2年目の纐纈隆介さんの採用の決め手は何ですか?
面接のとき、人柄のよさが伝わってきたことと、はきはきと自分のやりたいことを話していた姿が印象的でした。サロン名の「apish」は「小生意気」という意味なんですが、纐纈はまさにそのもの。とは言え、周りを振り回すようなタイプではなく、常識のある小生意気で、自分の気持ちと周りの空気を読み取れるところにピン! ときました。
—-今後の纐纈さんに期待することは何ですか?
彼はレディースとメンズのどちらにも興味があって、スタイルをつくるセンスがいい。として自分らしさを出せるようになって欲しいですね。
営業の様子を見ていても、先輩に引けを取らないくらいリーダーシップがあるので、技術の勉強はもちろんのこと、もっと人間力を高めて欲しい。ゆくゆくは店舗の管理を任せられるような人材に育って欲しいと思っています。
ROOKIE’S FILE 纐纈隆介さん
高校卒業後、一旦は大学に進学するも美容師の道を諦めきれず1年で退学。パリ総合美容専門学校へ。卒業後、apishに入社し、銀座店に勤務して2年目を迎える。
—-美容師を目指すまでの紆余曲折は?
自分のクセ毛にコンプレックスがあり、高校生の頃からスタイリングのコツをいろいろ調べるようになったんです。そこから美容師という仕事に興味を持つようになりました。
でも親に美容師になりたいとは言えなくて。とりあえず大学へ進みましたが、1年の途中あたりから違和感を感じて、親に自分の意思を相談しました。自分の想いを伝えるのがいちばん難しかったですね。今では両親とも応援してくれています。
—-就職先としてapishを選んだ理由は?
美容学校でapishのことを知って、「親孝行」という言葉に惹かれました。このサロンなら、今まで迷惑をかけた両親にも学校にも恩返しができると思って。
以前はメンズスタイルが好きでしたが、せっかく美容師になるならレディースもできて、子どもから大人まで幅広いお客さまを担当したいと思うようになりました。このapishなら叶えられると感じたので選びました。
apishに入社して、有名サロンに勤務できたことへの自信と同時にプレッシャーも感じています。ちょっと回り道をしてしまった分、自分には「これ以外の道はない」という想いで仕事をしています。
採用担当のホンネから分かった3つのこと
取材を通して、求められる人材をまとめると…
1.親を含めた家族や友人など身近な人を大切にしているかどうか
2.自分とは違う意見も尊重し、いい面を見つけられること
3.やりたいことや夢など将来のビジョンを持っていること
口にするとちょっと照れくさい「親孝行」という言葉。apishでは「自分の親と接するように、お客さまとスタッフに向き合うこと」が、脈々と受け継がれています。また、社内独立の支援や育児をしながら働くことへの柔軟な対応も、新しいサロンのあり方を感じました。
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って?採用担当のホンネ【apish 総店長 今泉拓郎さん】#1>>
Salon Data
apish ginZa
住所:東京都中央区銀座5-3-13 GINZA SS 85ビル3F
TEL:03-5537-6177
定休日:月曜
URL:http://www.apish.co.jp