こだわりが光る！ サロン専売プロダクト名鑑 『ヘアローブ ボタニカル カラートリートメント／apish』
サロンのこだわりが垣間見える自社開発のプロダクト。配合成分が珍しいもの、パッケージにこだわりがあるもの、開発者の想いが込められているものなど、そのラインアップは実に様々です。
ここでは、各サロンで開発されたプロダクトについて、開発者にインタビューを実施。毎回様々なヘアサロンの専売商品をご紹介します。「自社開発したい！」「他社のこだわりを知りたい！」という方はぜひ参考にしてください。
今回はさまざまな髪悩みに応えてくれるサロンとして人気のapishが開発した「ヘアローブ ボタニカル カラートリートメント」をご紹介します。
「ヘアローブ ボタニカル カラートリートメント」を開発したのは…
apish代表取締役 坂巻哲也さん
1998年にヘアサロンapishを設立。次々に新店舗を展開し、’19年には9店舗目をオープン。美容界のミシュランガイドと言われる「カミカリスマ」でカット、トリートメント、パーマで三冠を獲得する。サロンワークのほか、独自の技術理論を用いたセミナーやヘアショー、テレビ出演など幅広く活動。また、薬剤や美容機器の研究・開発にも携わり、その技術理論に基づいた発想は高評価を獲得している。
「ご家庭でもサロンクオリティーが体感できる白髪染めを目指しました」
—-サロンでもカラーリングのメニューがあるのに、なぜ家庭用の白髪染めを開発なさったんですか？
定期的に髪を染めたくても、サロンへ行く時間がない方も多くいらっしゃいます。髪の根元が伸びて白髪が目立ってくると気になるものですよね。それならば、次にサロンへいらっしゃる間まで美しいコンディションを保てるように、ご家庭で簡単に染められる白髪染めを作ってしまおう！ と思い立ちました。
—-『ヘアローブ ボタニカル カラートリートメント』の特徴を教えてください。
ヘアサロンで行っている、事前処理トリートメントをヒントに商品化しました。まず、トリートメントの役割として、大きさの違う3種類のケラチンが髪の外側と内側のダメージを補修します。シャンプー後に白髪の気になる部分にこのトリートメントをムラなくのばせば、使うたびに白髪をしっかりと染めていきます。
—-商品名に「ボタニカル」という言葉が入っていますが、成分も植物由来なんですか？
髪と頭皮のうるおを守るために、植物由来の成分を18種類、ケラチンなど美容成分を30種類配合しています。「自宅で染めると髪がパサつく」というお声が多かったので、ただ「白髪を染める」だけではなく、ツヤのあるまとまりやすい髪に仕上がるように苦心しました。完成するまでに5年もかかったんですよ。
ヘアローブ ボタニカル カラートリートメント 200ｇ ￥3,800
使用前の髪
1回使用した髪
—-このカラートリートメントは、塗ってから洗い流すまでの時間が短いですよね？
シャンプーした後、タオルなどで水気をふき取った髪になじませ、3分間よくなじませます。その後、湯色が透明になるまでよくすすぐこと。しっかりすすいだらタオルドライをして、ドライヤーで乾かせば完了です。確かに、トリートメントをなじませた後の放置時間が長いものもありますよね。使い勝手がよくないと、使い続けられないもの。美しい髪に仕上がるだけでなく、使いやすさも重要です。
—-ムラにならない染め方のコツはありますか？
2cmほどの小さな毛束ごとに、髪の根元から毛先に向かってスッと伸ばすようになじませるのがポイント。白髪が目立ちやすい襟足、前髪の生え際、頭頂部、こめかみのすべて、この方法でトリートメントをなじませればキレイに染め上がります。
サロン発のオリジナル商品を成功させる３つのポイント
サロン発のオリジナル商品を成功させるポイントをまとめると下記の３つでした。
１.サロンクオリティーを自宅でも再現できる商品であること
２.シンプルな使い方で使い勝手がいいこと
３.使い続けることでさらによさが実感できること
自宅で白髪染めができるトリートメントを販売してしまったら、サロンでカラーリングをするお客さまが減ってしまうのでは…と考えがち。逆の視点から考えれば、髪にダメージを与えるようなセルフケアも、白髪の目立ちが気になっているのに次の予約までガマンするのも、お客さまにとって負担は大。お客さま目線に立つことで、商品開発の新たなヒントが見えてくるかもしれません。
Salon Data
apish AOYAMA
住所：東京都港区南青山5-12-6 青山第2和田ビル2F
TEL：03-5766-3605
定休日：月曜
URL ：https://www.apish.co.jp/
