美容師を目指したのはブライダル業界への憧れから。「当たり前」にしっかり取り組んだ美容学生時代「GRAFF hair銀座店」叶茉実さん
銀座、蔵前、日本橋、梅田と4店舗を展開する美容室「GRAFF hair」。ハンサムショートで人気を集める今泉孝記さんがオーナーを務めるサロンで、業界トップクラスの技術を誇ります。
その銀座店に中途採用で入社し、現在は3年目となるのがスタイリストの叶茉実さんです。
元々はブライダル業界でヘアメイクに携わりたい思いがあったという叶さん。周囲からヘアメイクの仕事をするのであれば、髪を切れるようになっておいたほうがいいとアドバイスをもらい、美容師を目指すことになったそうです。
美容学生時代は成績をしっかり上げる、遅刻をしない、技術面の指摘を素直に受け取るなど、基本的な部分を怠らないように気をつけていたと話す叶さん。結果的に2年生では特進クラスに進むことができ、就活にも有利に働いたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「GRAFF hair銀座店」/スタイリスト
叶茉実さん

美容専門学校卒業後の2022年に大手サロンの銀座店に入社。もっと成長できる環境に身を置きたいという思いから、2022年12月に「GRAFF hair」に転職する。2025年4月にはスタイリストデビューをはたし、これまで店舗にはメニューとして存在していなかった着付けやヘアセットをメニュー化することで、集客にも成功している。
ブライダルの世界で有利に働けるように、美容師免許を取得

――美容師になろうと思ったきっかけから教えてください。
これという明確なきっかけはなく、興味の対象がさまざまあったのですが、そのなかのひとつにブライダル業界でヘアメイクとして働くことがありました。昔から髪の毛をセットするのが好きでしたし、誰かの幸せな時間に携われたらという思いから、憧れが強くなっていって。
そんな思いを周囲に話していたところ、ヘアメイクでブライダル業界に携わるのであれば、髪の毛も切れたほうがいいとアドバイスをもらい、まずは美容師になろうと決心したんです。高校卒業後に美容専門学校に進学し、美容師免許の取得を目指しました。
――就活を有利に進めるために、学生時代に力を入れたことは?
当たり前のことだと思うかもしれませんが、テストではいい成績をとること、指導を受けたら素直に聞くこと、遅刻をせずに時間を守ること、掃除の時間にきちんと取り組むことなどを意識していました。美容専門学校の学生のなかには、意外とこういった基本的なことを守れない人が多いので、その部分を守れているだけでも就職ではリーチになると先生からアドバイスを受けたからです。
また私の通っていた美容専門学校には特進クラスというものがあって、その選考基準には成績以外に授業態度も含まれていました。特進クラスに入ることを学校生活でのひとつの目標にしていましたし、就職にも有利に働くと思っていたので、その観点からも成績を上位に保つことや基本的な授業態度は守るようにしていたんです。
サロン探しのポイントは「お客として通いたい店」と「ブライダル」
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――就活を意識し始めたのはいつごろからでしたか?
学校の先生から早めに動き出したほうがいいと言われていたので、1年生のときから意識はしていましたね。まずはさまざまなサロンに足を運ぶところから就活を始めました。
先ほどもお話ししたようにブライダルの仕事に就きたいという、かなりふわっとした動機で専門学校に入ったので、自分が就職したいサロンの形もそこまで明確ではなかったんです。
就職するならば自分がお客として通いたいと思えるサロンの方がいいと思っていたのと、実際に通うことで美容師として働くイメージもつくと思い、なるべく多くのサロンに行きました。
――サロン選びの際、お客として通いたいお店以外にも大切にしたポイントはありますか。
ブライダルに携われるというのが第一条件でした。学生時代、着付けをずっと練習しており、花嫁の白無垢まで着付けができるようになっていたので、着付けができるサロンというのも候補にあがっていましたね。
結果的にブライダル事業も行っている全国展開のサロンを第1志望に決め、応募をしました。
面接では無茶ぶりも……。動じずに乗り越え、内定を獲得
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――採用試験の流れは?
履歴書を送ったあとに集団面接を経て、合否が決まる形でした。
――採用試験のなかで、とくに印象的だったことはありますか。
少し困ったのは、面接中に無茶振りともとれるような内容があったことです。私は履歴書に、学生時代バスケットボールに力を入れていたことを書いたのですが、「バスケのゴールがここにあると想定して、シュートの真似をしてみて」と言われて。
かなり恥ずかしかったですが、みんなの前でも動じずにやり遂げる度胸のようなものを見られているのかなと思い、なんとかやり遂げました。
――面接時に何か用意したものはありましたか。
学生時代に作品撮りにも力を入れており、その写真をコラージュにすることに熱中していたので、コラージュした作品集を持参しました。面接の最後に「これで面接は終わりになりますが、何かありますか?」と聞かれたときに、コラージュを提出して説明をし、面接は終了しました。
――手応えはありましたか?
面接自体は大きな失敗もなく終わったと思ったのですが、不安だったのは希望店舗のことでした。私は銀座店で働きたい思いが強かったのですが、基本的には店舗の異動もなく、一度入ったらその店舗でずっと働き続けることになると聞いていたので、もし銀座店に入れなかったらという不安は大きかったです。
しかし無事に銀座店に内定が決まったときは、安心しました。
――その後、入社から8ヶ月ほどで転職をされていますが、その理由は。
美容師としてがんばりたい気持ちで入社をしたのですが、それ以外の部分で気持ちをそがれることが多かったからです。最初に入ったサロンは社内の人間関係があまり良好だとはいえませんでしたし、営業時間からはみ出しても、お客様の予約をとにかく詰め込むようなことがよくあったので、営業時間がどんどん伸びてしまい技術の練習時間をほとんど取ることもできませんでした。
そのサロンでスタイリストとしてデビューする未来が見えず、最終的には転職活動を始めたんです。
後編では叶さんの転職活動について伺います。転職するなら早めがいいと、さまざまなサロンに足を運んだり、SNSをチェックしていたという叶さん。就職活動をした際はブライダルに携われることを第一に考えていた叶さんですが、転職活動の際にもっとも重視したポイントが「長く働けるサロン」だったといいます。
叶さんいわく、SNSの写真から長く働けるサロンかどうかはある程度判断することができるそうで……?
後編もお楽しみに!
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GRAFF銀座店
東京都中央区銀座1-4-3カルチェブラン銀座ビル5F
03-6228-7065
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