これからは量より質。自分の投稿に自分で「いいね」が押せるかどうかも一つの基準に【ADITION Shibuya代表 MURO YUNAさん】#2
SNSでの発信が日常になっている美容業界。採用においてもSNSのアカウントを確認するサロンが増え、その影響力は年々大きくなっています。そこで本企画では、リアルなSNS活用術を現役美容師さんにインタビュー。
今回は、ADITIONの渋谷店代表を務めるMURO YUNAさん。SNS界隈では「むろちゃん」の愛称で知られ、発信するスタイルは、お客様はもちろん業界からも注目が。後編では、SNSの使い分けや活用への向き合い方、美容学生さんへのメッセージもいただきました。
お話を伺ったのは
ADITION 渋谷店代表
MURO YUNAさん
大阪府出身。関西美容専門学校卒業後、梅田にある美容室へ就職。コロナ明けのタイミングでまだ見ぬ美容の世界にチャレンジすべく上京し、ADITIONに入社。一人ひとりの個性に似合わせるウルフスタイルやデザインカラーは、10代20代の若者層を始め、ファッション感度の高い女性たちから支持多数。自身のスタイル&ブランディングにも注目が集まる。
TikTok @jilliy_61__
Instagram@jilliy_61__
YouTube@jilliy_61__
TikTok、Instagram、YouTube…それぞれの特性によって使い分け

――TikTokとInstagramの他にYouTubeもやっているのですね。メディアによって使い分けがあるのでしょうか?
自分的なすみわけとしては、TikTokでは分かりやすい動画を上げるように。インスタでは美容師としての自分をきちんと載せたいのでスタイル写真を多めに。YouTubeは普段の私の雰囲気が分かってもらえるようなプライベートな内容だったり、サロンワークの風景を動画にしたり。
――YouTubeを初めて拝見したのですが、まず関西弁だ!と。
ですです(笑)。TikTokとインスタは喋っているコンテンツは載せていないので、「ムロさんってどういう人なんだろう?」と思う人が多いみたいで。
サロンに初めて来ていただいたお客様に、「笑うんですね!」と言われた時は衝撃でした(笑)。SNSのスタイルがけっこうクール系だから、怖い人なんじゃないかっていう。お会いして、いろいろお話しながら切って、打ち解けて帰っていただく方がほとんどです!
――SNSでいろんな入り口があると、お客様も入りやすそう。
いろんな面から見つけてもらって、私のスタイルを気に入ってもらえたら嬉しいです。
私の場合、まだ美容学生の時にSNSが伸びてインフルエンサーみたいになってしまったのが普通とはちょっと違うところかもしれなくて。知名度が先に上がってしまったけれど、技術は全然追いついてなくて、それに悩んだ時期もありました。
――その辺のバランスは確かに難しそうですよね。
それから美容師としての経験も少しずつ重ねてきて、スタイル的にも認知してもらえるようになってきました。
そんな今でも自己ブランディングの面は大事だと思っていて、セルフスタイリングや自撮りの投稿もしつつ、お客様スタイルも同じくらいの数を投稿しています。
フォロワーを増やすためにSNSをやってきたわけではないけれど、コツコツと積み上げてきたものに対してお客様が共感してくださった形だと思っています。
――現在フォロワーは10万人を優に超えていますが、ぐんと伸びた時期ってありましたか?
私の場合、本当にがつんと増えたわけでもなく、じりじりと上がっていった感じなんです。
ただ、伸びずに止まっていた時期が1年くらいあったりとか、3、4万人で止まって、次7万人とか…段階的に増えていってるのはありました。
あとずっとコンスタントに投稿し続けていると、これ多分伸びるんじゃないかな?っていうのは感覚的にあります。それも続けてきて分かるようになった感覚。
量より質を高めるべき。そのためにはまずは技術と人間力をつけること

――SNSを集客に活用したい人へのアドバイスをお願いします。
すでに美容師の人も、これから美容師を目指している人へも。
バズらせるコンテンツを考える、バズっている誰かの投稿をコピーする、そういう人が最近多いのかなと感じます。
それよりもまず自分の好きなものを知って、追求して、それを自分なりのコンテンツにして投稿の質を上げた方が絶対にいいと思います。
伸びない=集客にならないというのは勘違い。それで時間も取られてメンタルが落ちるのって本末転倒じゃないですか!?
――確かにSNSに執着しすぎて迷っている人は多い気がします。
それだったら、まず目の前のお客様をもっと幸せにできるように技術の練習をした方がいいし、学生さんだったら、好きなものをどんどん勉強して磨くことを一生懸命やってほしいです。
自分の得意なことを明確にして、それを再現できる力とセンスをまずは身につける。それから発信して、それを好きだと思ってくれる人、認めてくれる人がついてきてくれると思うし、集客にもつながるんじゃないですかね。
私は技術も人間力もある美容師を目指したいです!
自分が投稿した内容に自分で「いいね」を押せるかを基準に
――今は採用基準としてSNSを重視するサロンも増えていますが、ADITIONではどうですか?
履歴書にアカウントは一応書いてもらっていますが、フォロワー数が多いことや投稿内容そのものが採用基準にはなっていません。
その人が持っている感性だったり、目指しているもの、そういったイメージを可視化できる材料の一つとしてチェックはしています。
――これから美容師を目指す学生さんたちへ。SNSに対する向き合い方など、ムロさんからアドバイスはありますか?
SNS自体は必要な時代だから、美容学生の時から始めていた方がいいと思います。
でもやるにあたって、バズらせるじゃなくて、自分が投稿した内容に自分で「いいね」を押せるかってことを一度考えてみてほしいです。これからは特に、数字やフォロワー数ではなく、量より質になってくると私は思っています。
自信を持って続けていけば、見てくれている人は必ずいると思うし、その人たちを大事にできる美容師を目指してほしいです。
取材・文/青木麻理(tokiwa)
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ADITION Shibuya
住所:東京都渋谷区神宮前5-29-10 クリプトメリア渋谷神宮前ビル3F
TEL:03-6803-8266


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