敷かれたレールから外れるために起業を決意! 私の履歴書【新宿駅前IGA皮膚科クリニック院長 伊賀那津子さん】#1
医師になるには学生の頃から計画を立て、努力の積み重ねが必要です。
今回、ご登場いただく伊賀那津子さんは皮膚科専門医の資格を取得しただけではなく、起業をして化粧品の開発と販売、さらにご自身のクリニックも開院。
敷かれたレールを進むことに疑問を感じたことが、起業のきっかけになったそうです。
前編では、なぜ皮膚科医を目指したのか、起業を決意したいきさつ、結婚を機に上京したことについて伺います。
お話を伺ったのは…
新宿駅前IGA皮膚科クリニック
院長 伊賀那津子さん
医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。神戸女学院高等部から京都大学医学医学科へ進学。その後、京都大学大学院医学研究科に進み皮膚科学博士課程を修了。2019年上京し、複数の皮膚科・美容皮膚科で診療経験を重ねる。2025年新宿駅前IGA皮膚科クリニックを開院する。
NATSUKO'S PROFILE
お名前 |
伊賀那津子 |
|---|---|
出身地 |
徳島県 |
出身学校 |
京都大学大学院医学研究科博士課程修了 |
プライベートの過ごし方 |
家族と過ごす時間を大切にしている |
趣味・ハマっていること |
温泉・旅行 |
仕事のこだわり |
客観的データを元に治療方針を組み立てること |
「人の役に立ちたい」という想いから医学部を目指す!

――伊賀さんはどうして医学部を目指したんですか?
もともと人の役に立つ仕事がしたいと思っていて、科学にも興味がありました。この2つを同時に叶えられるのが医学だったんです。
科学的な根拠に基づいて病気を治し、生活を支えることができる点に魅力を感じました。
――狭き門の医学部を目指すのも大変なことですよね。
通っていた高校では医学部志望の友人が多かったので、私も自然と医師という職業を意識するようになりました。
――医学部に進学して皮膚科医を選んだのはなぜですか?
皮膚は「身体の鏡」とも言われていて、皮膚疾患を通して内科的な病気が見つかることもあります。細胞や組織の変化を観察する病理や手術など、幅広い診療ができる点にも惹かれました。
――皮膚科の中でもかなり深刻な症例に接していらっしゃったんですか?
京都大学医学部附属病院に勤務していたこともあって、重症患者さんが多かったですね。患者さんの病態を理解するために皮膚科以外の分野を学ぶ必要もあって、自ずと病態全体を把握する力が磨かれました。
敷かれたレールに疑問が生まれ「いつかは起業!」を決意

――起業を考えたのはどんなタイミングですか?
大学院4年生のころ、京都大学主催の起業セミナーをやっていて参加したんです。当時は、このまま医局に残って大学病院や関連の病院で診察を続けていくべきか自問自答していました。
――起業に興味はあったんですか?
その当時はまったく(笑)。セミナーを受けて、敷かれたレールを走る以外に道はあることに気づいて、自分に何ができるのか考えるようになりました。
――化粧品を作ることに決めたのはどんなきっかけが?
皮膚科医をしていると、「どんなスキンケアを使えばいいのか分からない」というお声をよく聞きます。医師として本当に勧めたいと思える製品が少ないと思っていました。
それならば、本当に納得できるものを私が作ればいい、と思い立ちました。
――ご自身でもいろいろな化粧品をお使いになっていたんですか?
話題になった化粧品はもちろん韓流コスメも試しています。
2018年にSNSのアカウントを開設して、化粧品を試した結果を発信していたんですよ。その当時、医師のアカウントがほとんどなかったこともあって、予想以上に肌悩みや化粧品の相談を受けました。
――'18年はまだ医局に?
大学院で研究をしながら病院で診療をしていました。
SNSの反響もあって、まだまだ肌トラブルの根本にアプローチできる製品が少ないことを痛感しました。
全てのしがらみから逃れるために結婚・上京・起業!

――京都大学医学部附属病院にお勤めだったのに、なぜ上京を?
夫の勤め先が東京だったこともありますが、敷かれたレールから外れるためにも京都を離れたかったというのもあります。
――起業と結婚のタイミングはいつ?
2019年ですね。35歳の時です。4月7日に婚姻届を出して、4月27日に登記したので結婚が先ですね(笑)。
――2019年は結婚、上京、起業を成し遂げたんですね! 上京してからは?
千葉県にある総合病院の皮膚科に勤務していました。上京する前に皮膚科学博士課程を修了できたので、皮膚科専門医の試験を受けることができたんです。
――結婚も起業も大変ですが、そこに試験も加わったんですか!
皮膚科専門医になるための資格試験はけっこう難いんですよ。大学院の担当教授から「皮膚科専門医の資格は必ず取るように」と言われていたので、大変でしたが真剣に勉強しました。
――ところで、ご結婚なさったパートナーは医学系の方なんですか?
いいえ、まったく違います。その当時、彼も広告代理業を起業して2~3年くらいだったと思います。
妻が働くことに対して特に反対することもなく、「やりたいならどうぞ」という柔軟な考え方だったのもよかったですね。
――ご自身のクリニックを開院するまで、千葉県の病院に?
結婚したのが35歳だったので、子どもを産むなら早くしなければ…と考えていました。それで妊活を始めたんです。妊活中はクリニックから「二日後に来院してください」って言われることが多々あります。
千葉県の病院では普通の勤務医だったので、突然お休みすると患者さまにも病院にも迷惑をかけてしまいます。
――そうですよね。
それで、不妊治療で通っていたクリニックの診療時間外に働くことを思いついたんです。
――それはいい考えですね。
夜間診療だったり、休日診療をしている都内の皮膚科や美容皮膚科に勤務して、診察経験を重ねました。
――妊活が目的とは言え、クリニック開院のための勉強もできたんですね。
そうですね。おかげさまで二人の子どもに恵まれました。
――子育ても大変ですよね。それでもご自身のクリニックにこだわったのはなぜですか?
勤務医としてたくさんの患者さんを診てきましたが、クリニックの方針や設備の制約があって、私が本当にいいと思う医療ができないことがもどかしくて。
診断から治療、治療が終わった後の日常ケアまで一貫してサポートできる「美肌のかかりつけ医」を目指したいと思うようになりました。そのためには私のクリニックを開院するしかなく、開業を決意しました。
京都大学から京都大学大学院へ進学し、皮膚科専門医となった伊賀さん。ただでさえ忙しい医局員時代に着々とSNSの発信、婚活を進めてきました。上京してからも勤務医として働きながら、化粧品の開発、妊活、子育てと息つく間もない日々を送ってきました。
後編では、化粧品の開発でこだわったこと、子育てと仕事の両立について、ご自身のクリニックで目指していることについてご紹介します。
撮影/森 浩司
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新宿駅前IGA皮膚科クリニック
住所:東京都新宿区西新宿1-19-8 新東京ビル3F
電話:03-6304-5233
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