引き立てられる理由はふだんの立ち居振る舞いに ボディワークプロデューサー kyo(小林 亨)さん#1

エアロビクス全盛時代に全国規模のフィットネスクラブ統括を務め、その後大手ヨガスタジオで指導者の教育を担いつつ、骨盤から全身を整えるペルヴィス®ワークをオリジナルプログラムとして発表したkyoさん。

前編では、幼児体操教室の先生からフィットネス業界をスタートしたことから伺います。これまでの人生、要所要所で主要な方に引き立てられてきたkyoさん。そのために心がけていることを尋ねると、常日頃の立ち居振る舞い、言葉遣い、下支えしている人たちを大事にすることと教えてくれました。

kyo’S PROFILE

名前

kyo(小林 亨)

出身地

新潟県三条市

出身学校

新潟県保育専門学院 

プライベートの過ごし方

本を読むこと、映画、ドラマなど室内でのんびり過ごすのが日常。
パートナー、友人、知人と過ごす時間も楽しんでいます。

趣味・ハマっていること

これからやってみたいことが2つあります。着物を自力で着ること。そして墨絵を描くこと。

仕事道具へのこだわり

人体を3Dで見ることができるアプリで講座が充実。仕事柄フィットネスウェアはたくさん揃えています。

手書きのビラを配ってエアロビクス教室をスタート

「学生時代に器械体操をやっていたので、エアロビクスも見様見真似ですぐに習得しました」

――まずkyoさんがフィットネス業界でお仕事することになったきっかけを教えてください。

最初は保育士になるつもりでした。保育園の実習を終え、就職先もほぼ決まりそうになったときに友だちの付き合いで河合楽器の体育講師の面接を受けたんです。よくある話だと思いますが、友だちではなくわたしが受かってしまって。ひょんなことから子どもたちに体育を教えることになりました。

――スタートは子ども向けだったのですね。

そうなんです。そのうちに保護者の方からも教えてほしいという声が上がったんですよね。当時は空前のエアロビクスブーム。ロスアンゼルスにジェーン・フォンダがオープンしたワークアウトというエアロビクスの聖地があって、わたしもそこに勉強に行くことに。これは日本でも絶対に流行るはずと確信し、エアロビクスを習得。予想通り、日本でも爆発的な流行となりました。

――帰国後は大人を対象にしたのですか。

はい、保護者の方向けに大人の体操ということで教え始めたところ評判は上々。子ども向けの体操教室も保護者のクラスも昼間で終わってしまうので、若い女性にも来てほしくて夜間に週2回のエアロビクス教室を始めました。カルチャーセンターを借りて、手書きのビラを配るとだんだんと広まってメンバーさんがまた別の方を連れてきてくれて、3年間で200人くらいの方が登録してくれました。

トップを張るからには人よりできないといけない

kyoさんが上京したのはまさにフィットネスブーム到来の時期。

――いつ上京されたのですか。

故郷の新潟で手応えを得て、その3年後に上京。原宿で開催された日本初のインストラクター向けのワークショップに参加したときに、新規オープンのフィットネスクラブのトップとしてスカウトされました。全国展開を遂げるフィットネスクラブで、プログラム開発やインストラクター育成業務をしながら全国行脚の日々を送りました。

――すごく若いときから統括のポジションにいらしたんですね。

23才で所属インストラクターのトップに立ちました。いま思えば若気の至り。「わたしならできるでしょ」みたいな自信があったんですよね。年上の人もいましたが、同世代の素敵なインストラクターがたくさんいて活気に満ち溢れていました。

――エネルギッシュな時代でしたね。

たくさんのインストラクターを育てました。スポーツクラブの吸収合併が進む中、各クラブのトップたちとの方向性の相違を感じて退職。フリーランスのインストラクターとして活動した時期が半年くらいありました。

フィットネスクラブ統括を10年間務めたkyoさん。「わたしの40代以降はペルヴィス®ワークを発表したヨガ業界なんです」。

――フリーに転向ですか。

フリーで青山の高級スポーツクラブに籍をおきました。そこで「君なんでここにいるの?」と声をかけてくれたお客様がいたんです。最初はナンパかと思いました(笑)。その方がご縁を繋いでくださった大手ヨガスタジオの創業者に「ヨガインストラクターの指導・教育を担ってほしい」と言われたんです。

お話をいただいたときは、ヨガのイメージは古いまま。宗教団体の事件もあり、よく思ってはいませんでした。ただ9.11以降ニューヨークではヨガスタジオが爆発的に流行したので、日本にもこれからヨガの時代が到来すると確信。仕事帰りに手軽におしゃれに通える環境にも、フィットネスクラブとは違った可能性を感じていました。

――ヨガの世界に入られたのですね。

それから2年間アーサナと解剖学を並行して本格的に学びました。トップを張るからには人よりできないといけないと思ったんですよね。「足ここまで上がりますけど」みたいな感じで(笑)。でも2年ばかり学んだわたしがヨガインストラクターの土俵に上がるより、専門に学んでいるインストラクターが尊重されるべきだと思ったんです。ただ学んだことで、インストラクターとの関係は素敵なものとなりましたね。

下支えしてくれる人を大事に

「美しい所作も実は体力がないとできないんです」

――それにしてもkyoさんは全国展開のフィットネスクラブや大手ヨガスタジオの創業者など、すごい方に引き立てられますよね。何か心がけていることはあるのでしょうか。

そういう方を意識してとくに何かしているわけではないんですよね。いま質問していただいて思ったのは、立ち位振る舞いを見てくださっていたのかもしれないなということ。「ハイいきまーす」というときのインストラクターは皆元気ですが、例えばオーディオの操作をするために後ろを向いたときの姿勢、表情、立つ・座るときの所作なども生徒さんはよく見ています。

――目立たない細かい部分が印象に残るということですね。

あとは言葉遣いも大事だと思います。インストラクターには元気でフレンドリーな人が多いので「始めるよ~」「~で~す」と語尾を伸ばしたり、合いの手のように「ハイ! ~」「OK~」などの口癖が耳につくこともありました。そういったときに日本語を正しく使いたいと思ったものです。

――kyoさんはそれをどうやって身につけたのですか。

まわりには反面教師もたくさんいますし、その時々に教えてくださる方がいるんですよね。

スタジオの横でトレーニングしていた年配の男性に「あなたは人気があるね。本物は本物だけ見るんだよ」と言われたことが忘れられません。粋な方ですよね。そんなふうにポツンポツンと人生の中で心に残るようなことを助言くださる方がいました。

あとは下支えしてくれる人を大事にすることを心がけていました。ときどき「お掃除の方に聞いてきました」というメンバーさんもいらっしゃって。清掃員の方がメンバーさんに「kyo先生のクラスはすごくいいよ」なんて言ってくださることもあったようです。

後編では、kyoさんが考案したペルヴィス®ワークについて詳しく伺います。

撮影/山田真由美
取材・文/永瀬紀子


Check it

ボディワークプロデューサー
kyo(小林 亨)さん
骨盤専門スタジオb-i STYLE
住所:東京都港区北青山2-9-13サイトウビル2F
電話:03-6434-7357

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