本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ 【DIFINO aoyama店長 山口祐亮さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
「Rカット」を生み出したヘアサロン、DIFINOの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
DIFINO aoyama店長の山口祐亮さん
2003年に入社し、今年で18年目。青山店の店舗運営と採用を担当しているほか、代表の土橋勇人氏とともにポスターなどのアートディレクションも手がけている。
「彼の『カットの上手いサロンで働きたい!』という熱意に圧倒されました」
—-この春に入社した高瀬陽介さんの採用を決めた理由は何ですか?
面接をしたとき、彼はまだ実家のある秋田に住んでいて、夜行バスで青山まで通ってきていたんです。ホテルに泊まったり新幹線を使うこともせず、節約しようとしている金銭感覚に好感が持てました。それに面接で「カットの上手いサロンで技術を身につけたい」と言っていたのも、決め手になっています。彼の純朴さと熱意から、「彼を育てたい!」と思いました。
—-今後の高瀬さんに期待することは何ですか?
彼の魅力の1つ、純朴な部分をなくさないで欲しいですね。ヘンに東京に染まってスレた大人にならないで欲しい。これからどんどん成長して、いろいろな体験を通して自分の色が出てくると思います。どんな風に成長していくのか楽しみですね。
ROOKIE’S FILE 高瀬陽介さん
2019年春、秋田の美容専門学校を卒業し、DIFINOに入社。生まれたときからずっと生活していた秋田を離れ、都内でひとり暮らしをスタート。
—-スタイリストを目指した理由は?
中学を卒業するまで野球部にいて、ずっと坊主頭でした。3年生になって引退するとき、髪を何とかしたくて知り合いにカットしてもらったんです。そのとき、格好悪い状態から一瞬で格好良くなったのに、すごく衝撃を受けたんです。中学3年で「美容師なろう!」と決めました。
—-就職先としてDIFINOを選んだ理由は?
秋田のサロンで就職することも考えましたが、自分をもっと成長させるなら東京に出た方が良いと思い直しました。美容室の多い青山・表参道にエリアを絞って、「カットの上手いサロン」で検索したら、このDIFINOがヒットしたんです。もっとDIFINOのことを知りたくなって、いろいろ調べるうちに「ここで働きたい!」と強く思うようになりました。
—-将来、どんなスタイリストになりたい?
とにかくカットが上手くなりたい。カットの腕を認められるようになりたいです。まだアシスタントとして働き始めたばかりなので、カットの技術を教わる段階まで到達していませんが、成長できるように頑張りたいです。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.「挨拶をする」、「時間を守る」など基本ルールをきちんと守る
2.技術だけでなく、自分の内面の魅力である「人間性」を磨くこと
3.将来なりたいスタイリスト像を持ち、アピールできること
面接官がチェックしているのは見た目より内面。きちんと挨拶できているか、アポイントの時間を守っているかなど、些細なミスで人間性を疑われることもあるので要注意。
また、「将来、自分のあるべき姿」を描けているかどうかもポイント。特にDIFINOはカット技術に定評があるサロンだけに、「カットの上手いスタイリストになりたい!」という明確なビジョンを伝えられれば、目標に即した指導が受けられる。
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ 【DIFINO aoyama店長 山口祐亮さん】#1>>
Salon Data
DIFINO aoyama
住所:東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山2F
TEL:03-5468-3361
定休:火曜・第3水曜
URL :http://difino.com