起業も家庭もクリニックも!全てを動かす「頼る力」 私の履歴書【新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀那津子さん】#2
夢をひとつに絞らず、いくつもの夢を叶えるにはそれなりの覚悟が必要です。
前編に続いて、IGA皮膚科クリニック院長の伊賀那津子さんにお話を伺います。京都大学大学院を卒業後、皮膚科専門医となった伊賀さん。医局員時代に着々とSNSの発信、婚活を進めました。上京してからも勤務医として働きながら、化粧品の開発、妊活、子育てをこなしてきました。
後編では、化粧品の開発でこだわったこと、子育てと仕事の両立について、ご自身のクリニックで目指していることについてご紹介します。
お話を伺ったのは…
新宿駅前IGA皮膚科クリニック
院長 伊賀那津子さん
医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。神戸女学院高等部から京都大学医学医学科へ進学。その後、京都大学大学院医学研究科に進み皮膚科学博士課程を修了。2019年上京し、複数の皮膚科・美容皮膚科で診療経験を重ねる。2025年新宿駅前IGA皮膚科クリニックを開院する。
スキンケアで悩む女性のために化粧品を開発!
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――化粧品を販売なさったのはいつから?
2020年に美容液を発売しました。
――化粧品を作って販売するには、いろいろなステップがありますよね。その勉強はなさったんですか?
本当にたまたまなんですが、同じ時期に起業した方がいて、「分からないことがあるので教えてほしい」とお願いをしたんです。その方がホームページの制作会社やデザイナーさんなどを紹介してくださいました。
――すごいタイミングですね。
SNSを通じて「お話を伺いたい」とDMをいただいたのがきっかけです。その方がいなかったら、ここまで順調に進んでいなかったと思います。
――今、その方は?
当時、その方はシャンプーを作っていらしたんですが、今はマーケティングの支援をなさっているようです。直接ご本人に伝えそびれているんですが(笑)、本当に感謝しています。
――なぜ美容液を最初に作ったんですか?
30~40代を対象にした化粧品を考えていました。ニキビや毛穴の開きを気にする方が多かったので、大人の毛穴ケアができるものをつくろうと考えました。
――毛穴に悩む方は多いですね。
化粧品の数が多すぎて、何を使えばいいのか迷う方がたくさんいらっしゃいます。
販売されている美容液の中には「30種類以上の美容成分を配合」とうたっているものもあります。私は本当に必要な成分を必要なだけ配合するのが理想だと考えています。
――そのための美容液なんですね。
ふだんお使いの化粧品に加えるだけでいい。その手軽さも取り入れやすいと思っています。
――それで化粧水やクリームなどのラインナップではないんですね。
美容液の後にクレンジングオイルを発売しました。「開発の流れがよく分からない」って言われることもありますが(笑)。
美容液には余分な皮脂を抑える効果があります。その前に今ある皮脂を落とすには、「落としもの」が必要だろうと思って、クレンジングオイルを開発しました。
――試作品はどうやって試しましたか?
あえて化粧品に詳しくない方たちにお願いして、試してもらいました。使用感だったり、効果だったり、モニターさんたちの意見を商品に反映していきました。
――伊賀さんと意見が合わないときは?
私よりもモニターさんたちの意見を優先しました。
例えばクレンジングの場合だと洗い上がりの感触に人それぞれ個人差があります。どうして、そう感じたのかを詳しく聞くと納得できたので「それなら改良しよう!」と。
――なるほど。
私の個人的な意見よりも、幅広い方に満足していただける方が大事ですから。
悩む人にもっと寄り添うために、自身のクリニックを開院
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――皮膚科や美容皮膚科などたくさんのクリニックがあります。IGA皮膚科クリニックの強みはなんですか?
保険診療と美容医療のどちらに対しても同じ熱量で取り組んでいるのが特徴です。肌トラブルを治すだけで終わらせず、さらにその先、美しく整えるまでを一つの流れとしてご提案しています。
――具体的にはどんなことでしょうか?
例えばニキビでお悩みの方が保険診療で治療を受けて、症状が治まったとします。でも、ニキビは治ってもニキビ跡はまだ残っているんです。治療後のケアをするのが美容医療です。
――クリニックの場所に新宿を選んだのはどうしてですか?
IGA LABの化粧品を開発したとき、ターゲットを30~40代を選びました。新宿はたくさんの方が通勤や通学に利用する駅で、私がターゲットに選んだ年代の方たちも利用していらっしゃるので。
あとは自宅から通いやすい点も大きいですね。子どもの送り迎えがあるので通勤時間に時間が取られるのはちょっと…。
――今、お子さんは何歳ですか?
2歳と4歳です。私が送り迎えできないときは、夫の両親にお願いしています。
以前はIGA LABの経営はもちろん、家事も子育てもすべて「私がやらなくては!」と思い込んでいましたが、今ではいろいろな方に頼ることを覚えました(笑)。
――ご家族以外にも頼っていらっしゃる?
私が信頼できるメンバーに任せる体制になっています。自分がすべてをやるのではなく、チームでつくるスタイルに変えました。
――何かきっかけがあったんですか?
最初の子どもを妊娠していたとき、入院しなければならなくなったんです。必然的に、誰かに任せなければ物事が進まなくなりました。いったん手放してみると、意外とスムーズに進むものなんですね(笑)。
――起業やクリニックの開院など、例えば子育てが落ち着いたら…という考えなかったんですか?
妊活が終わったら、子どもが産まれたら、子育てがひと段落したら。やらない理由はいくらでも考えられます。でも、やりたいことを先延ばしにしても、結局、大変なことは変わりません。それなら早いうちから取り組んだ方がいいと考えました。
――そうは言っても、最初の一歩を踏み出すのは勇気がいります。
少しでも準備を始めると、もう動かざるを得ないですよね(笑)。取引先との話が進んでしまうと、もう元には戻れません。勇気が出ない場合、そんな状況に身を置くといいかもしれません(笑)
――これから起業しようという方にアドバイスをお願いします。
完璧を求めすぎず、まず一歩踏み出すことが大切だと思います。行動することでしか見えない景色がありますし、実際に動いて初めて気づくこともあります。
――伊賀さんの場合、とても人との出会いに恵まれているような気がします。
自分の信念をしっかり持つことですね。誠実に積み重ねていけば、必ず応援してくれる人が増えてきます。最終的に人を動かすのは、熱意と誠実さだと思います。
伊賀さんの成功の秘訣
1.敷かれたレールから外れることも考えてみる
2.やらない理由を挙げる前に、やりたいことを先延ばしにしない。
3.熱意と誠実さを常に持ち続けること。
撮影/森 浩司
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新宿駅前IGA皮膚科クリニック
住所:東京都新宿区西新宿1-19-8 新東京ビル3F
電話:03-6304-5233
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