新人時代の挫折をバネに。努力でつかんだ新規指名ナンバーワンまでの軌跡「Of HAIR」齋藤大智さん

銀座や表参道など美容の激戦区に多く展開し、高い技術力とデザイン力で支持を集める「Of HAIR」。そのなかでもトップスタイリストとして活躍しながら、2026年4月から「GRAN CLUB Of HAIR」の店長を務めるのが齋藤大智さんです。

北海道から上京し、レベルの高い環境のなかで「自分のセンスのなさ」に悩んだ新人時代。それでも、圧倒的な努力量と試行錯誤を重ね、3年目で新規指名ナンバーワンを獲得するまでに成長しました。

前編では、そんな齋藤さんの原点となる上京のきっかけや、新人時代の苦労、そしてSNSを活用した集客戦略についてお話を伺います。結果を出し続ける裏側には、シンプルだけど本質的な努力の積み重ねがありました。

今回、お話を伺ったのは…

「Of HAIR」

トップスタイリスト/「GRAN CLUB Of HAIR」店長

齋藤大智さん

北海道出身。北海道理容美容専門学校を卒業後、「Of HAIR」に入社。「Of HAIR GINZA」「GRAN CLUB Of HAIR」の2店舗で経験を積む。入社2年目の終わりにジュニアスタイリストデビューを果たし、3年目には全店舗のなかで新規指名数ナンバーワンを獲得。現在はキャリア12年目のトップスタイリストとして活躍している。さらに2026年4月より「GRAN CLUB Of HAIR」の店長に就任。サロンワークに加え、マネジメントにも携わる。

インスタグラム

レベルの高い環境で刺激を受けながら成長する

美容師の父の背中を追って活躍を続ける齋藤さん

――北海道の専門学校をご卒業とのことですが、上京はもともと考えていたのでしょうか?

専門学校の途中から意識するようになった感じです。きっかけは父のひと言でした。父は現在北海道で理髪店を営んでいるんですが、若い頃に東京で働いていたことがあって。「外に出た方がいいんじゃないか」とアドバイスをくれたんです。

やっぱり東京はトレンドやデザインの感覚が最先端だから、一度は見ておいた方がいいという話をされて、「じゃあ行ってみようかな」と思うようになりました。

――「Of HAIR」を選んだ理由は?

サロン選びに関しても父の影響があります。「Of HAIR」の代表が出している美容師向けの本を父に勧められて読んだんです。そこで初めて「美容ってこんなに奥深いんだ」「こんなにデザインっておもしろいんだ」と感じて。こんな知識や技術力を身につけられる環境で働けたら楽しそうだなと思って入社を決めました。

あとは自分が理容と美容、両方の資格を持っていたので、どちらも活かせるサロンを探していたのも理由のひとつです。「Of HAIR」はその両方を学べる環境だったので、自分に合っているなと感じました。

――実際に入社してみていかがでしたか?

正直、想像以上にレベルが高い環境だなと感じました。入社前は「美容っておもしろそう」というワクワクの気持ちが大きかったんですが、実際に入ってみると、周りのレベルが本当に高くて。

ただその分、「ここでやり続けたら絶対に成長できる」という感覚もあって。大変ではありましたが、自分にとってはすごく刺激のある環境でした。

周囲の倍以上努力して、新規指名数ナンバーワンに

新人時代の努力が今も支えになっているという齋藤さん

――新人時代に苦労したことはありますか?

一番苦労したのは、自分のセンスのなさを痛感したことです。入社した当初、「Of HAIR」は各学校で実績を出してきたレベルの高い人たちが集まっていて、同期も本当にセンスがある人ばかりでした。自分は正直、ギリギリで入れた感覚で。何をやっても一番下という状態だったんです。

――それを乗り越えるためにはどんなことをしたのでしょうか?

負けたくない気持ちはあったので、人の何倍も練習をしました。でも、それでも追いつけない壁があって。「倍やっても足りないなら、さらにやるしかない」という感じで、とにかく量をこなす毎日でした。休みの日も練習していて、1ヶ月のうち29日はお店にいましたね。

それから技術だけでなく、SNSも同じくらい力を入れていて、営業後や移動時間もずっと研究や投稿を繰り返していました。

振り返ると、何をするにも効率がいいタイプではなかったと思います。でも、その分「やり続けること」でしか乗り越えられなかった。新人時代はとにかく量で積み上げた時期だったと思います。

――苦労されたとのことですが、2年目でジュニアスタイリストデビュー、3年目には全店舗での新規指名数ナンバーワンと、かなり早いご活躍ですよね。

比較的早い方ですね。入社後すぐに周りとの差に焦ったので、そこで火がついたのがよかったのかな。1年目からがむしゃらに努力を続けた結果だと思います。

印象に残っているのは、売れている先輩に「どうしたら先輩みたいになれますか?」と聞いたときに、「人より努力すればいい」と言われたことです。シンプルなんですけど、それを本気でやるのが一番難しいなと感じて。だからこそ、自分はそこを徹底しようと思いました。

最初は何が正解かも分からなかったので、とにかく数をやって、反応のいいものを残していく。その積み重ねが、少しずつ結果につながっていったのかなと思います。

「見てもらえる」投稿を意識したSNSで安定した新規指名を獲得

パーソナルカラーやメイクなどを取り入れた齋藤さんのインスタグラム

――SNSの発信も効果があったのでしょうか?

そうですね。練習に加え、SNSも続けたおかげで多くの指名をいただけたんだと思います。どれだけ技術があっても、見てもらえないとお客様のご来店にはつながらないので、まずは「知ってもらうこと」を目的にやっていました。

とくに当時は、検索で上位に出てくるかどうかがすごく大きかったので、ハッシュタグや投稿内容を工夫して、見てもらえる状態をつくることを意識。最初は正解がまったく分からなかったので、ひたすら投稿して反応を見る、というのを繰り返していました。いいねや保存が多い投稿は残して、伸びなかったものは改善していく、という感じですね。

結果的に、SNSから毎月新規のお客様が来てくださるようになって、そこで初めて「ちゃんと集客につながっているな」と実感できました。技術と同じくらい、コツコツ積み重ねることが大事だなと思います。

――どんな投稿が人気でしたか?

当時は「グレージュカラー」の投稿が一番反応がよかったですね。ちょうど流行り始めたタイミングで、自分も積極的に発信していたら、検索画面の上位に表示されるようになって。そこからフォロワーや反応が増えました。

さらに、パーソナルカラーの発信を行うことで、一気に集客につながった気がします。まだパーソナルカラーが今よりも流行る前でしたし、カラー提案に「似合う理由」が加わることで、お客様の興味を引きやすくなったのではないでしょうか。

――具体的な効果についても教えてください。

分かりやすいところでいうと、新規のお客様の来店数ですね。SNS経由で、ひと月にだいたい30〜40名くらいは新規のお客様が来てくださるようになりました。

とくにグレージュの投稿が伸びて、検索上位に表示されるようになったタイミングが大きかったと思います。そこから予約につながる流れができて、「ちゃんと集客できているな」と実感できるようになりました。

今はそのお客様がリピーターになってくださることも多いので、SNSは単発の集客だけじゃなくて、長く関係性をつくるきっかけにもなっていると感じています。

後編ではさらなる価値提供のためにはじめたパーソナルカラーの効果や、店長になるまでの道のりなどを伺います。

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Of HAIR GINZA
住所:東京都中央区銀座6-3-2 ギャラリーセンタービル3F
TEL:03-6274-6085

GRAN CLUB Of HAIR
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1帝国ホテル本館地下1F
TEL:03-6550-8820

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